住友金属野球団
| チーム名（通称） | 住友金属、住金 |
|---|---|
| 加盟団体 | 日本野球連盟 |
| 加盟区分 | 企業チーム |
| 創部 | 1951年 |
| 本拠地自治体 | 和歌山県和歌山市 |
| 練習グラウンド | 住友金属グラウンド |
| 都市対抗野球大会 | |
| 出場回数 | 21回 |
| 最近の出場 | 1995年 |
| 最高成績 | 優勝 |
| 社会人野球日本選手権大会 | |
| 出場回数 | 18回 |
| 最近の出場 | 1999年 |
| 最高成績 | 優勝 |
| 全日本クラブ野球選手権大会 | |
| 出場回数 | ※出場資格なし |
住友金属野球団（すみともきんぞくやきゅうだん）は、和歌山県和歌山市に本拠地を置き、日本野球連盟に所属していた社会人野球チームである。日本選手権では史上最多の7回の優勝を記録している。
概要
1951年に、それまで住友金属工業の近畿地方における各事業所で活動していた野球チームを統合し、本社運営の住友金属野球団が創設された[1]。1955年には早くも都市対抗野球への出場を果たし、1965年には和歌山製鉄所のある和歌山市に移転した。同年と翌1966年の都市対抗では2年連続準優勝し、1977年には日本選手権で初優勝を果たしている。1981年から1987年までは1982年の大会での優勝を含め7年連続本大会に出場し、1983年と1984年には日本選手権を連覇するなど、石井毅と嶋田宗彦のバッテリーを擁して黄金時代を築き上げ、会社のシンボル的役割を担った[2]。
激戦の関西地方にあって日本生命や大阪ガスに人気で勝てず、プロ入りを目指す学生などは集まりにくかったものの[3]、無名選手の集団が猛練習を重ねて前評判を覆す活躍を見せて観客を魅了した[4]。1980年代から1990年代にかけて日本選手権を5回制するなど社会人野球で屈指の成績を残している。都市対抗では優勝1回にとどまる一方で日本選手権においては抜群の戦績を残すため「秋の住金」の異名をとった。しかし母体の住友金属工業が合理化策の一環として1999年5月に同年限りでの活動終了を発表。日本選手権をもって活動を終え、25人の部員の内6人が鹿島野球部に異動、5人が他の企業チームに移籍している[4]。2004年にはグラウンドを含む住友金属総合スポーツセンターがオークワに売却され[5]、ガーデンパーク和歌山となった。
沿革
- 1951年 本社運営の住友金属野球団として創部
- 1955年 都市対抗野球初出場
- 1965年 和歌山市に拠点を移動
- 1974年 日本選手権初出場
- 1977年 日本選手権初優勝
- 1979年 日本選手権優勝（2回目）
- 1982年 都市対抗野球初優勝
- 1983年 日本選手権優勝（3回目）
- 1984年 日本選手権優勝（4回目）
- 1989年 日本選手権優勝（5回目）
- 1993年 日本選手権優勝（6回目）
- 1996年 日本選手権優勝（7回目）
- 1999年 活動終了、解団
主要大会の出場歴・最高成績
- 都市対抗野球 - 出場21回、優勝1回（1982年）
- 日本選手権 - 出場18回、優勝7回（1977年、1979年、1983年、1984年、1989年、1993年、1996年）
- JABA伊勢大会 - 優勝1回（1963年）
- JABA京都大会 - 優勝1回（1983年）
- JABA高砂市長杯争奪大会 - 優勝4回（1975年、1976年、1983年、1986年）
- JABA広島大会 - 優勝1回（1980年）
- JABA九州大会 - 優勝2回（1966年、1985年）
主な出身プロ野球選手
- 中野隆夫投手（1954年 高橋ユニオンズ入団）
- 上水流洋投手（1972年 ヤクルトドラフト3位）
- 森繁和投手（1978年 西武ドラフト1位）
- 石井毅投手（1982年 西武ドラフト3位）
- 西村博巳外野手（1982年 大洋ドラフト3位）
- 岩切英司捕手（1983年 阪神ドラフト6位）
- 嶋田宗彦捕手（1984年 阪神ドラフト4位）
- 畑山俊二外野手（1989年 近鉄ドラフト2位）
- 小島弘務投手（1990年 中日ドラフト1位）
- 森田幸一投手（1990年 中日ドラフト5位）
- 樋口一紀内野手（1991年 ロッテドラフト5位）
- 尾山敦投手（1993年 西武ドラフト4位）
- 白鳥浩徳投手（1993年 西武ドラフト5位）
- 松本尚樹内野手（1995年 ロッテドラフト5位）
- 宮内洋内野手（1997年 横浜ドラフト5位）
- 金城龍彦外野手（1998年 横浜ドラフト2位）
- 田中瑞季内野手（1999年 ダイエードラフト5位）