八戸水力電気

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八戸水力電気株式会社(はちのへすいりょくでんき)は、明治43年(1910年)から昭和9年(1934年)まで、青森県八戸市にあった電力会社

なお、同社が計画していた路面電車線については八戸水力電気会社軌道の項目を参照のこと。

概要

明治43年(1910年6月17日に八戸の酒造老舗「河内屋」の当主橋本八右衛門北村益らが発起人となり、電力の供給を目的として設立された。
資本金は10万円で、会社は当時の八戸町八日町に置かれた。

明治44年(1911年6月26日に開業し、これにより八戸地域への電力供給の基礎が築かれ、日出セメント(後の八戸セメント)など企業進出のきっかけとなった。

昭和9年(1934年3月18日に青森電灯、弘前電灯との統合による青森県営電気局の設立に伴い、解散した。

発電施設

発電所

開業当初は青森県三戸郡是川村白蛇久保にあった。発電力は200キロワット。

  • 島守発電所 - ドイツ製発電機が装備。現在も保存されており、本館・水槽・水圧鉄管路・余水路は登録有形文化財に登録されている。

電力供給区域

八戸町小中野町、湊村鮫村

参考文献

  • 『新編八戸市史 近現代資料編2』八戸市、2008

関連項目