吉田恭教

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吉田 恭教よしだ やすのり
誕生 1960年????
佐賀県唐津市
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2011年 -
ジャンル 推理小説
代表作 『変若水』(2011年)
主な受賞歴 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀賞
デビュー作 『朝焼けの彼方へ 背暦の使者』
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(よしだ やすのり、1960年[1] -)は、日本小説家漁師[2]佐賀県唐津市生まれ[1]島根県大田市在住[3]桃山学院高等学校卒業[4]

経歴・人物[編集]

30歳まで東京で写真製版業に従事するが、病気を患い医者の勧めで島根県一本釣り漁師となる[1]2010年、『変若水(をちみづ)』(応募時のタイトルは「変若水 月神の遺産」)が第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞の優秀作に選ばれる。選考委員の島田荘司は「作中にある世界の完成度は、その大きさ、異形の度あいも含め、この作が最も高い」と評した[5]。2011年、同作で本格的に作家デビューする。推理作家になろうと思ったきっかけについて、「時化で海に出られないときに、小説でも書いてみようと思い立ち、島田荘司が好きだったのでミステリ小説を書くことにした」と語っている[6]

作品[編集]

単行本[編集]

槇野・東條シリーズ[編集]

  • 可視える(2015年10月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
    • 改題 凶眼の魔女(2018年10月 実業之日本社文庫)
  • 亡者は囁く(2016年9月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
  • 鬼を纏う魔女(2017年6月 南雲堂)
  • 化身の哭く森(2017年7月 講談社
  • 亡霊の柩(2018年3月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
  • MEMORY――螺旋の記憶(2020年10月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
  • 四面の阿修羅(2022年3月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
  • 龍のはらわた(2023年3月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)

その他[編集]

  • 朝焼けの彼方へ 背暦の使者(2006年7月 翔雲社)
  • 変若水(2011年10月 光文社
  • ネメシスの契約(2013年7月 光文社)
  • 堕天使の秤(2014年12月 光文社)
  • 背律(2016年3月 原書房
  • 警視庁特殺 使徒の刻印(2019年5月 角川文庫)
  • 捜査一課ドラキュラ分室――大阪刑務所襲撃計画 (2019年12月 南雲堂 本格ミステリー・ワールド・スペシャル)
  • 凶血 公安調査官 霧坂美紅(2020年5月 角川ホラー文庫)

アンソロジー[編集]

「」内が吉田恭教の作品

  • 忍者大戦 赤ノ巻(2018年9月 光文社時代小説文庫)「忍喰い」

雑誌掲載短編[編集]

  • 幽霊画奇譚(光文社『小説宝石』2014年3月号)

脚注[編集]

  1. ^ a b c 朝焼けの彼方へ 背歴の使者 吉田恭教”. 楽天ブックス. 2017年9月24日閲覧。
  2. ^ 『神々の計らいか?』吉田恭教 講談社ノベルス 講談社BOOK倶楽部
  3. ^ 大田にIターンのミステリー作家・吉田さんが最新作”. 山陰中央新報社. 2017年9月24日閲覧。
  4. ^ 吉田恭教のプロフィール|Ameba (アメーバ)
  5. ^ 最終選考・作品選評│福山ミステリー文学新人賞│島田荘司選
  6. ^ 吉田恭教インタビュー - 『化身の哭く森』発売記念”. 株式会社今井書店. 2017年9月24日閲覧。

外部リンク[編集]