勝手にしやがれ (沢田研二の曲)

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勝手にしやがれ
沢田研二シングル
初出アルバム『思いきり気障な人生
B面 若き日の手紙
リリース
規格 7インチシングル
ジャンル ロック[1]
時間
レーベル ポリドール
作詞・作曲
プロデュース 石川浩二
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(通算5週、オリコン
  • 1977年度年間4位(オリコン)
  • 1978年度年間90位(オリコン)
  • 登場回数43回(オリコン)
  • 19位(ザ・ベストテン
  • 沢田研二 シングル 年表
    さよならをいう気もない
    1977年
    勝手にしやがれ
    (1977年)
    MEMORIES
    (1977年)
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    勝手にしやがれ」(かってにしやがれ)は、沢田研二の19枚目のシングル1977年5月21日ポリドール・レコードより発売された。

    概要[編集]

    タイトルは1960年に公開されたフランス映画『勝手にしやがれ』に由来する。タイトルだけでなく歌詞の内容も、それに因んだ(映画の内容と関連はない)ものになっている。

    テレビ番組で歌う際はクリーム色スリーピース・スーツを着用し、歌いながら同じ色のソフト帽を投げるパフォーマンスが、子供が学校で真似をするほど大きな話題を呼んだ。

    第28回NHK紅白歌合戦に出場した際、間奏中にジャケットを脱ぎ捨てようとしたところ、左袖が引っかかり脱げないというハプニングがあった(衣装にパンクファッションを取り入れており、左腕に手錠をしていた)。しかし、咄嗟の機転でジャケットを左肩に掛け、歌いながら脱ぎ捨てて生放送中のピンチを切り抜けた。

    当時、人気のあったTV番組『8時だョ!全員集合』で志村けんにより本作の「勝手に」と、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」から半分ずつ拝借してタイトルにした「勝手にシンドバッド」というコメディーが演じられた。1978年にデビューしたサザンオールスターズのデビューシングル「勝手にシンドバッド」は、このコメディーから拝借したものである。

    前作の「さよならをいう気もない」から続けて、作詞は阿久悠、作曲は大野克夫が担当した。この2人の組み合わせは、のちにゴールデンコンビと言われるようになる。曲の大部分がロックテイスト寄りだが、これは編曲を担当した船山基紀が手を加えたからであり、元々は16ビートバラード調の曲であった。

    山口百恵の「プレイバックPart2」(作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童、1978年)は、この曲のアンサーソングと言われている。2番の歌詞に「勝手にしやがれ」の出て行った女性の心情が強く表現されていると言われている。

    チャート成績[編集]

    オリコン週間チャートでは、ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」と競い合う形となったが、通算5週にわたって第1位を獲得し、年間チャートでは4位となった。

    売り上げ記録は89万枚で、1975年の「時の過ぎゆくままに」の約92万枚に次ぎ、沢田の代表曲のひとつとなった。

    収録曲[編集]

    1. 勝手にしやがれ(3分26秒)
    2. 若き日の手紙(4分27秒)
      • スローなバラード調の曲だが、ラスト部分で曲のテンポが大幅に上がり、さらに曲調もハードロック調のヘビーなものに一転する。それを強調するためか、この部分はミキシングも意図的に音が割れるようになっている。

    参加ミュージシャン[編集]

    価格[編集]

    • 発売当時の値段は600円

    カバー[編集]

    沢田研二の関連作品[編集]

    その他[編集]

    • 長崎大島醸造は、かつて阿久悠の楽曲に因んだ焼酎をシリーズ化しており[4]、その一つとして「勝手にしやがれ」と命名した麦焼酎を販売していた[4]

    脚注[編集]

    外部リンク[編集]