吉村家住宅

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吉村家住宅(よしむらけじゅうたく)は、日本重要文化財に指定されている歴史的建造物(民家)。大阪府羽曳野市に所在。

概要

吉村家はかつて、周辺十八ヶ村を管轄する大庄屋を務めた家柄である。 主屋は大坂夏の陣で焼失後、間もなく再建された歴史ある家屋である。その後幾度か増改築が行われ、現在の姿となったのは寛政年間の頃である。屋根の構造に特色があり、急勾配の茅葺と、妻側の両端に一段低くて勾配の低い瓦葺という2種類の屋根で構成されている。これを高塀造りといい、大和から河内にかけて多く見られることから大和棟造りともいう。上層農家の家格を示すものである。

吉村家住宅は戦前1937年(昭和12年)8月25日に、主屋が国の重要文化財に指定された(当時は国宝と称されていた)。民家としては日本で初めてのことであった。その後1965年(昭和40年)5月29日に表門と土蔵、附(つけたり)指定として土塀中門が、1979年(昭和54年)2月3日に宅地山林溜池、附指定として古図2枚がそれぞれ追加指定された。

建築概要

  • 主屋
  • 表門
    • 建築年代:江戸時代後期(寛政10年(1798年))
    • 長屋門、桁行18.0m、梁間4.0m、入母屋造、茅葺
  • 土蔵
    • 建築年代:江戸時代後期(18世紀前半)
    • 土蔵造、桁行11.9m、梁間4.0m、切妻造、西面庇及び制札場附属、本瓦葺

所在地

〒583-0881大阪府羽曳野市島泉5-3-5

公開状況

  • 非公開(特別公開有り)

参考文献

外部リンク

座標: 北緯34度34分40.1秒 東経135度34分46.9秒 / 北緯34.577806度 東経135.579694度 / 34.577806; 135.579694