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ソト語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ソト語
Sesotho
話される国 レソトの旗 レソト
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
地域 南部アフリカ
話者数 母語として:500万人以上
言語系統
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 レソトの旗 レソト
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
ジンバブエの旗 ジンバブエ
統制機関 南アフリカ共和国の旗 汎南アフリカ言語委員会英語版
言語コード
ISO 639-1 st
ISO 639-2 sot
ISO 639-3 sot
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ソト語(ソトご、: Sotho, Sesotho)は、バントゥー語群に属する言語。南アフリカ共和国レソト両国の公用語である。北ソト語[1]との区別のため、「南ソト語」と称される場合もある。

概要

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アフリカ中南部で話されているバントゥー語群の南東グループ(Nguni)に属しており、ツワナ語、北ソト語、ロズィ語に近い。

レソトでは英語と並ぶ公用語であり、1993年のレソト政府による国勢調査によると、人口の約85%に相当する約149万3000人が話していることが分かっている。

南アフリカ共和国ではアパルトヘイト政策が撤廃された1994年に公用語に加わり、11の公用語の一つとなっている。2001年の国勢調査によると、人口の約8%に相当する約400万人が母語としており、フリーステイト州の州都ブルームフォンテーン周辺では大半が話者となっており母国語である。また、国勢調査の対象とはなっていないが、多言語使用が進んでいるヨハネスブルグソウェトツワネなどを中心に、少なくとも500万人以上がソト語を第二言語、または第三言語としている。

方言

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この言語には他の言語には見られない、独特の方言が用いられている。レソトでは語彙の変化がはっきりと分かる。この方言は様々な表現に使用されている。19世紀には本格的な国家が誕生し、それに伴って氏族の間で用いられた。現在、方言はあまり用いられていない。

音韻

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9つの母音があり、母音・子音ふるえ音破擦音は非常に高く、鼻音化している。

文法

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  • のシステムは持たない(主に、主語と目的語の関係は語順によって示す)
  • 声調言語である。
  • 類型論的には膠着語である。

形態論

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名詞クラスは以下の通りである。

The Sesotho noun prefix system
クラス 接頭辞 備考
1. [mʊ] mo- [mʊtʰʊ] motho ('人') 人間
2. [bɑ] ba- [bɑtʰʊ] batho ('人々')
1a. [n̩tʼɑtʼe] ntate ('父親') 親族関係
2a. [bo] bo- [bon̩tʼɑtʼe] bontate ('父達')
3. [mʊ] mo- [mʊnʷɑnɑ] monwana ('指') 非人間
4. [mɪ] me- [mɪnʷɑnɑ] menwana ('指達')
5. [lɪ] le- [lɪt͡sʼɑt͡sʼi] letsatsi ('day') 人間と非人間
6. [mɑ] ma- [mɑt͡sʼɑt͡sʼi] matsatsi ('days')
7. [sɪ] se- [siˌpʰiʀi] sephiri ('秘密') 人間と非人間
8. [di] di- [dipʰiʀi] diphiri ('秘密(複数)')
9. [N]- (variable) [n̩tʰɔ] ntho ('thing') 雑多
[tʰɑpʼɛlɔ] thapelo ('prayer')
10. [di] di[N]- [din̩tʰɔ] dintho ('things')
[ditʰɑpʼɛlɔ] dithapelo ('prayers')
14. [bʊ] bo- [bʊhɔbɛ] bohobe ('bread') 抽象名詞
[bʊbɪ] bobe ('ugliness')
15. [hʊ] ho- [hʊt͡sʼɑmɑjɑ] ho tsamaya ('to go') 動名詞
16. [fɑ] fa- [fɑt͡sʰɪ] fatshe ('down') ”fa-”クラスにはfatsheのみが存在する。
17. [hʊ] ho- [hʊlɛ] hole ('far away')
[hʊsɑnɪ] hosane ('tomorrow')
18. [mʊ] mo- [moʀɑhʊ] moraho ('behind')
[mʊse] mose ('overseas')

統語論

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基本的には、主語-述語動詞-目的語という語順だが、強調の為に倒置される事がある。

脚注

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  1. ^ ペディ語は北ソト語の方言であり、北ソト語全体を指して「ペディ語」と呼ぶのは誤り。

関連項目

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外部リンク

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