僕だけがいない街
僕だけがいない街 | |
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ジャンル | ミステリ、サスペンス |
漫画 | |
作者 | 三部けい |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | ヤングエース |
レーベル | 角川コミックス・エース |
発表号 | 2012年7月号 - 2016年4月号[1] |
巻数 | 既刊7巻 |
アニメ | |
原作 | 三部けい |
監督 | 伊藤智彦 |
シリーズ構成 | 岸本卓 |
キャラクターデザイン | 佐々木啓悟 |
音楽 | 梶浦由記 |
アニメーション制作 | A-1 Pictures |
製作 | アニメ「僕街」製作委員会 |
放送局 | フジテレビほか |
放送期間 | 2016年1月 - 3月 |
話数 | 全12話 |
小説:僕だけがいない街 Another Record | |
著者 | 一肇 |
イラスト | 三部けい |
出版社 | KADOKAWA |
掲載誌 | 文芸カドカワ |
レーベル | 角川書店 |
発売日 | 2016年3月30日 |
連載期間 | 2015年11月号 - 2016年3月号 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 漫画・アニメ |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『僕だけがいない街』(ぼくだけがいないまち、略称:僕街)は、三部けいによる日本の漫画作品。『ヤングエース』(KADOKAWA)にて、2012年7月号から2016年4月号まで連載された。『このマンガがすごい!2014』オトコ編第15位。『マンガ大賞2014』第2位。
原作とは別視点で描かれたノベライズ小説『僕だけがいない街 Another Record』(著者:一肇)が電子書籍雑誌『文芸カドカワ』(KADOKAWA)にて2015年11月号から2016年2月号まで連載したほか、2016年1月よりテレビアニメが放送中。また、同年3月に実写映画が公開された。
あらすじ
売れない漫画家・藤沼悟は、「再上映(リバイバル)」と呼んでいる特殊能力を持っていた。その能力は、直後に起こる「悪いこと(事件・事故等)」の原因が取り除かれるまで、その直前の場面に何度もタイムスリップしてしまうというものだった。自分の意思とは関係なく発動する上に、能力が発動した結果「マイナスだったことがプラマイ0になる(悪いことが発生しなくなるだけ)、もしくは自分にとってマイナスになる(未然に防ごうとした結果、自分が労力を使う)」というこの能力に不満を持ちながら、悟はピザ屋のアルバイトをこなす日々を過ごしていた。
ある日、ピザの配達中に交通事故をめぐるリバイバルを経験した悟は、事故の被害は減らせたが自身は負傷し、二日間入院することになる。これを機会に、ピザ屋で一緒にアルバイトをしていた愛梨と親しくなり、また事故の知らせを受けて上京した母親・佐知子とアパートで暮らし始めることになる。
後日、佐知子との買い物中にリバイバルが発生、このとき子連れの男の挙動に注目した佐知子は誘拐を未然に防いだことを確信し、同時に1988年に北海道で起きた誘拐殺人事件の真犯人と同一犯であることにも気付いた。佐知子は、以前「テレビ石狩」の報道部アナウンサーであり、洞察力が高かったのだ。しかし、真犯人も気づかれたことを察知し、正体を伝えられる前に佐知子を殺害、死体の発見者である悟を犯人に仕立て上げる。悟は死体を発見後、リバイバルで殺害を阻止できないかと試みるが失敗。さらに強く念じたところ、それまで経験したことがない長期間のタイムリープが発生し、1988年にいることに気づく。2006年で母親を殺害した犯人と1988年の連続誘拐殺人事件が同一人物であると確信した悟は、2つの時代を往復しながら真犯人に立ち向かっていく。
1988年にタイムリープした悟は、直後に起きるはずの連続小学生誘拐殺害事件を阻止しようとする。この事件では、クラスメイトの雛月加代と杉田広美が殺害され、年上の友人であった「ユウキさん」が犯人として特定され、その後死刑が宣告されていた。小学生だった悟の証言は捜査で重要視されず、裏切られた思いをしていた。
加代への母親による虐待などの事実に気付き、加代の殺害を阻止しユウキさんも救うことを決意した悟は、周囲と距離を置いていた加代と仲良しになり、信頼を得る。殺害時点で10歳と未来の雑誌に載っていた情報を頼りに犯行日時を絞り込もうと加代の誕生日を調べ、それが偶然自分と同じ3月2日であることを知る。タイムリープで到着した日付は2月15日であったため、その間のどこかで加代が誘拐されたことを意味していた。加代と共に時間を過ごすようにし、3月2日の合同誕生日祝いを乗り越えて安心して眠りに落ちた悟だが、次の日、加代は学校に来ず、そのまま行方不明となる。そして加代の母親が捨てたゴミから加代が死んだことを察し、ショックを受けた悟は、ふたたびタイムリープし、母親が死んだ直後の2006年にいた。
犯人に仕立て上げられた悟は、愛梨の計らいで、愛梨が住む親戚の家に匿ってもらう。愛梨は、父親がチョコレートを万引きしたという疑いをかけられた挙句、離婚、一家離散したという幼少期を送っていたこともあり、「人を信じ続けよう」と思い、悟を信じることにした。しかし、愛梨の家は何者かに放火され、逃げ遅れた愛梨は入院、再び悟と離ればなれになる。悟は、佐知子が殺害される直前に記していた電話番号を通じて、「テレビ石狩」時代の同僚・澤田と連絡を取る。澤田もまた、真犯人を追っていた。澤田は入院中の愛梨と接触を図るが、愛梨は母親の手助けもあり、一足先に病院から脱走していた。愛梨は悟と連絡を取り、2人は橋の下で待ち合わせるが、警察に見つかり、悟は逮捕されてしまう。しかし、悟に手錠をかけられたところでタイムリープが起こり、再び1988年2月に戻る。
1988年2月29日、聡明なクラスメイト・小林賢也(ケンヤ)が仲間に加わる。3月2日、再び悟と加代の合同誕生日祝いを行った後、悟は「ユウキさん」宅の窓ガラスに投石を行い、警察への通報を通じて「ユウキさん」のアリバイを証明する。その後、悟は加代を誘拐することを思いつく。隣の小学校のそばにある廃車となったバスを改造し、そこへ加代を匿ったのだ。悟、ケンヤ、新たに仲間に加わった杉田広美、加代たちはバス内でトランプなどに興じ、無事に3月3日を乗り切る。また、「誘拐事件」の結末についても、加代が自ら言い出しっぺとなることで誰もお咎めなしとする旨の、口裏を合わせる。同日の深夜、真犯人が、バスに荷物を置きに来る。翌日、1人だけバスに泊まっていた加代から話を聞き、悟たちは荷物を調べる。荷物の中身は、ロープ、長靴、練炭、目出し帽などであった。このとき悟は、バスのある泉水小学校が連続誘拐殺人事件の第二の犠牲者である中西彩の通う学校であることに気づく。危機を感じた悟たちは、佐知子に加代を匿っていることを打ち明けるが、佐知子は悟と加代を受け入れる。佐知子は担任の八代学に連絡を取り、翌日、加代の自宅へと向かう。応対した加代の母親・明美は取り乱し、佐知子へシャベルを振りかざすが、待ち合わせていた八代と児童相談所の職員、そして明美の母親の説得により泣き崩れる。加代は明美の母親である祖母が預かることとなり、一時保護されることになった。
加代を誘拐殺人事件から救った悟であったが、3月3日深夜にバスを訪れた真犯人の正体を突き止めようとする。悟は「ユウキさん」から彩の情報を聞き出し、彩の尾行を始める。途中で買い物帰りの佐知子と出会い、荷物を持つ手伝いを頼まれるが、通りがかった八代の車で自宅まで荷物を運んでもらう。翌日、聞き出した情報を元に悟たちは彩と接触を図る。会話の中で、彩は悟たちが川の向こうにある「アジト」に立ち入る少年たちであることに気づくが、最初は子供じみた遊びだと悟たちをせせら笑う。悟たちを訝り尾行していたクラスメイト・カズが「アジトは男のロマンだ。ヒマならアジトに来てみろ」と彩に突如反論したところ、翌日になり、カズの子供っぽさを突き抜けた男っぽさに惹かれた彩が、アジトを訪れる。奇しくもカズの存在が彩を誘拐殺人事件から防ぐこととなった。 一方、市教育委員会の計らいで祖母の家からバス通学することとなった加代と再び学校生活を送ることとなった悟は、再び真犯人を突き止めようと画策する。悟が学校から帰宅したところ、澤田が訪れていた。澤田もまた、隣のC市で発生していた連続児童誘拐殺人事件の真犯人を追って、悟の住む街まで訪れていた。
学校では、クラスメイト・美里が孤立していた。美里は以前、加代を給食費を盗んだ疑いがあるとしてクラス内で告発していたが、悟とケンヤの弁護もあり、結果、美里自らが加代を犯人に仕立て上げたのではないかとされ、それ以降クラスで浮いた存在となっていた。美里はクラスメイト・浜田の所属するアイスホッケーの試合を1人で見ることが多くなった。孤立を危惧した悟は、単身でアイスホッケーの行われている体育館へと向かう。美里を見守る悟であったが、トイレに立った美里を途中で見失う。屋外へと探しに出た悟は、白鳥食品と書かれた軽トラが立ち去るのを目撃する。美里が軽トラで攫われたと直感した悟は、偶然居合わせた八代に車で軽トラを追うように依頼する。軽トラを追う悟と八代であったが、車中に八代の好物である飴が入っていないことに気づく。悟の乗る車両は、八代が盗難したものであった。八代が連続児童誘拐殺人事件の真犯人だったのだ。八代の計算通りに八代の運転する盗難車に乗せられた悟は、外せないシートベルトで身体を拘束され、バスケットボールでアクセルをふかしたまま水温1℃の湖内へ車両ごと沈められてしまう。
登場人物
主要人物
- 藤沼 悟(ふじぬま さとる)
- 声 - 満島真之介(成人)、土屋太鳳(小学生)
- 主人公。北海道出身。1977年3月2日生まれ[注 1]。
- 2006年5月時点では29歳で[注 1]、漫画家にデビュー後はなかなか成功せず、ピザ屋「Oasi Pizza」でアルバイトをしていた。人間関係は希薄。
- リバイバル能力を持ち、過去を変えることができる。通常は短い時間間隔でタイムリープが起きていたが、母親の死をきっかけに、意識が2006年と1988年を往復するようになった。
- 1988年に通っていた小学校は市立美琴小学校。
- 二度目のタイムリープにおいて、連続誘拐殺人事件の真犯人である八代によって湖底に沈められ、15年間植物状態に陥る。
- その後、目を覚まし記憶を取り戻した悟は、賢也らと協力し八代を追い詰める。
- 雛月 加代(ひなづき かよ)
- 声 - 悠木碧
- 小学校時代の悟のクラスメイト。北海道出身。1977年3月2日生まれ(悟と同じ日)。オセロが強い。家は母子家庭で、母親とその愛人から虐待を受けている。その家庭環境故に卑屈な性分となってしまっており滅多に言葉を発さず、クラスでは貧乏故に偏見を持たれている。
- 一度目のタイムラインでは、1988年に連続誘拐殺人事件の被害者となって、3月1日に死亡。一度目のリバイバルでは3月2日夜から3日未明の間に虐待死する。
- 二度目のタイムラインにおいて殺人事件から救出される。その後、広美と結婚し一児(未来)をもうける。
- 片桐 愛梨(かたぎり あいり)
- 声 - 赤﨑千夏
- 2006年で悟と同じ店でアルバイトをしている女子高生。17歳。悟のことを「尊敬できるお友達」と認識している。真犯人の奸計により母親殺害の容疑者となってしまった悟を信じ、逃亡を陰で支えた。写真家になるという夢のため自立を試みている。
- 藤沼 佐知子(ふじぬま さちこ)
- 声 - 高山みなみ
- 悟の母。2006年5月時点で52歳。元テレビ石狩の報道部アナウンサーで洞察力が高く、心を読んでいるかのような発言をするため悟は頭があがらない。愛梨が姉と見間違うほど外見が若いままである。
- うっかり口を滑らせてしまったときに「冗談に決まってるべさ」という口癖がある。
- 1988年に起きた連続誘拐殺人事件では、報道が子供たちの目に触れてトラウマとならないように奔走した。
- 一度目のタイムラインにおいて、解決したとされていた事件の真犯人の正体に気付くが殺される。
- 八代 学(やしろ がく)
- 声 - 宮本充
- 小学校時代の悟のクラスの担任教師。明るく親身なために人気がある。禁煙の代償行動で、一人でいるときは飴を手放さない。作中で起きる連続児童誘拐殺人事件の真犯人であり、主人公や「ユウキさん」を陥れるなど、周到で狡猾な人物。悟や加代の味方を演じ続け、悟に自ら殺害の意思を暴露するまで隠し通した。
- 西園 学(にしぞの まなぶ)
- 声 - 大泉一平
- 市議会議員。高橋親子とも親しい。八代と同一人物である。悟が雛月らを救ったタイムラインにおいても、ベテラン議員の娘と婿養子の形で結婚して西園姓になったのと同時に名前の読みも「がく」から「まなぶ」に改めた。死去した妻の父親を引き継いで市議となった。植物状態となった以降の悟の様子をペットのように観察する。
- 白鳥 潤(しらとり じゅん)
- 声 - 水島大宙
- 1988年時点で悟の友人であった近所に住む青年。軽度の吃音症持ちだが、ペーパークラフトが得意。朝4時から父親・清一郎(せいいちろう / 声 - 手塚秀彰)が営む弁当屋を手伝い、昼過ぎには街をブラブラしていたため、リバイバル前の悟からは無職だと思われていた。1988年の事件の犯人として捕らえられ、死刑を宣告される。
- 「勇気を出して」が口癖で、悟の記憶の中の名前は「ユウキさん」だった。
- 二度目のタイムラインでは、外国人と思しき女性との間に一子を授かっている。
小学校の生徒
- 小林 賢也(こばやし けんや)/ ケンヤ
- 声 - 大地葉(10歳)、柄本佑(26歳)
- 1988年のクラスメイト。アジト仲間。サッカー少年で、泉水小学校の友達とも親しい。父親が弁護士ということもあり、観察眼が鋭く、テレビ石狩による事件の報道規制や、大人の意識をもっている悟の変化を見抜いた。成人後は父親と同じく弁護士になり澤田と交流をもつ。
- 杉田 広美(すぎた ひろみ) / ヒロミ
- 声 - 鬼頭明里(10歳)、田丸篤志(26歳)
- 1988年のクラスメイト。アジト仲間。ファイナルファンタジーが好き。外見が女の子のようで、一度目のタイムラインでは1988年に事件の被害者になって死亡。
- 二度目のタイムラインにおいて殺人事件から救出される。その後、加代と結婚し一児(未来)をもうける。成人後は医師になる。
- カズ
- 声 - 菊池幸利
- 1988年のクラスメイト。アジト仲間。シューティングゲーム好き。成人後は大工屋になる。
- 修(おさむ) / オサム
- 声 - 七瀬彩夏
- 1988年のクラスメイト。アジト仲間。ドラクエ好き。
- 柳原 美里(やなぎはら みさと)
- 声 - 木野日菜
- 1988年のクラスメイト。気が強く悟や加代をからかう。加代の一件でクラスでは浮いた存在になっている。二度目のタイムラインでは、植物人間となった悟の医療費のための募金活動の首謀者となっていたことが、賢也の口から明らかにされた。
- 浜田 コウイチ(はまだ こういち)
- 声 - 吉田麻実
- 1988年のクラスメイト。悟のライバル。アイスホッケー部のレギュラーで、全国優勝の実力者。
- 中西 彩(なかにし あや)
- 声 - 金子彩花
- 悟らが通う小学校の隣にある泉水小学校の生徒。ピアノ教室に通っている。趣味は読書で母が進めたシェイクスピア・リア王を読んでいる。一度目のタイムラインでは1988年に起きた連続誘拐殺人事件の第二の犠牲者。二度目のタイムラインにおいて悟たちと知り合い殺人事件から免れ、その際に知り合ったカズに恋心を抱くようになる。
その他
- 高橋店長(たかはしてんちょう)
- 声 - 竹内栄治
- 悟と愛梨が勤めているピザ屋の店長。事故に遭った悟を気遣う様子を見せるが、悟が連続誘拐殺人の容疑者になってからは信用できず冷たい態度をとることがある。
- 澤田 真(さわだ まこと)
- 声 - 大川透
- 佐知子の元同僚でテレビ石狩に務めていた記者であり、2006年時点では退職してフリージャーナリストとなっている。とある事件を追っているが、元同僚という間柄ということもあり事件を通して意見を交換し合うなど佐知子とも退職後も交流がある。
- 雛月 明美(ひなづき あけみ)
- 声 - 岡村明美
- 加代の母親。旧姓は高島。昭和32年3月12日生まれ。夫・加寿男の暴力に絶えかね離婚し現在は愛人と暮らしている。元々は優しい母親だったが、次第に心が荒さみ加代を虐待するようになった。
- 北村(きたむら)
- 声 - 浜田賢二
- 千葉にある総合病院に所属する悟の主治医。北海道から千葉に悟が転院した後、前任者から引き継いで長い間、悟の治療を続けてきている。悟が目を覚ました後は悟が感じた医学的な疑問に真摯さを以って答えた。アニメ版では悟が回復した時は佐知子から感謝されている描写が追加されている。
- 北丸 久美(きたまる くみ)
- 声 - 宇山玲加
- 白血病で入院している少女で、リハビリ中の悟に出会い親しくなった。骨髄移植の手術に恐れており悟に相談にのってもらっている。アニメ版においては、悟と同様に西園(八代)を慕っている。
- 杉田 未来(すぎた みらい)
- 広美と加代の長男。名前はアニメ版で判明。悟曰く広美に似て睫毛が長い。アニメ版においては、加代が悟の面会に訪れた時にぐずった際、悟の掌に触れた安堵感によってか、瞬時に眠りに落ちたが、そのことが悟の記憶を呼び覚ますきっかけとなった。
書誌情報
- 三部けい 『僕だけがいない街』 角川書店〈角川コミックス・エース〉、既刊7巻(2015年12月26日現在)
- 2013年1月25日 ISBN 978-4-04-120557-0 (表カバー絵:ランドセルを背負った加代、裏カバー絵:小学生の悟、表紙絵:雪の中に落ちたランドセル)
- 2013年5月31日 ISBN 978-4-04-120701-7 (表カバー絵:物置の中の悟と加代、裏カバー絵:キタキツネ、表紙絵:ランドセルだけが落ちた物置で入口の人影が大きく描かれている)
- 2013年12月4日 ISBN 978-4-04-120911-0 (表カバー絵:橋の下にいる逃走中の大人の悟と愛梨、裏カバー絵:水面の紙飛行機、表紙絵:橋の下の後ろ向きの愛梨で悟はいない)
- 2014年6月2日 ISBN 978-4-04-120911-0 (表カバー絵:バスの中に隠れている悟と加代、裏カバー絵:ワンダーガイのマスク、表紙絵:誰もいないバスの中、カップ麺が食べられたあと)
- 2014年12月26日 ISBN 978-4-04-101743-2 (表カバー絵:雪の中を手をつないで走る悟と加代、裏カバー絵:ワンダーガイのレコード、表紙絵:一人で歩く美里とその後をつける何者か)
- 2015年7月4日 ISBN 978-4-04-103134-6 (表カバー絵:川べりに立つ大人と子供の悟、裏カバー絵:ハムスターとヒマワリの種、表紙絵:カバー絵の背景のみ)
- 2015年12月26日 ISBN 978-4-04-103675-4 (表カバー絵:木に登り上を見上げる愛梨と下にいる松葉杖をつく悟(大人)、裏カバー絵:多数の風船、表紙絵:カバー絵から悟が消えている。不思議そうな表情の愛梨)
小説
『僕だけがいない街 Another Record』は、電子書籍雑誌『文芸カドカワ』2015年10月号から2016年3月号まで連載された。著者は一肇。表装画と扉絵イラストは原作者の三部けいが担当している。犯人側の手記と最終回後の弁護士を務めるケンヤの視点と2つの原作とは別視点の物語が描かれている。文芸カドカワの連載では犯人側の手記のみが掲載されており、それ以外は単行本で加筆されている。2016年3月30日に角川書店(KADOKAWA)からソフトカバー単行本の装丁で発売[2]。ISBN 978-4-04-103383-8。
テレビアニメ
2016年1月8日より、3月25日までフジテレビ『ノイタミナ』枠ほかにて放送された。第十話までは比較的原作に沿っていたが、第十一話は途中から原作とは別のオリジナルストーリーとなっている。
スタッフ
- 原作 - 三部けい
- 監督 - 伊藤智彦
- シリーズ構成 - 岸本卓
- キャラクターデザイン - 佐々木啓悟
- プロップデザイン - 横田匡史
- 監督助手 - 石井俊匡
- 美術監督 - 佐藤勝
- 美術設定 - 長谷川弘行
- 色彩設計 - 佐々木梓
- 撮影監督 - 青嶋俊明
- CG監督 - 那須信司
- 編集 - 西山茂
- 音響監督 - 岩浪美和
- 音楽 - 梶浦由記
- 音楽制作 - アニプレックス、フジパシフィックミュージック
- 音楽プロデューサー - 佐野弘明、舩橋宗寛
- チーフプロデューサー - 岩上敦宏、松崎容子
- プロデューサー - 鈴木健太、松尾拓
- アニメーションプロデューサー - 賀部匠美
- アニメーション制作 - A-1 Pictures
- 製作 - アニメ「僕街」製作委員会(アニプレックス、フジテレビジョン、KADOKAWA、関西テレビ放送、京楽産業ホールディングス、電通、ローソン、シーワン、クリスマスホーリー、鐘通インベストメント)
主題歌
- オープニングテーマ「Re:Re:」
- 作詞 - 後藤正文 / 作曲 - 後藤正文・山田貴洋 / 編曲・歌 - ASIAN KUNG-FU GENERATION[3]
- 第1話ではエンディングテーマとして使用。
- エンディングテーマ「それは小さな光のような」
- 作詞・作曲 - 梶浦由記 / 編曲 - 江口亮 / 歌 - さユり[4]
- 第1話では未使用。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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第一話 | 走馬灯 | 岸本卓 | 伊藤智彦 | 佐々木啓悟 | |
第二話 | 掌 | 石井俊匡 | 伊藤公規 | ||
第三話 | 痣 | 安永豊 | 鹿間貴裕 | ||
第四話 | 達成 | 岸本卓 | 綿田慎也 | 横田匡史 | |
第五話 | 逃走 | 安永豊 | 平川哲生 | 星野真 | 新井博慧 |
第六話 | 死神 | 岸本卓 | 森大貴 | 山名秀和 | |
第七話 | 暴走 | 安永豊 | 江崎慎平 | 石井俊臣 | 小野田貴之 |
第八話 | 螺旋 | こさや | 古住千秋 | ||
第九話 | 終幕 | 岸本卓 | 伊藤智彦 | 佐々木啓悟、横田匡史 山名秀和、戸谷賢都 秋月彩、古住千秋 | |
第十話 | 歓喜 | 鹿間貴裕 | 前田学史 | ||
第十一話 | 未来 | 江崎慎平 | 星野真 | 伊藤公規、杉崎由佳 | |
第十二話 | 宝物 | 石井俊匡 | 佐々木啓悟、横田匡史 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [6] | 備考 |
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2016年1月8日 - 3月25日 | 金曜 0:55 - 1:25(木曜深夜) | フジテレビ | 関東広域圏 | 製作委員会参加 |
岩手めんこいテレビ | 岩手県 | |||
さくらんぼテレビ | 山形県 | |||
金曜 1:00 - 1:30(木曜深夜) | テレビ愛媛 | 愛媛県 | ||
金曜 1:20 - 1:50(木曜深夜) | 秋田テレビ | 秋田県 | ||
金曜 1:35 - 2:05(木曜深夜) | テレビ静岡 | 静岡県 | ||
金曜 1:45 - 2:15(木曜深夜) | 新潟総合テレビ | 新潟県 | ||
テレビくまもと | 熊本県 | |||
金曜 1:55 - 2:25(木曜深夜) | 福島テレビ | 福島県 | ||
関西テレビ | 近畿広域圏 | 製作委員会参加 | ||
テレビ西日本 | 福岡県 | |||
金曜 2:00 - 2:30(木曜深夜) | テレビ新広島 | 広島県 | ||
金曜 2:05 - 2:35(木曜深夜) | 仙台放送 | 宮城県 | ||
鹿児島テレビ | 鹿児島県 | |||
金曜 2:15 - 2:45(木曜深夜) | 東海テレビ | 中京広域圏 | ||
2016年1月9日 - | 土曜 0:40 - 1:10(金曜深夜) | サガテレビ | 佐賀県 | |
2016年1月11日 - | 月曜 1:00 - 1:30(日曜深夜) | 北海道文化放送 | 北海道 | 作品の舞台 |
2016年1月23日 - | 土曜 1:50 - 2:20(金曜深夜) | 岡山放送 | 岡山県・香川県 | |
2016年1月27日 - | 水曜 1:55 - 2:25(火曜深夜) | 長野放送 | 長野県 |
更新期間 | 更新時間 | 配信サイト | 備考 |
---|---|---|---|
2016年1月8日 - | 金曜 12:00 更新 | フジテレビオンデマンド | |
dアニメストア | |||
GYAO! | 当初は全話有料、1月28日から第1話無料 | ||
2016年1月15日 - | バンダイチャンネル | 全話有料、第1話・第2話同時配信開始 |
BD / DVD
巻 | 発売日 | 収録話 | 規格品番 | |
---|---|---|---|---|
BD | DVD | |||
上 | 2016年3月23日 | 第1話 - 第6話 | ANZX-12041〜4 | ANZB-12041〜4 |
下 | 2016年6月22日予定 | 第7話 - 第12話 | ANZX-12045〜8 | ANZB-12045〜8 |
WEBラジオ
『dアニメストア presents 「僕だけがいない街」土屋太鳳×伊藤智彦監督 スペシャルWEBラジオ!』は、2016年1月14日から3月24日までdアニメストアにて配信された番組。隔週木曜日正午更新。パーソナリティは、土屋太鳳(藤沼悟 役)、伊藤智彦(監督)。[8]
映画
僕だけがいない街 | |
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監督 | 平川雄一朗 |
脚本 | 後藤法子 |
原作 | 三部けい「僕だけがいない街」 |
製作 | 春名慶、丸田順悟、内山雅博 |
出演者 |
藤原竜也 有村架純 石田ゆり子 及川光博 |
音楽 | 林ゆうき |
主題歌 |
栞菜智世 「Hear 〜信じあえた証〜」 |
撮影 | 斑目重友 |
編集 | 坂東直哉 |
制作会社 | オフィスクレッシェンド |
製作会社 | 映画「僕だけがいない街」製作委員会 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 | 2016年3月19日 |
上映時間 | 120分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2016年3月19日公開[9]。
キャスト(映画)
- 藤沼悟 - 藤原竜也(少年期:中川翼[9])
- 片桐愛梨 - 有村架純
- 雛月加代 - 鈴木梨央[9]
- 白鳥潤 - 林遣都[9]
- 雛月明美 - 安藤玉恵
- 須藤 - 淵上泰史
- 高橋店長 - 高橋努
- 八代学 - 及川光博
- 小林賢也 - 福士誠治[9]
- 森カンナ
- 澤田真 - 杉本哲太[9]
- 藤沼佐知子 - 石田ゆり子
スタッフ(映画)
- 原作 - 三部けい「僕だけがいない街」(KADOKAWA/角川コミックス・エース)
- 監督 - 平川雄一朗
- 脚本 - 後藤法子
- 音楽 - 林ゆうき
- 主題歌 - 栞菜智世「Hear 〜信じあえた証〜」(ユニバーサルミュージック/EMI RECORDS)[10]
- 製作 - 福田太一、堀内大示、横澤良雄、岩田天植、堀義貴、島田和大、長坂信人、村田邦嘉、宮本直人、平田英己、市村友一
- エグゼクティブプロデューサー - 小岩井宏悦
- プロデューサー - 春名慶、丸田順悟、内山雅博
- 撮影 - 斑目重友
- 美術 - 樫山智恵子
- 照明 - 池田順一
- 録音 - 豊田真一
- 編集 - 坂東直哉
- 装飾 - 秋田谷宣博
- スタイリスト - 浜井貴子
- ヘアメイク - 倉田明美、内野晶子
- 特殊メイク - 江川悦子
- 音楽プロデューサー - 北原京子
- VFXスーパーバイザー - 中村明博
- 記録 - 小宮尚子
- 助監督 - 吉村達矢
- 配給 - ワーナー・ブラザース映画
- 制作プロダクション - オフィスクレッシェンド
- 製作 - 映画「僕だけがいない街」製作委員会
脚注
注釈
- ^ a b 作中では当初「28歳」と書かれていた(初版初刷2巻63-64頁等)が、1988年3月に5年生の誕生日(11歳)を迎えるためには2006年5月の時点では29歳である必要があり、矛盾していた。僕だけがいない街/ネタバレ考察によれば、第16刷(2014年9月12日発行)では修正されていなかったが、第19刷(2015年1月29日発行)以降はすべての表記が「29歳」に修正されている。本件については6巻巻末のあとがき漫画で作者本人がミスであったと公式に認め、謝罪した。
出典
- ^ “「僕だけがいない街」あと1話で最終回!ヤングエース3月号で予告”. コミックナタリー (2016年2月4日). 2016年2月29日閲覧。
- ^ KADOKAWA書誌情報(2016年3月11日閲覧)
- ^ “アニメ「僕街」主題歌はアジカン「Re:Re:」11年前の曲がリバイバル”. コミックナタリー (2016年1月1日). 2016年1月1日閲覧。
- ^ “TVアニメ「僕だけがいない街」主題歌決定、OPはアジカン、EDはさユり”. コミックナタリー (2015年12月10日). 2015年12月10日閲覧。
- ^ “放送情報”. TVアニメ「僕だけがいない街」公式サイト. 2016年1月5日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ “僕だけがいない街”. フジテレビオンデマンド 公式サイト. 2015年12月25日閲覧。
- ^ “特別映像&WEBラジオ独占配信!僕だけがいない街×dアニメストア”. NTT DOCOMO. 2016年1月25日閲覧。
- ^ a b c d e f “映画「僕だけがいない街」雛月加代役は鈴木梨央、少年期の悟は新星に”. コミックナタリー (2015年10月22日). 2015年10月22日閲覧。
- ^ “唯一無二の歌声持つ栞菜智世、映画「僕だけがいない街」主題歌でメジャーデビュー”. 音楽ナタリー (2016年1月15日). 2016年1月15日閲覧。
外部リンク
- 漫画
- テレビアニメ
- TVアニメ「僕だけがいない街」公式サイト
- TVアニメ「僕だけがいない街」公式 (@bokumachi_anime) - X(旧Twitter)
- 映画
- 映画『僕だけがいない街』公式サイト
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