十輝いりす

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。183.86.131.94 (会話) による 2016年2月4日 (木) 10:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎来歴・人物)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

十輝 いりす(とき いりす、2月17日 - )は、宝塚歌劇団星組に所属する男役

東京都新宿区出身、新宿区立西戸山中学校卒。 身長178cm、血液型AB型。愛称は本名から「まぁ」、「まさこ」。

来歴・人物

東京都新宿区出身。父は外交官の多賀敏行[1]。2歳から3歳までをマレーシア、3歳から6歳までをニューヨークで過ごし、小学校時代に帰国。なお現地の学校に通っていたため、当時は英語を喋る事ができたが、現在は忘れてしまったという。

母親がファンだったことも有り、小学3年の時に宝塚歌劇を観て以来、毎公演、家族で観劇するようになった。その影響でタカラヅカファンになり、当時は日向薫に憧れていた。

小さい頃から習い事を沢山習っており、3歳からクラシックバレエ、小学2年から新体操、翌年(小3)から日本舞踊を習っており、踊るのが好きだった。日舞では藤間寿美伶という名取名を持っている。

中学卒業時に受験し、1回で合格。「宝塚音楽学校を見学しようと、わざわざ宝塚で受験したんです」とのこと。受験には眼鏡ポニーテール姿で挑み、会場では異様に目立っていたと当時について述懐している。

ちなみに宝塚受験支援スタジオには通っていなかった為、全く知らなかった事も多かったという。

1997年宝塚音楽学校入学。85期生

芸名の由来は、美しく貴重なトキから「十輝」の字をあて、ギリシャ神話の虹の女神の名前とアイリスの花から「いりす」を考えた。

1999年、宝塚歌劇団入団。入団時の成績は40人中30番[2]。雪組「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台。同期には映美くらら(元月組トップ娘役)、柚希礼音(元星組トップスター)、華形ひかる桜一花青樹泉真野すがた彩那音(元月組トップスターである彩輝直の妹)、美鳳あや神月茜山科愛柊巴舞咲りん南海まり銀河亜未美羽あさひ七帆ひかる音乃いづみ大海亜呼などがいる。同年10月4日[2]宙組に配属。

「ホテル・ステラマリス」新人公演ではマクファーソン(本役=寿つかさ)という癖のある役を演じた。

2012年2月25日付で星組へ組替え。

2016年6月19日(星組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団予定。

主な舞台出演

宙組時代

  • 2001年1月、『カステル・ミラージュ』新人公演:執事(本役:貴羽右京)/『ダンシング・スピリット!』
  • 2002年7月、『鳳凰伝 -カラフとトゥーランドット-』新人公演:トン(本役:椿火呂花)/『ザ・ショー・ストッパー』
  • 2004年1月、『白昼の稲妻』エミール、新人公演:オーギュスト(本役:初風緑)/『テンプテーション! -誘惑-』
  • 2004年4月、『BOXMAN -俺に破れない金庫などない-』(ドラマシティ・東京特別)ルーズベルト
  • 2004年5月、『ファントム』従者、新人公演:フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵(本役:安蘭けい
  • 2004年10月、『風と共に去りぬ』(全国ツアー)ジョージ
  • 2005年1月、『ホテル ステラマリス』エドワード、新人公演:マクファーソン(本役:寿つかさ)/『レヴュー伝説』
  • 2005年5月、『Le Petit Jardin(ル・プティ・ジャルダン)―幸せの庭―』(バウ)ジャン
  • 2005年8月、『炎にくちづけを』チャール、新人公演:フェルランド(本役:寿つかさ)/『ネオ・ヴォヤージュ』
  • 2006年1月、『不滅の恋人たちへ』(バウ)医者、青年
  • 2006年3月、『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』ビョルン
  • 2006年7月、『宝塚巴里祭2006』
  • 2006年8月、『Young bloods -∞無限大(コスモ無限大)-』マーク・テンスバーグ *バウ・ワークショップ初主演
  • 2007年1月、『維新回転・竜馬伝!』高杉晋作/『ザ・クラシック』
  • 2007年3月、『A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-』(ドラマシティ・東京特別・中日劇場)ローアン枢機卿
  • 2007年6月、『バレンシアの熱い花』ルーカス大佐/『宙 FANTASISTA!』
  • 2008年2月、『黎明の風 -侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦-』ラッセル少佐/『Passion 愛の旅』
  • 2008年7月、『雨に唄えば』(梅田芸術劇場)ロッド
  • 2008年9月、『Paradise Prince』ジャック/『ダンシング・フォー・ユー』
  • 2009年2月、『外伝ベルサイユのばら -アンドレ編-』ジェローデル/『ダンシング・フォー・ユー』
  • 2009年4月、『薔薇に降る雨』エストール/『Amour それは・・・』
  • 2009年8月、『大江山花伝-燃えつきてこそ-』酒呑童子/『Apasionado(アパショナード)!!II』(博多座)
  • 2009年11月、『カサブランカ』セザール、カーティス夫(2役)
  • 2010年3月、『シャングリラ-水之城-』(ドラマシティ・東京特別)風(フォン)
  • 2010年5月、『TRAFALGAR-ネルソン、その愛と奇跡-』ウィリアム・ヘンリー王子/『ファンキー・サンシャイン』
  • 2010年9月、蘭寿とむコンサート『"R"ising!!』(バウ・東京特別)
  • 2010年11月、『誰がために鐘は鳴る』プリミティボ
  • 2011年3月、『記者と皇帝』(東京特別・バウ)マーク・スティーブンスン
  • 2011年5月、『美しき生涯』加藤嘉明/『ルナロッサ』
  • 2011年11月、『クラシコ・イタリアーノ』ジャコモ・アジャーニ/『NICE GUY!!』
  • 2012年2月、『仮面のロマネスク』ロベール/『Apasionado!!Ⅱ』

星組時代

  • 2012年5月、『ダンサ セレナータ』アンジェロ/『Celebrity』
  • 2012年9月、『琥珀色の雨にぬれて』ルイ・バランタン/『Celebrity』(全国ツアー)
  • 2012年11月、『宝塚ジャポニスム~序破急~』/『めぐり会いは再び 2nd ~Star Bride~』クラウス/『Etoile de TAKARAZUKA』エトワールオム(歌手)
  • 2013年3月、『宝塚ジャポニズム~序破急~』/『怪盗楚留香外伝-花盗人-』薛衣人/『Étoile de TAKARAZUKA』(中日・台湾)
  • 2013年5月、『ロミオとジュリエット』ヴェローナ大公
  • 2013年9月、柚希礼音スペシャルライブ『REON!!II』(東京国際フォーラム・博多座)
  • 2014年1月、『眠らない男・ナポレオン -愛と栄光の涯(はて)に-ジョセフ
  • 2014年5月、『太陽王 ~ル・ロワ・ソレイユ~』マザラン
  • 2014年7月、『The Lost Glory ―美しき幻影―』ウォルター・ライマン/『パッショネイト宝塚!』
  • 2014年11月、『REON in BUDOKAN~LEGEND~』(日本武道館)  
  • 2014年12月、『アルカサル ~王城~』(バウ)アルフォンソ11世   
  • 2015年2月、『黒豹の如く』セバスチャン・デ・ディアス/『Dear DIAMOND!! -101カラットの永遠の輝き-』
  • 2015年6月、『大海賊』エドガー/『Amour それは…』(全国ツアー)
  • 2015年8月、『ガイズ&ドールズ』ビッグ・ジュール
  • 2016年1月、『LOVE & DREAM』(東京国際フォーラム・梅田芸術劇場) *予定

脚注

  1. ^ 「ラトビア植樹祭」日本ラトビア協会ニュース2013年号,p20
  2. ^ a b 監修:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』、阪急コミュニケーションズ2014年4月1日、P111。ISBN 9784484146010

関連項目

外部リンク