前検
前検(ぜんけん)とは、競艇、競輪、オートレースなどにおいて、開催初日の前日に行う検査の事。正確に言えば前日検査の略称であるが、前検という言葉が一般的な用語として使われている。前検が行われる日の事を前検日と言う。
それぞれの競技の前検
競艇
- レース開催日の前日12:00までに選手は競艇場内で受付と物品検査を済ませなくてはいけない。その後、身体検査、モーターとボートの抽選、スタート練習などを行う。
- 遅刻すると、「前検日遅参」としてその節は出場できないだけでなく、日本モーターボート競走会の懲罰委員会にかけられて出場停止処分の対象となる。
- 一度前検を終えた選手は、管理解除されるか、開催節が全日程終了するまでは競艇場外への外出が一切不可能となる。
競輪
- 開催前日に競輪場入りし、身体検査、車体検査を行う。
オートレース
- レース開催の前日にレース場入りし、身体検査、競走車検査を行う。
前検に関する出来事
競艇
- 2007年2月20日、浜名湖競艇場でのダイヤモンドカップに出場予定だった吉川元浩の選手持ちプロペラが配送トラブルで前検日までに到着せず、競艇場で用意されたプロペラで前検スタート練習をしたが、他の選手との機力差が激しく、選手側と競走会が話し合いの末、「公正なレースができない」と判断され、前検不合格により帰郷となった。
- 2007年3月15日、平和島競艇場での総理大臣杯に出場予定の今村豊が、前検の身体検査で不合格(尿管結石が悪化)になってしまい欠場。
競輪
- 2013年12月5日、いわき平競輪場でのF1開催に出場予定の岩津裕介、神山拓弥ら6選手の自転車が配送トラブルで前検日までに到着せず、選手らが宅配業者に連絡を取っても、自転車の所在地を確認することができなかったため、15時に前検日の自転車検査不合格の扱いにより欠場となった[1]。