兵庫県立考古博物館

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兵庫県立考古博物館
Hyogo Prefectural Museum of Archaeology
展望塔から見る兵庫県立考古博物館。円満寺五重塔が見える。(2013年11月)
地図
考古博物館の位置(兵庫県内)
考古博物館
考古博物館
考古博物館 (兵庫県)
施設情報
正式名称 兵庫県立考古博物館
専門分野 考古学
館長 和田晴吾
事業主体 兵庫県
管理運営 兵庫県
建物設計 昭和設計
延床面積 8,367m3
開館 2007年10月13日
所在地 675-0142
兵庫県加古郡播磨町大中1丁目1-1
位置 北緯34度43分32.1秒 東経134度52分38.4秒 / 北緯34.725583度 東経134.877333度 / 34.725583; 134.877333座標: 北緯34度43分32.1秒 東経134度52分38.4秒 / 北緯34.725583度 東経134.877333度 / 34.725583; 134.877333
アクセス JR土山駅から徒歩約15分
山陽電気鉄道播磨町駅から徒歩約25分
明石西ICから約3km
(有料駐車場あり)
外部リンク 兵庫県立考古博物館
プロジェクト:GLAM
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弥生時代の独立棟持柱建物を模した展望塔[1]
館内
ときのギャラリー

兵庫県立考古博物館(ひょうごけんりつこうこはくぶつかん)は、兵庫県加古郡播磨町にある考古博物館

概要[編集]

遺跡数が全国1位である兵庫県の考古学の拠点として2007年10月13日に開設された。博物館には発掘調査を担当する埋蔵文化財調査部が設けられており、国・県等が実施する遺跡の発掘調査・研究と研究成果の展示、およびその活用法・展示手法や情報発信手法の調査研究と資料情報ナレッジなど資源の集積、その活動を支える人材「考古楽者」の育成まで行ない、「考古楽者」で組織された任意団体「ひょうご考古楽倶楽部」がある[2]

国の史跡に指定されている大中遺跡の隣接地にあり、この史跡を整備して大中遺跡公園(愛称は「播磨大中古代の村」)として公開・管理する役割を担うとともに、従来の展示物を見てもらうという展示物主体の博物館ではなく、来館者に参加し体験してもらう参加体験型博物館として設置運営されており、常時体験学習を実施している。地階では様々な遺物が収蔵された収蔵庫を見ることのできるスペースや、遺物の整理作業金属処理といった普段目にすることのできない作業を見ることもできる。エントランスロビーには神戸凮月堂カフェもあり、館外の史跡公園とともに一息つける場所となっている。

シンボルマーク山田崇雄のデザイン。上下に伸びる手をイメージしており、それぞれの手が未来を掴み過去を探るという意味を持っている。

歴代館長[編集]

  • 石野博信 - 初代(2007年4月 - 2015年3月)、2015年4月から名誉館長に就任。
  • 和田晴吾 - 二代(2015年4月 - )

主な展示[編集]

  • 実物大の古代船
  • 大王の石棺(見瀬丸山古墳前棺の復元)、明石人
  • 雲部車塚古墳の竪穴式石槨の復原
  • 県内出土の人骨実物(縄文~古墳時代)
  • 備考 - 日本各地の博物館等に、出土品および写真等資料の貸出しを行っている。

主な所蔵品[編集]

県指定重要有形文化財[編集]

施設[編集]

  • 展示部門 - エントランス展示「ときのギャラリー」(発掘された土器を時系列に展示)、ガイダンス展示室、体験展示室「発掘ひろば」、テーマ展示室、特別展示室、バックヤード見学デッキ
    • 博物館建設に伴う調査で発見された、住居跡を剥ぎとって、発掘現場を再現している。
  • 体験学習支援ネットワーク部門 - 体験学習室3室、講堂、ボランティアルーム、考古学情報プラザ、ネットワーク広場、多目的ホール(180席)
  • 収集保存部門 - 特別収蔵庫、一時保管庫
  • 遺跡調査部門 - 埋蔵文化財調査部
  • 遺物整理部門 - 遺物整理室、写真整理室、資料整理室、金属器保存処理室、含浸作業室、少量危険物保管庫
  • 収蔵保管部門 - 収蔵庫、図面・写真保管室

利用情報[編集]

  • 休館日 - 月曜(祝休日の場合は翌平日休)

建築概要[編集]

  • 開館 - 2007年10月13日
  • 設計 - 株式会社 昭和設計[3]
  • 施行 - 竹中・日東みらい・ノバック・神鋼興産建設共同企業体[4]
  • 構造・規模 - RC造、地上1階、地下2階
  • 延床面積 - 8,367m2
  • 建築面積 - 5,560m2
  • 所在地 - 〒675-0142 兵庫県加古郡播磨町大中1丁目1-1
  • 備考 - 隣接する史跡公園「播磨大中古代の村」との調和をはかるため、高さを抑えて開口部を大きくし、壁面および屋上緑化が施されている。屋上庭園および館内からガラス越しに大中遺跡が一望できる構造になっている。

交通アクセス[編集]

周辺[編集]

加西分館 古代鏡展示館[編集]

2017年(平成29年)4月14日、兵庫県立フラワーセンター敷地内に、加西市在住の収集家より寄贈された、中国のからにかけての古代鏡を展示する施設が、当館の分館という位置づけで開館した。開館時間と休館日はフラワーセンターに準ずる。入館料は一般100円、高校生以下無料。なお、左記に加えフラワーセンターの入園料が必要である。この内容の出典及びその他詳細は、下記リンク先を参照のこと。 2020年(令和2年)9月23日より、増築工事のため休館[5]。 2021年(令和3年)、増築し新展示室がオープンした。この際新規寄贈品を受けたことや展示面積・点数が倍増したことで、展示品は従来の古代鏡にとどまらない青銅器に拡充された[6]。当初は4月29日開館開館を予定していた[7]が、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が兵庫県全域に発出されたため、開館が延期され[8]、5月13日となった[9]。なお5月13日時点でも緊急事態宣言は発出中であった。

脚注[編集]

  1. ^ 利用案内 施設利用兵庫県立考古博物館.2023年4月21日閲覧。
  2. ^ ひょうご考古楽倶楽部2021年月3月14日閲覧。
  3. ^ 兵庫県立考古博物館昭和設計.2021年3月14日閲覧。
  4. ^ 兵庫県立考古博物館月刊近代建築.2021年3月14日閲覧。
  5. ^ 【重要】古代鏡展示館は休館しています兵庫県立考古博物館 加西分館 古代鏡展示館 2020年9月24日。2021年6月2日閲覧。
  6. ^ 館長メッセージ兵庫県立考古博物館 加西分館 古代鏡展示館 2021年6月2日閲覧。
  7. ^ 4/29 新展示室オープンします兵庫県立考古博物館 加西分館 古代鏡展示館 2021年4月6日。2021年6月2日閲覧。
  8. ^ 開館延期のお知らせ兵庫県立考古博物館 加西分館 古代鏡展示館 2021年4月24日。2021年6月2日閲覧。
  9. ^ 5月13日(木)9時からオープンします兵庫県立考古博物館 加西分館 古代鏡展示館 2021年5月8日。2021年6月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]