在日ミャンマー人
総人口 | |
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10,252人 (2014年12月)[1] | |
居住地域 | |
東京(主に高田馬場周辺) | |
言語 | |
ビルマ語、ロヒンギャ語、日本語 | |
宗教 | |
仏教、イスラム教 |
在日ミャンマー人(ざいにちミャンマーじん)は、日本に一定期間在住するミャンマー国籍の人々である。在日ビルマ人(ざいにちビルマじん)と呼ぶこともある。2014年12月末現在、日本で外国人登録されているミャンマー人は10,252人。
概要
1980年代まで、日本に滞在するビルマ人は留学生中心だった。1988年にミャンマーで軍事クーデターが発生して以降、民主化運動の弾圧から逃れるために世界各国へ脱出するミャンマー人が急増し、日本を目指す者も増加した[2]。
在日ミャンマー人の中には政治的な理由により、母国で迫害される可能性のある人々が多数存在する。そのため難民認定を求める者が多く、難民認定申請数や難民認定者数は国籍別でトップクラスである[3]。2010年度からは日本でミャンマー難民の第三国定住受け入れが開始され、日本政府はタイに逃れたミャンマー人の中から毎年30人程度を受け入れる方針を取っている。
都内には、いくつかのミャンマー人コミュニティがあり[4]、「リトル・ヤンゴン」と呼ばれている東京都新宿区高田馬場周辺をはじめ、豊島区の大塚駅周辺などがある。こういったコミュニティ内にはビルマ料理店[5]や雑貨店などがあり、また、板橋区の中板橋近辺は、在日ビルマ人仏教徒にとって、心のよりどころとなっている上座部仏教僧侶の説法などを受けることのできる重要な地となっている[6]。
2015年に入り、ミャンマーでの民主化が進みつつあることから、在日ミャンマー人の中には、帰国をする者も現れている[2]。
ロヒンギャ難民
イスラム教徒である事からミャンマー政府に迫害され、無国籍となっているロヒンギャ族も日本に難民として定住しており、群馬県館林市周辺に200人ほどのコミュニティを形成している[7]。しかしながら、日本政府に難民認定される人はごく少数派である。
脚註
- ^ 在留外国人統計 - 法務省
- ^ a b “来日20年「忘れえぬ祖国」永住帰国決断”. 産経新聞 (2015年12月26日). 2016年1月16日閲覧。
- ^ 平成22年における難民認定者数等について
- ^ 東京のビルマ人
- ^ ビルマ人の料理店
- ^ NPO法人ミャンマー文化福祉協会(MCWA)
- ^ 国籍なきロヒンギャ族 実は群馬・館林に定住進む 朝日新聞 2015年6月6日