光岡・ヒミコ

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光岡・ヒミコ(NCEC型改)
フロント(前期型)
リア(前期型)
室内
概要
販売期間 2008年 - 2016年予定
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア オープン
2ドア クーペカブリオレ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン LF-VE型 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブ
最高出力 170ps/6700rpm(MT)
166ps/6700rpm(AT)
変速機 6速AT
5速MT(販売終了)&6速MT(前期型のみ)
前:ダブルウィッシュボーン式
後:マルチリンク式
前:ダブルウィッシュボーン式
後:マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 3,030mm
全長 4,575mm
全幅 1,725mm
全高 1,255mm - 1,270mm
車両重量 1,230-1,280kg
その他
ベース車 マツダ・ロードスター(3代目)
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ヒミコ(卑弥呼)は光岡自動車が既存の市販車をベースに改造・販売する2人乗りのクラシックカー風オープンカー型のパイクカーである。

概要

3代目マツダ・ロードスター(以下3代目ロードスター)をベースに前後を同社の特徴である1930年代のクラシックカー風のデザインへと変更されている。3代目ロードスターの完成車両を広島マツダ宇品第1工場より輸送された後、ボディの内外装を分解し、1台1台職人の手作業によりカスタマイズする方法が採られている。2006年に発表した大蛇に比べ女性的な優美さを強調している。「男性的デザインの大蛇は大きくて派手過ぎる」と、主に女性の需要をターゲットにしている。 キャッチコピーは、「宝石すら、嫉妬する。」。

初代(NCEC型 2008年- )

2008年12月3日
発表。翌4日よりインターネットによる予約を開始。3代目(NC型)ロードスターのパワーリトラクタブルハードトップ (RHT) をベースに開発された。LF-VE型2.0L直4エンジンなど主要メカニズムはベース車と共通だが、よりバランスの取れたプロポーションを目指すためNCプラットフォームをベースに前方にホイールベースを700mm延長し(手法としてはかつてのラ・セードと同じ)、フロントオーバーハングを560mmまで短縮している。エクステリアに関しては大蛇を手がけた青木孝憲がデザイン。フロントマスクからリヤフェンダーにつながる大きな波を特徴としていて、「豪華客船が大海を進む瞬間」をイメージしているという。
架装作業は全て手作業のため月産3~4台ほどとなり、2009年は35台の販売を予定し、輸出仕様として左ハンドルも設定される。グレードはStandard、Premium、Hi Premiumの3種が用意される。
2009年12月
アメリカのギターメーカーであるリッケンバッカーとのコラボレーションによる「リッケンバッカー・プロジェクト」の第一弾として、「ヒミコ・リッケンバッカー」が限定5台を予約販売。同時に発売されるオロチと同様、リッケンバッカーのギターのヘッドを模したエンブレムや、シートにギターの弦とパーツをデザインしたステッチをあしらう等の特別な仕様を盛り込んだものとなっている。
2012年12月12日
マイナーチェンジ(販売は12月13日から)。新色のボディカラー「ウィッチパープルパール」を設定し、全4色(メーカーオプションのボディカラーも含めると全34色)を設定する。インテリアは、デコレーションパネルのカラーを変更。「GUILTY」では、アルミホイールのカラーをガンメタリックに変更したり、メーターフードの小型化、メーターリングのカラーをダークグレーに変更。「ARDOR」では、ステアリングホイールベゼルのカラーをダークグレーに変更。「ARDOR 本革パッケージ」は、「ARDOR」の変更に加え、本革のカラーをタンに変更したりと、意匠的な変更がおもに行われた。
そのほかに、「ARDOR」をベースに、専用のハウンドトゥース(千鳥格子)柄シートや、専用ピアノブラック調デコレーションパネル・シフトゲート・左右ドア内ドリンクホルダー、トランクフードと左右フロントフェンダーに装着される専用エンブレムに加え、専用メッキモールディングと、マットアイスグレーの2トーンラッピングを特別装備したり、ボディカラーはホワイトパールを設定した特別仕様車「Himiko monochrome」を発表し、販売開始した。
2013年11月14日
マイナーチェンジ(販売は同月15日から)。全車のボディカラーに新しく「シャンパンシルバー」を設定し、全5色(メーカーオプションのボディカラーも含めると全35色)を設定する。また、「ARDOR」には、ステアリングスイッチを標準装備した。
2014年9月12日
伊勢丹とのコラボレーション企画として「ARDOR」をベースにした「ヒミコ・クレイジータイマー」が限定20台で発売。ボディカラーは専用の「ネオングリーンパール」で、内外装には「伊勢丹タータン」が随所に散りばめられている。
2014年12月
同社におけるフラグシップカーであるオロチの販売終了に伴い、事実上、ヒミコが同社におけるフラグシップカーに昇格した形となった。
2015年4月
当車のベース車両である3代目ロードスターの製造終了(なお、ロードスターは翌月より4代目に移行)。
2015年6月
同月より「Mitsuoka Roadster」の名で英国で販売開始[1]

車名の由来

外部リンク


  1. ^ 光岡自動車:「ヒミコ」欧州デビュー イギリス進出 /富山 - 毎日新聞