出屋敷駅

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出屋敷駅
南口
でやしき
Deyashiki
◄HS 09 尼崎
(1.2km)
地図
所在地 兵庫県尼崎市竹谷町二丁目35
北緯34度43分5.59秒 東経135度24分16.62秒 / 北緯34.7182194度 東経135.4046167度 / 34.7182194; 135.4046167 (出屋敷駅)座標: 北緯34度43分5.59秒 東経135度24分16.62秒 / 北緯34.7182194度 東経135.4046167度 / 34.7182194; 135.4046167 (出屋敷駅)
駅番号 HS10
所属事業者 阪神電気鉄道
所属路線 本線
キロ程 10.1 km(大阪梅田起点)
駅構造 高架駅[1]
ホーム 2面2線[1]
乗降人員
-統計年次-
10,698人/日
-2020年-
開業年月日 1905年明治38年)4月12日[1]
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出屋敷駅(でやしきえき)は、兵庫県尼崎市竹谷町二丁目にある、阪神電気鉄道本線[1]。駅番号はHS 10

歴史[編集]

駅構造[編集]

北口(2008年1月)
かつて英字の看板が付いていたが、現在は撤去されている。
ホーム
コンコース(2023年1月撮影)

相対式ホーム2面2線を有する高架駅[1]分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。改札口は2階でホームは3階にあり[1]。ホームは線路部分も含め完全に天井に覆われている。改札口は東西に各1か所[1]

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 本線 上り 大阪梅田方面[4]
2 下り 神戸三宮方面[4]

※実際には構内にのりば番号表記はないが、公式サイトの構内図では上りホームが1番のりば、下りホームが2番のりばとされている[4]。ホーム有効長は阪神車両8両編成分で、近畿日本鉄道車両の6両編成は停車可能。ただし停車する営業列車は4両編成のみである。

出屋敷駅配線略図

大阪梅田方面
出屋敷駅配線略図
神戸三宮・元町方面
凡例
出典:[1][5]


利用状況[編集]

2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員12,677人である。

近年の1日平均乗車・乗降人員数は下表の通り。

年次 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
出典
2001年 11,781 5,830 [6]
2002年 11,059 5,550 [6]
2003年 10,534 5,275 [6]
2004年 10,101 5,000 [6]
2005年 9,810 4,897 [6]
2006年 9,611 4,755 [7]
2007年 9,802 4,853 [8]
2008年 10,235 5,036 [9]
2009年 11,129 5,454 [10]
2010年 11,184 5,515 [11]
2011年 11,146 5,508 [12]
2012年 10,865 5,358 [13]
2013年 10,722 5,358 [14]
2014年 10,873 5,428 [15]
2015年 11,447 5,700 [16]
2016年 11,594 5,828 [17]
2017年 12,130 6,081 [18]
2018年 12,071 6,034 [19]
2019年 12,677 6,329 [20]
2020年 10,698 5,366

駅周辺[編集]

リベル
出屋敷公園
尼崎天満座(尼崎市昭和南通四丁目62へ移転後)※一時休館前

駅前広場[編集]

駅北側の広場の正式名称は「出屋敷駅北緑地」である[21]。1990年に尼崎市が市有地(約2800m2)に噴水などを設置して整備された[21]

設備の老朽化が問題になっていたが、個人から1億円相当の工事の寄付を受ける珍しい形で改修されることになった[21]。2022年2月から改修工事に着手し、タイルをオレンジ色に一新し、ベンチやステージが新設され、同年7月27日に尼崎市に引き渡された[21]

商店街[編集]

当駅から東方の尼崎駅にかけては尼崎市の中心部であり、駅北の「出屋敷商店街」は、1990年に再開発され阪神本線が高架化されるまでは、尼崎駅まで線路際に露天商が立ち並び、駅周辺は南部工業地帯の労働者向けの簡易宿所飲み屋パチンコ店など歓楽施設が雑居する、アーケードつきの商店街であった[1]。1980年代に入るまでの最盛期は、南部工業地帯の労働者に支えられ、深夜まで人通りが絶えなかった。

1990年の再開発後は、ほとんどの商店は立ち退き、バスロータリーとなった。残る商店は後段の「リベル」に入居したが、2000年代以降も営業している店舗は一割程度である。

立ち退きにかからなかった商店によって、規模は縮小したものの北・東方へ商店街が残存し、尼崎中央・三和・出屋敷商店街として繋がっている。ただし、当駅周辺は不況と商店主の高齢化シャッター通り化が著しく進んでいる。

主な施設[編集]

  • リベル - 当駅付近の連続立体交差事業と並行して、出屋敷商店街の再開発事業で建設された複合商業ビル。駅高架化に先立ち、1990年3月21日に商業施設がオープンした。
    • その後、核テナントであったダイエーが2005年10月31日に閉店するなど、専門店の大半が撤退したが、空フロアにはエディオン(旧ミドリ電化尼崎店からの移転)が2006年10月20日に開店、続いて関西スーパーが2008年4月26日に開店したほか、一部フロアは事務所に改装されている。

バス路線[編集]

バスが発着する北側駅前広場 バスが発着する北側駅前広場
バスが発着する北側駅前広場
阪神バス

尼崎スポーツの森線[注 2]を除きすべての路線が尼崎市内線[注 3]。北口ロータリー内に「阪神出屋敷」停留所と尼崎スポーツの森線のみが停車する「出屋敷」停留所が南口の路上にある。

隣の駅[編集]

阪神電気鉄道
本線
直通特急・特急・区間特急・快速急行・急行・区間急行
通過
普通
尼崎駅 (HS 09) - 出屋敷駅 (HS 10) - 尼崎センタープール前駅 (HS 11)

かつて存在した路線[編集]

阪神電気鉄道
尼崎海岸線
出屋敷駅 - 高洲駅

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ その後は三和本通商店街の旧マイカルニチイサティビブレマイカルナックと業態転換したのち撤退)の店舗ビル2階に、パチンコ店と同居、2006年には阪神尼崎駅近くの昭和南通四丁目へ再移転したが、2013年7月よりビル建替えのため休館中。
  2. ^ 後乗り前降り・運賃後払い。
  3. ^ 旧・尼崎市交通局の路線。前乗り後降り・運賃先払い。
  4. ^ a b 2014年3月1日よりパナソニックPDP前を改称

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、48-49頁。ISBN 9784343006745 
  2. ^ 阪神「三宮」を「神戸三宮」に駅名変更、駅ナンバリングを導入し、すべてのお客さまに分かりやすい駅を目指します』(PDFlink)(プレスリリース)阪神電気鉄道株式会社、2013年4月30日。 オリジナルの2016年4月8日時点におけるアーカイブhttps://megalodon.jp/2016-0408-0105-08/www.hankyu-hanshin.co.jp/ir/data/SR201304304N1.pdf2016年4月8日閲覧 
  3. ^ “[アラカルト]3月20日=兵庫 ◆駅ナンバリング、神鉄が導入”. 読売新聞(大阪朝刊) (読売新聞大阪本社): p. p.32. (2014年3月20日) 
  4. ^ a b c 出屋敷駅構内図” (PDF). 阪神電気鉄道 (2020年8月). 2021年12月13日閲覧。
  5. ^ 『東海道ライン 全線・全駅・全配線 第7巻 大阪エリア-神戸駅』川島令三 編著、講談社〈図説 日本の鉄道〉、2009年。ISBN 978-4-06-270017-7  29頁
  6. ^ a b c d e 尼崎市統計書(平成18年) (PDF)
  7. ^ 尼崎市統計書(平成19年) (PDF)
  8. ^ 尼崎市統計書(平成20年) (PDF)
  9. ^ 尼崎市統計書(平成21年) (PDF)
  10. ^ 尼崎市統計書(平成22年) (PDF)
  11. ^ 尼崎市統計書(平成23年) (PDF)
  12. ^ 尼崎市統計書(平成24年) (PDF)
  13. ^ 尼崎市統計書(平成25年) (PDF)
  14. ^ 尼崎市統計書(平成26年) (PDF)
  15. ^ 尼崎市統計書(平成27年) (PDF)
  16. ^ 尼崎市統計書(平成28年) (PDF)
  17. ^ 尼崎市統計書(平成29年) (PDF)
  18. ^ 尼崎市統計書(平成30年) (PDF)
  19. ^ 尼崎市統計書(令和元年) (PDF)
  20. ^ 尼崎市統計書(令和2年) (PDF)
  21. ^ a b c d 駅前広場リニューアル、個人が「工事」寄付 阪神出屋敷 1億円相当、ベンチやステージ新設 神戸新聞(2022年7月31日閲覧)。
  22. ^ 尼崎中央天満座 - 大衆演劇場ガイド

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • 出屋敷駅(路線図・駅情報) - 阪神電気鉄道