土田拓海

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つちだ たくみ
土田 拓海
生年月日 (1991-06-15) 1991年6月15日(32歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県一宮市
身長 183 cm
血液型 B型
職業 実業家
ジャンル テレビ番組舞台映画
活動期間 2010年 -2021年
著名な家族 土田翼(弟)
備考
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土田 拓海(つちだ たくみ、1991年6月15日[1] - )は、男性グループBOYS AND MEN、およびその派生ユニットの元メンバーである。

愛知県一宮市出身[2][3]2010年にBOYS AND MENの初期メンバーとしてデビュー、その運営事務所であるフォーチュンエンターテイメントに所属した。2021年にグループを脱退し、事務所を退所した。メンバーカラーは紫。愛称は、つっちー[4]つっちぃ[5]。弟はNHKアナウンサー、土田翼[6]

略歴[編集]

愛知県出身であるが、5歳までは神奈川県横浜市で育った[7][8]。中学時代まではプロ野球選手になりたいと思っていたがそれを諦めて、テレビドラマを通じて芸能界に興味を持ち、高校生のときに東京にある芸能事務所の養成所に入った[9][10]。1年間通って事務所所属が決まるかどうかの手前まで行ったが、面接の相手と衝突して養成所を辞めて、一度芸能を諦めている[11]。高校卒業後は美容の専門学校に進んだが、もう一度芸能をやってみたいと改めて思い、オーディション雑誌を買って芸能界を目指す行動に出る[11]。「名古屋で活動ができる」という芸能事務所のオーディションに応募して[11]、社長の谷口誠治と面談をする機会を持ち、そこで谷口から新しいプロジェクトへの参加を勧められた[12][13]。それがBOYS AND MENの前身プロジェクト「IKEMEN☆NAGOYA」であり、2010年4月に開催されたその第1回公開オーディションに参加。これに一緒に参加した田中俊介平松賢人らとともにBOYS AND MENの初期メンバーとなった[12]

「IKEMEN☆NAGOYA」は6月から本格的に始動して、土田は芸能界へ進む意志を固めて専門学校を3か月で退学した[9]。BOYS AND MENの旗揚げ公演『ストレートドライブ!』でキャストに就くことができた。2011年4月から1年間、バラエティ番組『サタメン!!!』に「春ボーイズ」としてレギュラー出演。2012年2月に結成されたBOYS AND MENの派生ユニット・誠のメンバーとなった。

2016年、BOYS AND MENのラジオ番組『BOYS AND MEN 栄第七学園男組』(CBCラジオ)の企画で、タレント・酒井直斗とお笑いコンビ「第七学園演芸部」を結成。CBCラジオのイベントなどでのネタ披露や前座などで活動して、この年から2018年まで『キングオブコント』に出場した[14][15][16]。その他に、北野誠とのラジオ番組『誠と拓海はディナーのあとで』(CBCラジオ)のパーソナリティー[17]、『棘の中にある奇跡 〜笠間の栗の木下家〜』ほか映画出演[8][18]、単独でのバラエティ番組のゲスト出演[19]、など、グループを離れて活動する機会も増えていった。

2020年9月8日、「心のコンディションがあまり良くなかった」として、当面休養することを発表[20][21][22]。メディア、ライブ出演のほかSNS更新などすべての表立った活動を休止した。この翌日にリリースされた『Oh Yeah』が最後に参加したシングル、新曲のレコーディングに参加した『BOYMEN the Universe』(2021年1月)が最後に参加したアルバムとなった。

休養に入ってから1年近く経った2021年8月13日、同日付でグループを脱退しフォーチュンエンターテイメントを退所することを発表[23]。同日にブログを更新し、「根本的な部分で『前に出たい、目立ちたい欲』がそこまで強くないなってこと。それに気が付いてから今のエンターテイメントのお仕事の関わり方が僕には向いてないなと思うようになりました。」といった心情を綴り、今後について「今後はステージに立ってという形では無くなりますが、色々学びエンターテイメントのお仕事も関われる形で出来たらと思ってます。」と説明した[24]。 後日、SNSアカウントを開設し、経営者となったことを報告。

人物[編集]

身長は183cm、血液型はB型[1]。3人兄弟の長男で[25]、次男が翼である[26]。趣味・特技は将棋、野球、サッカー、掃除、ランニング[1]中国語を勉強している[25][27]。2019年にハウスクリーニングアドバイザーとクリーニングインストラクターの資格を取得した[28]

BOYS AND MENでのキャッチフレーズは「決まらない王子」[29]。「決まらない」は、「“ここ一番”というときにかならず失敗する」ということが由来である[30]。最初の事務所面談とIKEMEN☆NAGOYAのオーディションにおいて遅刻と忘れ物を重ねていて、土田は「そんなに失態を重ねたのになぜ合格したのか分からない」といい、谷口誠治は土田に対して「土田はね、よく分からない」・「僕はまだ認めていない」というが、それらの失態について「ボケだけど、かわいらしくて笑える。それが魅力なんじゃないか。」といった旨を述べている[13]

2011年頃に、グループを続けていくのが不安になったこと、自身に付いた「いじられキャラ」という扱いが苦になったことで、BOYS AND MENを辞めようと考えたことがあるが、これを察した水野勝に相談をして脱退を思いとどまった(脱退をしてソムリエになろうと考えていたが、土田は酒の飲めない体質である)[9][31]。その後は「いじられキャラ」を受け入れていく姿勢に変わったという[32][33]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

バラエティ、情報番組[編集]

映画[編集]

配信ドラマ[編集]

  • 学園のクローバー(2013年)[35]
  • キスのカタチ「キスへの距離」(2016年)潤 役[38]

ラジオ[編集]

舞台[編集]

作品[編集]

電子書籍

  • CanCam デジタルフォトブック 『土田拓海 COLOR-09 “PURPLE”』(2018年、小学館[42]
  • 土田拓海デジタル版 BOYS AND MEN THANKS! AT DOME LIVE(2019年、講談社[43]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 土田拓海”. フォーチュンエンターテイメント. 2020年2月9日閲覧。
  2. ^ 「ボイメンが一日署長 一宮市 侵入盗 注意呼びかけ」 『中日新聞 尾張版』、2016年8月23日。
  3. ^ 土田署長(土田拓海)”. BOYS AND MENオフィシャルブログ (2016年8月23日). 2020年2月9日閲覧。
  4. ^ 「BOYS AND MEN:Personal Questions 20 土田拓海」『clip clap!! Vol.08』、カレイドスコープ社、2016年1月、20-21頁。 
  5. ^ 土田拓海”. ボイメン☆騎士. 中京テレビ (2014年4月7日). 2020年2月9日閲覧。
  6. ^ ≪3月1日のあっぷるラジオ≫ 宮川香織”. 青森放送局BLOG. NHK (2019年3月1日). 2020年2月10日閲覧。
  7. ^ 名古屋トークからシンクロクイズまで。BOYS AND MENのメンバー愛に迫る60分弾丸トーク”. ライブドアニュース (2018年4月5日). 2020年2月9日閲覧。
  8. ^ a b ボイメンの“決まらない王子”土田拓海が入浴グラビアを披露!”. ウォーカープラス (2018年9月18日). 2020年2月9日閲覧。
  9. ^ a b c ボイメンWalker2, p. 90, 「メンバー個人history: 土田拓海」.
  10. ^ 「土田拓海 [BOYS AND MEN] 『Paint It, White』」『Audition blue 2019年1月号』、白夜書房、2018年12月。 
  11. ^ a b c ボイメン土田はメンタルが弱い?練習をしないやさぐれ感は今も健在!? ボイメン真剣トークの時間3”. Chuun Press. 中京テレビ (2019年7月26日). 2020年2月9日閲覧。
  12. ^ a b ボイメンWalker, p. 57, 「5th Anniversary Interview: 土田拓海」.
  13. ^ a b 谷口誠治, p. 121, 174-175.
  14. ^ 『キングオブコント』挑戦中!名古屋からの刺客・第七学園演芸部(土田拓海&酒井直斗)「挑戦することが大切だと伝えたい」”. インターネットTVガイド (2016年8月16日). 2020年2月9日閲覧。
  15. ^ ボイメン勢が「キングオブコント」2回戦で熱演、落ちたら脇毛処理”. 音楽ナタリー (2017年8月10日). 2020年2月9日閲覧。
  16. ^ ありがとうございました(土田拓海)”. BOYS AND MENオフィシャルブログ (2018年7月14日). 2020年2月9日閲覧。
  17. ^ a b 北野誠&ボイメン土田拓海は深夜に何を話したのか?”. RadiChube. CBCラジオ (2017年4月11日). 2020年2月9日閲覧。
  18. ^ “映画「棘の中にある奇跡」 栗産地舞台に心の交流描く”. 茨城新聞. (2018年2月28日). オリジナルの2018年2月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180228053643/http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15197307494040 
  19. ^ BOYS AND MENベストアルバム発売記念! 水野勝×辻本達規×勇翔×土田拓海×吉原雅斗スペシャルインタビュー (3/4)”. TVfan Web (2018年12月28日). 2020年2月9日閲覧。
  20. ^ “ボイメン土田が休養「心のコンディション良くない」”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年9月8日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202009080001138.html 2020年9月9日閲覧。 
  21. ^ 土田拓海についてのご報告”. BOYS AND MEN OFFICIAL SITE (2020年9月8日). 2020年9月9日閲覧。
  22. ^ 土田拓海 出演見合わせのお知らせ”. BOYS AND MEN OFFICIAL SITE (2020年9月8日). 2020年9月9日閲覧。
  23. ^ “土田拓海、本日BOYS AND MENを脱退「着いて来てくれて本当にありがとう。決まらない王子より」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2021年8月13日). https://natalie.mu/music/news/440843 2021年8月14日閲覧。 
  24. ^ ご報告(土田拓海)”. BOYS AND MENオフィシャルブログ (2021年8月13日). 2021年9月7日閲覧。
  25. ^ a b 「BOYS AND MEN “丸裸”スペシャルインタビュー 2017:土田拓海」『KELLY 2月号』、株式会社ゲイン、2016年12月、90-91頁。 
  26. ^ 愛知で過ごした夏休み 土田翼”. 青森放送局BLOG. NHK (2019年9月11日). 2020年3月24日閲覧。
  27. ^ おっはよーん(土田拓海)” (2017年1月24日). 2017年3月9日閲覧。
  28. ^ 「BOYS AND MEN『Continued Story』」『Audition blue 2019年7月号』、白夜書房、2019年6月、100-103頁。 
  29. ^ 「ボイメンと妄想デートしない?:土田拓海」 『中日スポーツ』、2014年10月22日、Weeklyエンタメ。
  30. ^ アイドルじゃない! 名古屋発の男版・宝塚“BOYS AND MEN”とは”. ORICON NEWS (2015年8月12日). 2020年2月9日閲覧。
  31. ^ 【独占インタビュー】東海発の人気急上昇グループ「BOYS AND MEN」の魅力を大解剖!!【Part1】”. TRILL (2016年8月14日). 2020年2月9日閲覧。
  32. ^ 「BOYS AND MEN:Question!! メンバーから見た 土田拓海」『clip clap!! Vol.10』、カレイドスコープ社、2016年5月、12頁。 
  33. ^ a b BOYS AND MEN:メンバーに聞く〈3〉 土田拓海 いじられキャラ「今は気持ちいい」”. まんたんウェブ (2016年10月21日). 2020年2月9日閲覧。
  34. ^ 充実(土田拓海)”. BOYS AND MENオフィシャルブログ (2013年11月2日). 2017年3月9日閲覧。
  35. ^ a b c ボイメンWalker, p. 74-83, 「ボイメン年表&ボイメンビジュアルヒストリー」.
  36. ^ BOYS AND MEN出演「ボイメン体操」がリニューアル、体操のお兄さんに本田と土田加入”. 音楽ナタリー (2017年10月10日). 2020年2月9日閲覧。
  37. ^ a b 土田拓海のプロフィール”. allcinema. Stingray. 2020年2月9日閲覧。
  38. ^ 『キスのカタチ 11VARIATIONS OF LOVE 2』 TCエンタテインメント、2016年。
  39. ^ 『ミュージカル「ホワイト☆タイツ II」名古屋本公演』 Fortune Records、2014年。
  40. ^ 『RETURNER 俺たちの幕末異伝 完全版』 ポニーキャニオン、2015年。
  41. ^ CAST & STAFF”. ボイメンステージ 諦めが悪い男たち〜NEVER SAY NEVER〜 (2020年). 2020年3月24日閲覧。
  42. ^ 土田拓海 COLOR-09 “PURPLE””. 小学館. 2020年2月9日閲覧。
  43. ^ 土田拓海デジタル版 BOYS AND MEN THANKS! AT DOME LIVE”. 講談社. 2020年2月9日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『ボイメンWalker』KADOKAWA、2015年9月29日。ISBN 978-4048947114 
  • 『BOYMEN MAGAZINE Vol.1』Sweet Thick Omelet、2016年5月26日。ISBN 978-4907061180 
  • 谷口誠治『夢は叶えるもの! -ボイメンを創った男-』Sweet Thick Omelet、2017年1月7日。ISBN 978-4907061258 
  • 『ボイメンWalker2』KADOKAWA、2017年3月29日。ISBN 978-4048959278 

外部リンク[編集]