国際放映

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国際放映株式会社
INTERNATIONAL TELEVISION FILMS, INC.
本社所在地である東京メディアシティ
種類 株式会社
市場情報
東証JQ 9604
2011年2月14日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
157-0073
東京都世田谷区五丁目7番1号
設立 1948年4月26日
業種 情報・通信業
法人番号 2010901004113 ウィキデータを編集
事業内容 映画、放送番組等の製作、賃貸借、売買 他
代表者 代表取締役社長 星野智彦
資本金 1,000万円(2018年2月期)
売上高 23億円(2018年2月期)
従業員数 21人(2018年2月現在)
決算期 2月末日
主要株主 東宝 100%
(同社の連結子会社
主要子会社 株式会社ケイエッチケイアート
外部リンク http://www.kokusaihoei.co.jp/
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国際放映株式会社(こくさいほうえい、: INTERNATIONAL TELEVISION FILMS, INC.、略称:KHK)は、東京都世田谷区に本社を置く貸しスタジオ業(不動産賃貸業)、放送番組の制作を主力事業として、映画製作も行っている会社である。

東宝の子会社であり、阪急阪神東宝グループの一社である。

旧・新東宝の後身の一社であり、その事から旧・新東宝作品の著作権の大半[注釈 1] を保有している。同作品がDVDで発売される場合、名画座で再上映される場合など、二次使用の際には著作権者として国際放映の名が記載される。

1970年代の初めまで、アニメ制作会社の東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)を傘下に置いていた[1]

沿革

作風

国際放映製作による作品は基本的にシュールな作劇・描写が多く、古典もの時代作ながら特撮を多用した「西遊記」「猿飛佐助」や銃撃戦メインのハードアクションながら特撮カテゴリーとして扱われている「ワイルド7」などいろいろ実験的な作品を量産した。また「忍者部隊月光」の主演だった水木襄を他社作品よりも優遇していた。

また製作現場で与えられた台本や演出プランをその場のテンションで改変・導入していくケースが多く、結果的な破天荒な作品に仕上がることも少なくなかった。

石井輝男など、旧・新東宝出身の監督も二時間サスペンスを中心にテレビドラマを製作していた。

火曜サスペンス劇場土曜ワイド劇場東海テレビ制作昼の帯ドラマの制作プロダクションの一つでもある。

代表作

テレビドラマ

特撮、児童向けドラマ

劇場版は東映制作

映画

東宝系の制作プロダクションとして、少数の映画作品を発表している。

関連会社

  • ケイエッチケイアート(美術製作会社)
  • 東京メディアエンタープライズ
    1967年に「放映土地株式会社」として、不動産業務を目的として設立。1994年に社名変更し、自社作品や旧新東宝作品の版権窓口業務および映像ソフト販売の業務に転換する。また、フランスのテレビアニメ作品「プチバンピ」の日本国内のライセンスや、かつて存在した制作プロダクション「スタッフ・アズバーズ」の作品(テレビドラマ「豆腐屋直次郎の裏の顔」など)の権利を自社で保有している。業務効率化のため2014年3月1日にて国際放映と合併し解散する。現在はすべての権利を国際放映本体で管理している。
  • エヌ・エー・シー(芸能プロダクション)
    1964年に出資し、同年中に出資比率を引き上げて連結子会社とする。2006年にエヌ・エー・シー側が国際放映側保有の株式の一部を買い取り、出資比率が下がる。
  • 宝塚映像(番組制作会社)
    阪急阪神東宝グループの系列の同門会社であり、宝塚映像のスタッフが制作協力として関わっている。
  • 東宝(映画会社)
    親会社。戦後まもなく、前身である新東宝を分離した母体でもある。1970年代までは東宝撮影所でテレビ映画を撮影することを厭う気風があり、東宝名義で受注した番組も国際放映が孫受けするケースが多かった。代表は『太陽にほえろ』『横溝正史シリーズ』(のうちの東宝担当分)である。
  • 東京放送TBSテレビ
    2010年時点で国際放映の11.49%の株式を持ち、34.54%の東宝に次ぐ主要株主だった。2010年に株式を東宝に売却し、資本関係はなくなる[7]
    関連会社の緑山スタジオ・シティが、TMC内で「砧スタジオ」を運営。
  • 関西テレビ放送
    同じ阪急阪神東宝グループ(厳密には阪急阪神ホールディングスグループ)。関連会社「レモンスタジオ」が、TMC内で「レモンスタジオ」を運営。
  • 円谷プロダクション(番組制作会社、芸能プロダクション)
    かつては同じく東宝の資本傘下にあり(現在はフィールズ連結子会社)、撮影所を持たない会社なので、東宝、東宝ビルト、国際放映を利用することが多かった。また、西遊記の特撮部分は円谷が担当したり、事業協力も多かった。

脚注

注釈

  1. ^ 他社製作作品など、諸事情で新東宝から権利が継承されなかった作品も存在する。参考1(「日本ロマンス旅行」(自社製作であるが非継承)について)、参考2(「純情社員」(南旺映画製作)について)、参考3富士映画製作作品について。同社作品の多くは後身の大蔵映画に継承された)。このほか、新東宝が企業や団体の後援を得て製作した教育映画記録映画ニュース映画は各々の後援者が権利を保有している。

出典

外部リンク