伊藤盡

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伊藤 盡(いとう つくす、1965年 - )は日本の文献学者。専攻は中世英語・中世北欧語文献学[1]信州大学准教授。J・R・R・トールキン創作言語アルダの言語)にも造詣が深く、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の日本語字幕ではエルフ語の監修を務めた[2]

略歴

著作

書籍

単著

共著

  • 吉田敦彦監修『国際理解にやくだつ世界の神話5 ヨーロッパの神話』ポプラ社、2000年、ISBN 978-4-591-06373-6
    「第二部 北ヨーロッパの神話」を担当[6]
  • 成瀬俊一編『シリーズ もっと知りたい名作の世界 9 指輪物語』ミネルヴァ書房、2007年、ISBN 978-4-623-04544-0
    Chapter 3「トールキンの言葉:文献学的に読むトールキン作品」、「心に残る名場面」を担当[6]
  • 高宮利行、松田隆美共編『中世イギリス文学入門 - 研究と文献案内』雄松堂出版、2008年、ISBN 978-4-8419-0490-1
    「古英語の宗教詩」(H. Momma著)の翻訳
    「中世イギリス文学と考古学」「中世イギリス文学と神話学、フォークロア」の共著(共著者:辺見葉子)
    「英語以外の中世語入門、4.古北欧語」(J. Scahill著)の翻訳
    「5.日本語訳で読める、英語以外の中世文学作品」の共著(共著者:松田隆美) を担当[6]
  • 唐澤一友編『「ベーオウルフ」とその周辺 - 忍足欣四郎先生追悼論文集』春風社、2009年、ISBN 978-4-86110-190-8
    「Agony of Agnostos Theos: Descriptions of Grendel as Nature Genius.」を担当[7]
  • 成蹊大学文学部学会編『探究するファンタジー 神話からメアリー・ポピンズまで』風間書房〈成蹊大学人文叢書〉、2010年、ISBN 978-4-7599-1794-9
    第6章「トールキンのファンタジー:想像力の源泉としての中世英語・北欧語文献学」を担当[6]

翻訳

単著

共著

  • ニコラス・バーカー(Nicolas Barker)、大英図書館専門スタッフ(Curatorial Staff of The British Library)著『大英図書館 - 秘蔵コレクションとその歴史』松田隆美、原田範行、高橋宣也、伊藤盡共訳、ミュージアム図書、1996年、ISBN 978-4-944113-11-8
  • Graham Yost著『スピード 名作映画完全セリフ集 - スクリーンプレイ・シリーズ』曽根田憲三、福永保代、伊藤盡、曽根田純子、草刈大介、及川学共訳、スクリーンプレイ出版、1997年、ISBN 978-4-89407-168-1
  • ペイ・フォワード「可能の王国」 名作映画完全セリフ集 - スクリーンプレイ・シリーズ』曽根田憲三、及川一美、曽根田純子、及川学、伊藤盡共訳、スクリーンプレイ出版、2001年、ISBN 978-4-89407-252-7

論文

単著

  • 「語彙研究の背景としてのアングロ・サクソン、及びデーンローの改宗について」『杏林大学外国語学部紀要』No.14、杏林大学外国語学部、2002年
  • 「アドルフ・ノレーン編フヴィンのショーゾールヴル作『ユングリンガ・タル、あるいはイングリング列王詩』(前編)」『杏林大学外国語学部紀要』No.17、杏林大学外国語学部、2005年
  • 「人工言語ミニ事典 エルフ語 (特集 人工言語の世界 - ことばを創るとはどういうことか)」『言語』2006年11月号、大修館書店
  • 「北欧神話の神々事典 (特集 北欧神話の世界)」『ユリイカ』2007年10月号、青土社
  • 「アドルフ・ノレーン編フヴィンのショーゾールヴル作『ユングリンガ・タル、あるいはイングリング列王詩』(中編)」『杏林大学外国語学部紀要』No.21、杏林大学外国語学部、2009年
  • 「英語圏における北欧伝説 - 神話の継承と現代の受容のあり方の検証(2008年度「応用コミュニケーション論」講義報告)」『杏林大学研究報告 教養部門』26、杏林大学、2009年
  • 「中英語詩Havelokにおけるut-再考: Separable verbsのparticle分離過程」『信州大学人文科学論集 文化コミュニケーション学科編』44、信州大学、2010年

ほか。[8]

翻訳

  • テリー・グンネル(Gunnell, Terry)「エッダ詩 (特集 北欧神話の世界)」『ユリイカ』2007年10月号、青土社
  • ジョン・マッキネル(McKinnel, John)「原典資料 (特集 北欧神話の世界)」『ユリイカ』2007年10月号、青土社

ほか。[8]

所属する学会

日本国内

  • 日本アイスランド学会
  • 日本英文学会
  • 日本中世英語英文学会
  • 日本ケルト学会
  • 日本映画英語教育学会
  • 国際アーサー王学会日本支部
  • 国際サガ学会
  • カンバーランド・ウェストモーランド好古家協会
  • 日本イギリス児童文学会
  • 日本英文学会[9]

日本国外

  • Mythopoeic Society
  • Viking Society for Northern Research, University College, London[9]

脚注

  1. ^ 信州大学人文学部教員ブログ 伊藤 盡”. 2013年1月13日閲覧。
  2. ^ 「ゲルマンの英雄世界」講師紹介。
  3. ^ a b c 「ゲルマンの英雄世界」講師紹介。
  4. ^ SOAR「研究者総覧 伊藤盡」。
  5. ^ a b c 「まるでアニメか…」講師紹介。
  6. ^ a b c d J-GLOBAL - 伊藤盡 【研究者】の著書”. 2011年12月9日閲覧。
  7. ^ 『ベーオウルフ』とその周辺 忍足欣四郎先生追悼論文集 - Webcat Plus”. 2011年12月9日閲覧。
  8. ^ a b CiNii
  9. ^ a b J-GLOBAL - 伊藤盡 【研究者】の所属学会”. 2011年12月9日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク