修羅

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修羅(しゅら)

元来は仏教八部衆の一人、阿修羅の略称である。阿修羅は戦闘神で、六道の1つ、修羅道は争いの世界とされる。また阿修羅が帝釈天と争った場は修羅場と呼ばれる。そのため、争うことや、武人を修羅と表現することもある。

運搬具

「修羅が帝釈天(たいしゃくてん)と争い、これを動かした」ことにかけて大石(たいしゃく)、大木などを運搬する道具を「修羅」と呼ぶ[1]

  • 修羅 (そり) - 巨石運搬用の橇(そり)。
  • 修羅 (林業) - 森林の伐採地から木材を搬出するための大型スライダー、滑り台。
  • 修羅車 - 大石、大木などを運搬する車。
人名
作品
修羅能 - において、武士シテとするものの総称。
修羅 (DOESの曲) - 日本のロックバンドDOESの楽曲。
修羅 (映画) - 1971年の日本映画 。松本俊夫監督。鶴屋南北 (4代目)の『盟三五大切』を原作とする。
修羅:黒衣の反逆 - 2017年の中国映画。路陽監督。原題・『繍春刀II:修羅戦場』
しゅら-縄の姉妹‐ - 2023年の日本映画。
修羅 (小説) - 石川淳の小説。
フィクション

脚注[編集]

  1. ^ "修羅(器具、装置)". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年3月21日閲覧