井山裕太
井山裕太 棋聖 名人 本因坊 | |
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阪急納涼囲碁まつりにて、左は許家元(2019年8月) | |
名前 | 井山裕太 |
生年月日 | 1989年5月24日(34歳) |
プロ入り年 | 2002年 |
出身地 | 大阪府東大阪市 |
所属 | 日本棋院関西総本部 |
師匠 | 石井邦生 |
名誉称号 |
名誉棋聖 二十六世本因坊 名誉天元 名誉碁聖 |
在位中タイトル | 棋聖 名人 本因坊 |
段位 | 九段 |
概要 | |
タイトル獲得合計 | 62(歴代3位) |
七大タイトル合計 | 49(歴代1位) |
七大タイトル | |
棋聖 | 8期 (2013-20) |
名人 | 7期 (2009-10・13-15・17・20) |
本因坊 | 9期 (2012-20) |
王座 | 6期 (2012-13・15-18) |
天元 | 8期 (歴代1位:2011-13・15-19) |
碁聖 | 6期 (2012-17) |
十段 | 5期 (2011-12・16-18) |
世界タイトル | ||||||||||||
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獲得数 | 1回 | |||||||||||
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井山 裕太(いやま ゆうた、1989年〈平成元年〉5月24日 - )は、日本棋院関西総本部所属の囲碁棋士。九段。大阪府東大阪市出身。石井邦生九段門下。名誉棋聖・名誉天元・名誉碁聖の名誉称号資格保持者(年齢未達)、二十六世本因坊。号は本因坊文裕(ほんいんぼう もんゆう)[1][2]。
囲碁界史上初の2度の七冠独占及び年間グランドスラム(その年の七大タイトルをすべて独占)達成[3]。七大タイトル獲得数歴代1位、三大タイトル獲得数歴代2位である他、七大タイトルの数々の最年少記録を保持している。
世界戦ではLG杯世界棋王戦準優勝、テレビ囲碁アジア選手権戦で優勝を果たしている。2018年には国民栄誉賞を受賞[4][5][6]するなど、名実ともに平成囲碁界の第一人者である。
来歴
プロ入り前
5歳で父が買ってきたテレビゲームで囲碁を覚え、アマチュア高段者の祖父の薫陶を受ける。まだ小学校入学前の年齢にもかかわらず、碁を始めて半年で5級、さらに半年で3段になる。6歳の時、ミニ碁一番勝負に出場し、5人抜き。小学1年の夏に番組の解説者だった石井邦生九段に弟子入り。石井は囲碁の師弟としては異例の1000局もの対局(多くはネット対局)を通じて井山を鍛え上げた。この番組のインタビューで何になりたいかの問いに「野球選手」、誰のようになりたいかとの問いに「イチロー」と答えた。
1997年(東大阪市立孔舎衙東小学校2年)、少年少女囲碁大会全国大会で優勝。小学2年での優勝は昭和61年の山下敬吾(現九段)以来二人目。決勝の相手は後にプロになる万波奈穂だった。翌年に2年連続優勝。NHKの企画で小林千寿五段と3子で対局。この年、修行のため中国棋院で行われる全国児童囲碁大会に特別に参加した[7]。また同年にはじまった全日本こども囲碁大会の初代優勝者にも輝き、平成生まれのチャンピオンとして話題を集めた。週刊碁の企画で山田規三生王座(当時)と3子で記念対局し勝利する。10月に日本棋院関西総本部の院生となる。小学4年生のこの頃、自ら研究会を開き、井山研究会を発足させた。当初は武井孝志、佃亜希子、井澤秋乃らすでに入段していた先輩を仲間に入れ、井山自身が入段してからは荒木一成、坂本寧生らも呼びかけた[8]。
2001年、関西・中部で1名の入段者決定戦に関西代表として出場も、川田晃平に敗れ、最年少入段ならず(入段していれば、趙治勲の記録を1月あまり更新していた)。
デビュー
2002年
関西枠1名で東大阪市立孔舎衙中学校1年生時にプロ入り。院生リーグで46連勝を含む71勝8敗という圧倒的な成績で入段(中学一年生)した。12歳の入段は林海峰名誉天元などに並ぶ記録。平成生まれ初の棋士であり、ちょうどこの頃『ヒカルの碁』のテレビ放送が始まった時期でもあり、同番組の本編終了後のミニコーナー『梅沢由香里のGOGO囲碁』で免状授与の様子が特集されたほか、様々な新聞に取り上げられた[8]。入段記念対局としてNHK教育テレビでは張栩と対局。週刊碁主催の新初段シリーズでは山田規三生八段(当時)と対局。同年二段。この年の成績は21勝4敗。
2003年
第29期棋聖戦では本田満彦八段に勝利。第30期天元戦では佐坂志朗八段・土田正光九段に勝利。この年は三段に進んで32勝13敗。
2004年
第30期棋聖戦では吉田美香八段・石井新蔵九段・山城宏九段らに勝利し最終予選進出。第30期名人戦では中尾準吾八段・郡寿男九段・片山安雄八段・下島陽平七段らに勝利し最終予選進出。第53期王座戦では片山安雄八段・植木善大八段・彦坂直人九段に勝利。第44期十段戦では下島陽平七段に勝利。
2005年 初優勝
第30期棋聖戦最終予選では横田茂昭九段に勝利。第61期本因坊戦では中野寛也九段・後藤俊午九段に勝利し最終予選進出。3月、第52期NHK杯に出場する50名に選出。15歳10か月での出場は史上最年少記録。16歳になってすぐに第2回中野杯・U20選手権でも優勝、以後この大会で3連覇。9月、新人王戦準優勝。
10月8日、第12期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦で小林覚九段を破り優勝、早くも頭角を現した。16歳4か月での優勝は日本囲碁史上最年少(従来の最年少優勝は、1973年に新鋭トーナメント戦で優勝した趙治勲の17歳0か月、また全棋士出場の棋戦では1975年にプロ十傑戦で趙治勲の記録した18歳10か月[8])。張栩、王立誠、趙治勲、小林覚という超一流棋士を連破しての優勝であった。棋戦優勝で規定により七段へ昇段したが、これも史上最年少、四段から七段への飛び級昇段も史上初であった[注 1]。第32期天元戦では山田規三生八段・松岡秀樹八段に勝利し初の本戦入り。40勝13敗(.755)で棋道賞勝率一位賞を受賞。
2006年
第31期棋聖戦最終予選では清成哲也九段・山田規三生八段に勝利し決勝に進むも張栩名人に敗北。第32期名人戦では山城宏九段・石井邦生九段に勝利し最終予選入り。第62期本因坊戦最終予選では中野泰宏九段・彦坂直人九段に勝利。第54期王座戦では小県真樹九段・郡寿男九段・大垣雄作九段・石田章九段に勝利し初の本戦入り。本戦では三村智保九段に勝利。第33期天元戦では本戦に進出。第32期碁聖戦では松岡秀樹八段・彦坂直人九段に勝利。第46期十段戦では小県真樹九段・今村善彰九段に勝利。
2007年 リーグ入り
第32期棋聖戦では林海峯名誉天元・後藤俊午九段・仲邑信也八段に勝利しリーグ入りを果たし、17歳10か月の3大リーグ入り最年少記録を作る[9]。また第33期名人戦では山下敬吾棋聖・中小野田智己九段・河野臨天元に勝利しリーグ入りを果たし、黄翊祖が2005年に記録した18歳6か月を1月あまり更新した[10]。第63期本因坊戦では岩田達明九段に勝利し決勝進出。第55期王座戦では高尾紳路名人に勝利。第33期天元戦では趙善津九段・王立誠九段・小林光一九段・森田道博九段に勝利し本戦決勝に進むも山下敬吾棋聖・王座に敗れる。第47期十段戦では小県真樹九段・植木善大八段に勝利。
2008年 最年少挑戦者
2008年には名人リーグを勝ち抜いて張栩名人への挑戦権を獲得、現行7大タイトル戦での最年少挑戦記録を塗り替えた(19歳3か月。これまでの記録は趙治勲が王座に挑戦した20歳4か月、名人戦では林海峰の23歳2か月)。名人戦挑戦者となったことで規定により7月11日に八段に昇段した。名人戦では3-4で惜敗。棋聖リーグA組優勝。第56期王座戦挑戦者決定戦進出。世界囲碁選手権富士通杯出場、2回戦進出。初の十段戦本戦入り。NECカップ囲碁トーナメント戦出場。第1回大和証券杯ネット囲碁グランドチャンピオン戦優勝。第2期幽玄杯精鋭リーグ優勝。48勝21敗(69局)で棋道賞最多対局賞を受賞。さらに、棋道賞優秀棋士賞を受賞。
2009年 名人位
第2回大和証券杯ネット囲碁グランドチャンピオン戦2連覇。7月本因坊リーグ入り(最年少)。名人リーグは8戦全勝で張栩名人に対する挑戦権を獲得、4-1で勝利し名人位を20歳4か月で獲得。七大タイトル獲得の最年少記録を更新した(これまでの記録は名人戦では林海峰の23歳4か月、7大タイトル戦では趙治勲が王座を獲得した20歳5か月)。
名人位を獲得することで規定により10月16日に九段に昇段した。この九段昇段により、入段からの8年10か月と九段昇段の最短記録を更新した。9月第18期竜星戦で張栩名人を破り優勝。初の碁聖戦本戦入り後、挑戦者決定戦進出。富士通杯出場、2回戦進出。LG杯世界棋王戦出場、2回戦進出。43勝14敗(57局)で棋道賞年間最多勝、最多対局賞。また、この年47回秀哉賞、棋道賞優秀棋士賞受賞。
2010年 名人連覇
2010年 2月(放映は3月)、第57回NHK杯テレビ囲碁トーナメントで準優勝。7月、第1回世界囲碁名人争奪戦に出場、中国の古力名人に敗れる。10月、第35期名人戦で挑戦者高尾紳路を名人戦では10年ぶりとなる4-0のストレートで降し、名人位初防衛。11月、アジア大会男子団体戦に出場、韓国戦で李世乭九段を破る健闘を見せるも、チームは銅メダル。12月、第6回大和証券杯ネット囲碁オープン戦で張栩棋聖を破り優勝。2010年の賞金ランキングは5648万円で3位[11]。
2011年 十段・天元
2011年 3月、35期棋聖戦で張栩棋聖に挑戦するも2-4で敗れる。4月29日、十段戦第5局で張栩十段を下し、初の十段位獲得(21歳11か月での戴冠は十段戦での当時最年少記録・伊田篤史が更新)、自身初の二冠(史上最年少)となった。
5月、博賽杯金仏山国際囲碁超覇戦(非公式戦)で李世乭、古力を破り優勝。日本の棋士が、国際棋戦で優勝するのは、6年ぶり。6月、第16回LG杯において2回戦に進出するも、李昌鎬九段に敗れた。8月、24回世界囲碁選手権富士通杯で古力、崔哲瀚、坂井秀至を破り準決勝に進出するも、朴廷桓に敗れ3位決定戦に回る、決定戦で江維傑を破り、休止前の富士通杯最後の日本人棋士の入賞者となった。同月、第2回世界囲碁名人争覇戦では、朴永訓名人(韓国)、江維傑名人(中国)に敗れた。9月、第36期棋聖戦Aリーグ優勝。9月30日、第20期竜星戦で結城聡を降し、2回目の優勝。10月1日、第18期阿含・桐山杯で山下敬吾桐山杯を降し、2回目の優勝。阿含・桐山杯日中決戦では敗退。10月28日、第36期名人戦で山下敬吾本因坊に2-4で敗北し、3連覇ならず。
11月17日、第37期天元戦で結城聡天元を3-0で降し初の天元位獲得(22歳6か月での戴冠は天元戦での最年少記録)。48勝19敗で、日本棋院における最多勝利、最多対局。賞金総額は9151万円で、初の賞金ランキング1位となる[12]。
七冠独占へ
2012年 五冠達成
2012年2月20日、将棋女流棋士の室田伊緒(井山と同年同月同日生)と5月に結婚することを発表し[13]、予定通り両者の誕生日である5月24日に結婚し、12月23日に挙式した。3月24日、第7回大和証券杯ネット囲碁オープンで二十五世本因坊治勲を降し2連覇。4月18日、第50期十段戦で張棋聖を3-1で下し、十段位初防衛。4月、67期本因坊戦リーグで6勝1敗の成績で挑戦権獲得。7月19日、67期本因坊戦で山下道吾本因坊を4-3で降し、初の本因坊獲得。史上最年少での三冠に輝いた(23歳1か月)。
7月23日、37期碁聖戦で羽根直樹碁聖を3-0で下し、初の碁聖位獲得。史上最年少四冠となる(23歳2か月)。37期名人戦リーグで7-1の成績を挙げてプレーオフ進出も、羽根直樹に敗れて挑戦権を逸する。8月9日、第37期棋聖戦Bリーグ優勝。8月30日(放送は9月28日)、21期竜星戦決勝で林漢傑を下し、竜星戦2連覇。11月8日、棋聖戦挑戦者決定戦で高尾紳路を下し、棋聖戦挑戦者に。
11月22日、60期王座戦で張栩王座を3-0で下し、初の王座獲得。史上二人目の五冠となる。11月29日、38期天元戦で河野臨を3-0で降し、天元位防衛。2012年は51勝12敗(勝率8割1分)の成績を残した。2012年の賞金総額は1億620万円で、初の賞金1億超えとなった[14]。
2013年 六冠達成
2013年3月14日、37期棋聖戦で張栩棋聖を4-2で下し、初の棋聖獲得(23歳10か月での獲得は史上最年少)。史上初の六冠となり、史上三人目のグランドスラムも達成(最年少記録)。4月26日、十段戦で結城聡に2-3で敗れ、五冠に後退。六冠保持は43日で終了した。6月30日、自身初、日本では2005年の張栩以来8年ぶりのテレビ囲碁アジア選手権戦優勝(初の公式世界棋戦優勝)。7月18日、高尾紳路を4-3で下し、本因坊連覇。8月23日、碁聖戦で河野臨を3-2で下し、碁聖を防衛(二連覇)。10月17日、第38期名人戦で山下敬吾名人を4-1で下し、六冠に復帰。これにより、趙治勲に続く史上2人目の大三冠を達成。また実力制8人目の名人本因坊でもある。11月28日、第39期天元戦で秋山次郎を3-0で下し、天元を防衛(三連覇)。12月2日、第61期王座戦で張栩を3-1で下し、王座位を防衛(連覇)。43勝18敗(防衛戦が増えたためにリーグやトーナメントの出場機会が少なくなり前年よりも勝ち数を減らした)[15]。賞金・対局料の総額が史上最高の1億6461万円に昇り、3年連続の賞金王となった[16]。2013年は七大タイトル戦の挑戦手合にフル出場(史上初)。自己初の1億円突破となった前年(1億620万円)の1.5倍以上を稼ぎ、獲得額は2位の約5倍(3524万円)[16]。
2014年 棋聖・名人・本因坊・碁聖
2014年1月23日、第52期十段戦挑戦者決定戦決勝で高尾紳路に敗れ、七冠挑戦には至らなかった。[17]。3月13日、第38期棋聖戦で挑戦者の山下敬吾を4-2で下し、棋聖初防衛。[18]。3月22日、日本棋院90周年記念として創設された現役タイトルホルダーによる棋戦優勝者選手権決勝で山下敬吾に勝ち、初代優勝者となる[19]。7月1日、第69期本因坊戦で初の年少の挑戦者伊田篤史を4-1で下し、本因坊3連覇。8月29日、第39期碁聖戦で挑戦者の河野臨を3-2で下し、碁聖3連覇。10月18日、第21期阿含・桐山杯で河野臨を降し、3回目の優勝。
10月30日、第39期名人戦で挑戦者の河野臨を4-2で下し、名人連覇。11月28日、第53期森ビル杯十段戦本戦準々決勝で小林覚に半目負けし、この時点で2015年中の七冠独占は無くなった[20]。12月16日、第62期王座戦で村川大介七段に2-3で破れ失冠。五冠に後退。12月19日、第40期天元戦で高尾紳路十段に2-3で敗れ、四冠となる。賞金総額は1億4078万円で4年連続1位となり、3年連続で1億超えとなった。
2015年 六冠復帰
2015年3月20日、第39期棋聖戦で山下敬吾の挑戦を受け、三連勝三連敗後、最終局で一勝を返し3連覇。6月30日、第70期本因坊戦で挑戦者の山下敬吾を4-1で下し4連覇。8月7日、第40期碁聖戦で山下敬吾の今年三度目の挑戦を受け、3-1で下し4連覇。10月6日、第40期名人戦で高尾紳路天元を名人戦では5年ぶりとなる4-0のストレートで下し3連覇。11月19日、第63期王座戦で村川大介を3-0のストレートで下し王座位を奪還。七大タイトル獲得数24となり張栩を抜いて歴代4位となる。11月25日、第41期天元戦で高尾紳路を3-0のストレートで下し天元位を奪還。黄雲嵩を下し阿含・桐山杯日中決戦初優勝。下半期に林海峰と並ぶ歴代2位となる公式戦24連勝を記録する。賞金総額は過去最高の1億7212万円で2013年の総額記録を更新した[21] が、この年の年末に妻の室田と離婚した。
2016年 七冠達成
2016年1月21日、第54期十段戦挑戦者決定戦で余正麒を下し、伊田篤史への挑戦権を獲得する。2013年以来、3年ぶり2度目となる7大タイトル戦フル出場を果たす。2016年4月20日、伊田から十段を奪取し、囲碁界初・将棋界も合わせると羽生善治に次ぐ七冠となった。さらにタイトル獲得数36となり林海峰名誉天元・依田紀基九段を上回り歴代7位となった。さらに史上初の七大タイトル全て3期以上獲得を達成。6月30日、第71期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局で高尾紳路九段に黒番177手中押し勝ちし、シリーズ対戦成績4勝1敗で本因坊防衛を果たした。井山はこれで本因坊5連覇で、永世本因坊資格を獲得した(二十六世本因坊)。七大タイトルでの名誉称号資格獲得は1993年の林海峯名誉天元以来、23年ぶりとなる。[22] 7月28日、第41期碁聖戦で村川大介に3連勝し碁聖5連覇。史上3人目の名誉碁聖となる。9月9日の本因坊就位式で本因坊の号を「文裕(もんゆう)」とすると発表した[1]。本因坊ゆかりの京都・寂光寺の大川定信(じょうしん)住職が、知恵を象徴する文殊菩薩(ぼさつ)と、井山の名前から1字ずつ借りて命名した。[23] しかしながら2016年11月3日の囲碁名人戦第7局において、挑戦者である高尾紳路九段に3連敗3連勝ののち敗れ、七冠全独占は197日で終了した[24]。第64期王座戦では3-0で余正麒七段を、第42期天元戦では3-1で一力遼七段をそれぞれ下し、6冠を保持した。またタイトル獲得数40となり張栩九段を上回り歴代6位になった。
2017年 年間グランドスラム達成
2017年3月10日、第41期棋聖戦挑戦手合い七番勝負第6局で河野臨九段に白番150手中押し勝ちし棋聖位を防衛、棋聖5連覇を果たして名誉棋聖資格を獲得した。名誉称号3つは小林光一と並び最多タイ。また七大タイトル通算獲得数は32となり故加藤正夫名誉王座を抜いて単独3位となった。3月19日、NHK杯トーナメント決勝で一力遼七段を下し、初優勝。公式戦で唯一手にしていなかったNHK杯を獲得し、現行の国内すべての公式棋戦で優勝を記録した(参加資格の無い王冠戦・女流棋戦、参加資格年齢に達していないマスターズカップ、創設当時にすでに七段昇段して参加資格が無かった若鯉戦を除く)。4月21日、第55期十段戦で余正麒七段を3-1で防衛。5月31日、第22回LG杯世界棋王戦で周睿羊九段に中押し勝ちしベスト8進出。この勝利により2007年以来2回目となる日本での準々決勝開催が決まった[25]。6月16日、第72期本因坊戦で本木克弥8段を4-0で下し、七大タイトル獲得数を34に伸ばして小林光一の持つ歴代2位の記録にあと1と迫った。また三大タイトル(棋聖、名人、本因坊)の獲得数を16とし小林光一の歴代2位に並んだ。7月25日、第42期碁聖戦で山下敬吾九段を3-0で下し、七大タイトル獲得数を35に伸ばして歴代2位に並んだ。
7月28日、名人リーグ戦で村川大介八段を下し、最終戦を待たずに7-0で名人挑戦を決めた(最終的に8戦全勝)。名人失冠以後すべての(七大)タイトルを防衛しての挑戦となった。9月15日、第29回テレビアジア選手権1回戦で李世乭九段に破れ2回目の優勝はならなかった。9月25日、第22回三星火災杯世界囲碁マスターズでベスト16まで進出したが、申眞諝八段に破れ8強進出はならなかった。 10月17日、第42期名人戦で高尾紳路名人を4-1で下し、名人戦を奪取して2度目の七大タイトル完全制覇を達成した。2度の七冠同時制覇は囲碁・将棋界を通じて初[26]。さらに再び大三冠となる。また、七大タイトル獲得数を36に伸ばし、小林光一名誉三冠を超えて歴代単独2位となり、さらに三大タイトル獲得数でも小林光一を超え歴代単独2位となった。11月13日、LG杯世界棋王戦準々決勝で中国の楊鼎新六段に勝利しベスト4進出。日本棋士が持ち時間2~3時間の世界大会での4強進出は2011年8月第24回富士通杯以後6年3か月ぶり(井山3位の時)[25][27][28]。15日、LG杯準決勝で現在中国No.1[29] の柯潔九段に中押し勝ちし決勝進出を決めた。決勝は翌年2月に行われ謝爾豪五段と対局する[25][30]。11月20日、第65期王座戦で一力遼八段をストレートで下し、王座位を防衛した。11月24日、第43期天元戦で一力遼八段をストレートで下し、天元位を防衛した。これにより2017年の七大タイトルをすべて井山が獲得し、囲碁・将棋界を通じて史上初の年間グランドスラムを達成した。また、NHK杯とあわせ8つのタイトル獲得は史上最多。天元位獲得6期は林海峰名誉天元・小林光一を抜き歴代最多。さらにタイトル獲得数が48となり加藤正夫名誉王座を上回り、大竹英雄名誉碁聖[31] と並んで歴代4位タイとなった。
2018年 初の世界棋戦
LG杯世界棋王戦決勝にて謝爾豪五段との対局を三番勝負総合成績1勝2敗で落とし、またしても世界一の称号には届かなかった[32]。第1局のうっかり負けが響き、第2局は逆転で取り返したものの、最終局では及ばなかった。2月13日、「年間グランドスラムを含む囲碁界初の二度の七冠同時制覇という歴史に刻まれる偉業を達成し多くの国民に夢と感動を社会に明るい希望と勇気を与えた功」で将棋の羽生善治と共に史上26人目の国民栄誉賞を受賞[4][5]。2月16日、第42期棋聖戦で一力遼八段に4連勝し6連覇[33]。昨年から王座戦・天元戦・棋聖戦と3連続で続いた一力との挑戦手合は井山の10連勝と圧倒した。3月18日、ワールド碁チャンピオンシップにシード枠で出場。同じく日本勢である山下敬吾を下し、決勝進出を果たす。翌19日、韓国ランキング1位の朴廷桓に敗れ、惜しくも準優勝に終わる[34][35]。
4月12日、第56期十段戦では村川大介八段に3連勝し3連覇[36]。これにより七大タイトルを全て5期以上獲得したことになる。また史上初の七大タイトル全てで3連覇以上を達成。7月1日、第74期本因坊戦で山下敬吾九段に4勝1敗で防衛。二十三世本因坊栄寿に並ぶ歴代3位タイの7期・7連覇達成[37]。七大タイトル獲得数歴代1位タイまであと「1」とした。
8月3日、第43期碁聖戦では許家元七段に3連敗し失冠。2016年名人戦以来13タイトルぶりの七大タイトル失冠となり、七冠から六冠に後退した[38]。井山は七大タイトル挑戦手合49回目にして初のストレート負けを喫した[39]。11月2日、第43期名人戦では挑戦者に張栩九段を迎え3-1と王手をかけたがその後3連敗し3-4で五冠に後退した。12月13日、第66期王座戦で挑戦者の一力遼八段にフルセットの末3勝2敗で防衛(4期連続、通算6期)し五冠を維持。七大タイトル獲得数が趙治勲の42期に並んだ。それから6日後の19日、第44期天元戦でも挑戦者の山下敬吾九段にフルセットの末3勝2敗で防衛(4期連続、通算7期目)し五冠を維持。七大タイトル獲得数を歴代最多となる通算43期に伸ばした。2009年の初タイトルからわずか9年で新記録を達成した。
2019年 次世代との奮闘
棋風
従来の型・定石に囚われず、「打ちたい所に打つ」を信条にした独創的なスタイル。 構想力に優れ、予想外の一手から大胆な変化を選び解説者を驚かせることもしばしば見られる。
形勢の良し悪しにかかわらず、常に「最強手」を模索しており、優勢の局面でも安全で手堅い手よりも険しく厳しい手を選ぶ事が多い。 大の長考派として知られ、勝負所と踏めば序盤から持ち時間を惜しげもなく使っていた。(ただし30歳を過ぎた2019年頃からは以前よりも後半に時間を残す打ち方も見られるようになっている。)
低段者時代は地に辛く攻めの強い碁を打っていたが、タイトル戦で争うようになってからは手厚い碁も打つようになった。
戦歴・受賞
- 1996年(7歳)ミニ碁一番勝負5人抜き。石井邦生門下。
- 1997年(8歳)少年少女囲碁大会全国大会で優勝(山下敬吾と並び最年少学年記録)。
- 1998年(9歳)少年少女囲碁大会全国大会連覇。全日本こども囲碁大会優勝(現在も最年少記録)。日本棋院関西総本部の院生になる。
- 2002年(13歳)院生リーグ71勝8敗(48連勝)で入段、同年二段。
- 2003年(14歳)三段。
- 2005年(16歳)四段。阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦優勝(女流を除き最年少記録)。七段に昇段。新人王戦準優勝。NHK杯テレビ囲碁トーナメント出場(最年少記録)。天元戦本戦入り。
- 棋道賞勝率一位賞(40勝13敗.755)・新人賞。
- 2006年(17歳)中野杯U20選手権優勝。王座戦本戦入り。
- 2007年(18歳)第32期新人王戦優勝。棋聖戦リーグ入り。名人リーグ入り(最年少記録)。 天元戦挑戦者決定戦進出。中野杯U20選手権優勝。
- 2008年(19歳)名人戦挑戦者(最年少記録)。八段。棋聖リーグA組優勝。王座戦挑戦者決定戦進出。世界囲碁選手権富士通杯出場、2回戦進出。 十段戦本戦入り。NECカップ囲碁トーナメント戦出場。第1回大和証券杯ネット囲碁グランドチャンピオン戦優勝。第2期幽玄杯精鋭リーグ優勝。
- 棋道賞優秀棋士賞・最多対局賞(69局)。
- 2009年(20歳)名人位獲得(最年少七大タイトル獲得記録)。九段に昇段(最年少記録)。第2回大和証券杯ネット囲碁グランドチャンピオン戦2連覇。本因坊リーグ入り。 第18期竜星戦優勝。碁聖戦、初本戦入りで挑戦者決定戦進出。富士通杯2回戦進出。LG杯世界棋王戦出場、2回戦進出。
- 棋道賞優秀棋士賞、最多勝(43勝)、最多対局賞(57局)。47回秀哉賞。
- 2010年(21歳)名人位初防衛。NHK杯テレビ囲碁トーナメント準優勝。世界囲碁名人争奪戦に出場。 アジア大会男子団体戦銅メダル。 大和証券杯ネット囲碁オープン戦優勝。2010年の賞金ランキングは5648万円で3位[11]。
- 2011年(22歳)十段位獲得(最年少記録。後に伊田篤史が更新)。天元位獲得(最年少記録)。二冠(最年少記録)。棋聖戦挑戦者。博賽杯金仏山国際囲碁超覇戦優勝。LG杯2回戦進出。世界囲碁選手権富士通杯3位。 第36期棋聖戦Aリーグ優勝。9月30日、第20期竜星戦優勝。10月1日、第18期阿含・桐山杯2回目の優勝。
- 2012年(23歳)大和証券杯ネット囲碁オープン2連覇。十段位初防衛。本因坊位獲得。三冠(最年少記録)。名人本因坊(最年少記録)。碁聖位獲得。四冠(最年少記録)。名人戦リーグでプレーオフ進出。 竜星戦二連覇。棋聖戦挑戦者。王座位獲得。史上二人目の五冠(最年少記録)。天元位防衛。2012年は51勝12敗(勝率8割1分)。 2012年の賞金総額は1億620万円で、初の賞金1億超えとなった[40]。
- 棋道賞最優秀棋士賞、最多勝利賞、最多対局賞、勝率第一位賞。
- 2013年(24歳)棋聖位獲得(最年少記録)。六冠(史上初)。グランドスラム達成(最年少記録)。4月26日五冠に後退。テレビ囲碁アジア選手権戦優勝)。本因坊位二連覇。碁聖位を防衛。名人位獲得で六冠に復帰。史上2人目の大三冠を達成(最年少記録)、また実力制7人目の名人本因坊。天元位を防衛(三連覇)、七大タイトル獲得数歴代8位。 王座位を防衛。43勝18敗[41]。 賞金・対局料の総額が史上最高の1億6461万円。3年連続の賞金王[16]。 2013年は七大タイトル戦の挑戦手合にフル出場(史上初)。
- 棋道賞最優秀棋士賞、最多勝利賞(43勝)、最多対局賞(61局)、国際賞
- 2014年(25歳)棋聖初防衛[42]。十段戦挑戦者ならず[43]。「2013年棋戦優勝者選手権戦」初代覇者[44]。本因坊3連覇。碁聖3連覇で七大タイトル獲得数歴代7位。名人2連覇。6冠保持。王座位失冠。天元位失冠。賞金総額 1億4078万円で1位。
- 棋道賞最優秀棋士賞
- 2015年(26歳)棋聖3連覇。本因坊4連覇。碁聖4連覇で七大タイトル獲得数歴代5位。名人3連覇。王座位奪還で七大タイトル獲得数歴代4位。天元位奪還。阿含・桐山杯日中決戦初優勝。賞金総額は過去最高の1億7212万円[21]。
- 棋道賞最優秀棋士賞、最多勝利賞(41勝10敗)、連勝賞(24連勝)
- 2016年(27歳)棋聖4連覇。十段戦挑戦権獲得。十段を獲得し囲碁界史上初の7大タイトル同時制覇。本因坊防衛・5連覇・永世本因坊資格を獲得。碁聖位防衛5連覇・名誉碁聖資格獲得。
- 棋道賞最優秀棋士賞、内閣総理大臣顕彰
- 2017年(28歳)棋聖5連覇・七大タイトル獲得数歴代3位「32期」。名誉棋聖資格獲得。NHK杯テレビ囲碁トーナメント初優勝。十段戦防衛。本因坊防衛・6連覇。碁聖防衛・6連覇。名人奪取・2度目の7大タイトル同時制覇・七大タイトル獲得数歴代2位「36期」。王座防衛・3連覇、天元防衛3連覇。史上初の年間グランドスラム達成
- 棋道賞最優秀棋士賞、連勝賞(16連勝)、国際賞
- 2018年(29歳)LG杯準優勝。棋聖6連覇。NHK杯テレビ囲碁トーナメント2連覇。十段位3連覇。本因坊7連覇(七大タイトル41期目)。
- 国民栄誉賞、棋道賞最優秀棋士賞
- 2019年(30歳)棋聖7連覇。本因坊8連覇。天元5連覇・名誉天元資格獲得。
- 2020年(31歳)棋聖8連覇。本因坊9連覇・60歳未満現役での二十六世本因坊呼称資格獲得。
記録
- 年間グランドスラム(史上初)
- 七冠独占(史上初、六冠制覇者も井山のみ)
- 七大タイトル全て5期以上獲得(史上初)
- 七大タイトル全てで3連覇以上(史上初)
- 年間最多タイトル獲得 8 (2017年[注 2])
- 七大タイトル連続制覇 9 (2016年~2017年)
- 賞金・対局料の史上最高額 1億7212万円(2015年)
- 賞金ランキング 7年連続1位(史上1位)
- 年間の7大タイトル挑戦手合にすべて出場(2013年:史上初[注 3])
- 名誉称号資格最多 4タイトル(棋聖、本因坊、天元、碁聖)
- 史上2人目の大三冠
- 史上3人目のグランドスラム
- 最年少大三冠 24歳4か月
- 最年少六冠 23歳10か月
- 最年少五冠 23歳5か月
- 最年少四冠 23歳2か月
- 最年少三冠 23歳1か月
- 最年少名人本因坊 24歳4か月
- 最年少棋聖 23歳10か月
- 最年少天元 22歳6か月
- 最年少挑戦権獲得 名人戦 19歳3か月
- 最年少NHK杯出場 15歳10か月
- 最年少タイトル(七大タイトル以外) 阿含・桐山杯 16歳4か月
- タイトル戦・挑戦手合 18連勝
連勝記録
24連勝(歴代2位タイ記録)
※2015年7月23日から12月21日まで。
連勝 | 相手 | 段位 | 大会 | 結果 | 先番 | タイトル |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 藤村洋輔 | 二段 | 桐山杯 | 中押し | △ | |
2 | 山下敬吾 | 九段 | 碁聖戦挑戦手合③ | 1目半 | △ | |
3 | 李沂修 | 七段 | 天元戦 | 中押し | △ | |
4 | 溝上知親 | 九段 | 桐山杯 | 中押し | △ | |
5 | 山下敬吾 | 九段 | 碁聖戦挑戦手合④ | 中押し | 防衛 | |
6 | 結城聡 | 九段 | 王座戦 | 中押し | △ | |
7 | 孫喆 | 三段 | 桐山杯 | 7目半 | △ | |
8 | 高尾紳路 | 天元 | 名人戦挑戦手合① | 中押し | ||
9 | 余正麒 | 七段 | 王座戦挑戦者決定戦 | 中押し | △ | |
10 | 結城聡 | 九段 | 天元戦挑戦者決定戦 | 中押し | ||
11 | 片岡聡 | 九段 | NHK杯 | 中押し | ||
12 | 高尾紳路 | 天元 | 名人戦挑戦手合② | 半目 | △ | |
13 | 高尾紳路 | 天元 | 名人戦挑戦手合③ | 中押し | ||
14 | 二十五世本因坊 治勲 |
九段 | 十段戦 | 中押し | △ | |
15 | 高尾紳路 | 天元 | 名人戦挑戦手合④ | 中押し | △ | 防衛 |
16 | 許家元 | 三段 | 桐山杯決勝 | 中押し | △ | |
17 | 村川大介 | 王座 | 王座戦挑戦手合① | 半目 | △ | |
18 | 高尾紳路 | 天元 | 天元戦挑戦手合① | 中押し | △ | |
19 | 結城聡 | 九段 | 十段戦 | 中押し | △ | |
20 | 倉橋正行 | 九段 | NHK杯 | 10目半 | △ | |
21 | 村川大介 | 王座 | 王座戦挑戦手合② | 中押し | ||
22 | 高尾紳路 | 天元 | 天元戦挑戦手合② | 半目 | ||
23 | 村川大介 | 王座 | 王座戦挑戦手合③ | 中押し | △ | 奪取 |
24 | 高尾紳路 | 天元 | 天元戦挑戦手合③ | 中押し | △ | 奪取 |
- | 河野臨 | 九段 | NHK杯 | 中押し負け |
棋戦決勝進出結果
タイトル数60(歴代3位記録)
棋戦 |
三大タイトル (23-5) |
他七大タイトル (25-6) |
国際タイトル (1-2) |
他大会 (11-5) |
数 | 棋戦 | 期・回 | 対局日 | 相手 | |
---|---|---|---|---|---|
準優勝 | 1 | 新人王戦 | 30期 | 2005.9.24 | 金秀俊 |
優勝 | 1 | 阿含・桐山杯 | 12期 | 2005.10.8 | 小林覚 |
優勝 | 2 | 新人王戦 | 32期 | 2007.9.17 | 望月研一 |
挑戦 | 2 | 名人戦 | 33期 | 2008.11.7 | 張栩 |
準優勝 | 3 | NHK杯 | 57回 | 2009.3.22 | 結城聡 |
優勝 | 3 | 竜星戦 | 18期 | 2009.8.20 | 張栩 |
奪取 | 4 | 名人戦 | 34期 | 2009.10.15 | 張栩 |
防衛 | 5 | 名人戦 | 35期 | 2010.10.7 | 高尾紳路 |
挑戦 | 4 | 棋聖戦 | 35期 | 2011.3.12 | 張栩 |
奪取 | 6 | 十段戦 | 49期 | 2011.4.29 | 張栩 |
優勝 | 7 | 竜星戦 | 20期 | 2011.9.5 | 結城聡 |
優勝 | 8 | 阿含・桐山杯 | 18期 | 2011.10.1 | 山下敬吾 |
失冠 | 5 | 名人戦 | 36期 | 2011.10.29 | 山下敬吾 |
奪取 | 9 | 天元戦 | 37期 | 2011.11.17 | 結城聡 |
防衛 | 10 | 十段戦 | 50期 | 2012.4.18 | 張栩 |
奪取 | 11 | 本因坊戦 | 67期 | 2012.7.19 | 山下敬吾 |
奪取 | 12 | 碁聖戦 | 37期 | 2012.7.23 | 羽根直樹 |
優勝 | 13 | 竜星戦 | 21期 | 2012.8.30 | 林漢傑 |
奪取 | 14 | 王座戦 | 60期 | 2012.11.22 | 張栩 |
優勝 | 15 | 天元戦 | 38期 | 2012.11.29 | 河野臨 |
奪取 | 16 | 棋聖戦 | 37期 | 2013.3.14 | 張栩 |
準優勝 | 6 | NHK杯 | 60回 | 2013.3.24 | 結城聡 |
優勝 | 17 | テレビアジア選手権 | 25回 | 2013.6.30 | 朴廷桓 |
防衛 | 18 | 本因坊戦 | 68期 | 2013.7.18 | 高尾紳路 |
失冠 | 7 | 十段戦 | 51期 | 2013.4.27 | 結城聡 |
防衛 | 19 | 碁聖戦 | 38期 | 2013.8.23 | 河野臨 |
奪取 | 20 | 名人戦 | 38期 | 2013.10.17 | 山下敬吾 |
防衛 | 21 | 天元戦 | 39期 | 2013.11.28 | 秋山次郎 |
防衛 | 22 | 王座戦 | 61期 | 2013.12.2 | 張栩 |
防衛 | 23 | 棋聖戦 | 38期 | 2014.3.13 | 山下敬吾 |
防衛 | 24 | 本因坊戦 | 69期 | 2014.7.1 | 伊田篤史 |
防衛 | 25 | 碁聖戦 | 39期 | 2014.8.29 | 河野臨 |
優勝 | 26 | 阿含・桐山杯 | 21期 | 2014.10.18 | 河野臨 |
防衛 | 27 | 名人戦 | 39期 | 2014.10.30 | 河野臨 |
失冠 | 8 | 王座戦 | 62期 | 2014.12.17 | 村川大介 |
失冠 | 9 | 天元戦 | 40期 | 2014.12.20 | 高尾紳路 |
防衛 | 28 | 棋聖戦 | 39期 | 2015.3.20 | 山下敬吾 |
防衛 | 29 | 本因坊戦 | 70期 | 2015.6.30 | 山下敬吾 |
防衛 | 30 | 碁聖戦 | 40期 | 2015.8.7 | 山下敬吾 |
防衛 | 31 | 名人戦 | 40期 | 2015.10.6 | 高尾紳路 |
優勝 | 32 | 阿含・桐山杯 | 22期 | 2015.10.10 | 許家元 |
奪取 | 33 | 王座戦 | 63期 | 2015.11.19 | 村川大介 |
奪取 | 34 | 天元戦 | 41期 | 2015.11.25 | 高尾紳路 |
防衛 | 35 | 棋聖戦 | 40期 | 2016.2.18 | 山下敬吾 |
奪取 | 36 | 十段戦 | 54期 | 2016.4.20 | 伊田篤史 |
防衛 | 37 | 本因坊戦 | 71期 | 2016.6.30 | 高尾紳路 |
防衛 | 38 | 碁聖戦 | 41期 | 2016.7.28 | 村川大介 |
準優勝 | 10 | 竜星戦 | 25期 | 2016.9.26 | 一力遼 |
失冠 | 11 | 名人戦 | 41期 | 2016.11.3 | 高尾紳路 |
防衛 | 39 | 王座戦 | 64期 | 2016.11.18 | 余正麒 |
防衛 | 40 | 天元戦 | 42期 | 2016.12.12 | 一力遼 |
防衛 | 41 | 棋聖戦 | 41期 | 2017.3.10 | 河野臨 |
優勝 | 42 | NHK杯 | 64回 | 2017.3.19 | 一力遼 |
防衛 | 43 | 十段戦 | 55期 | 2017.3.19 | 余正麒 |
防衛 | 44 | 本因坊戦 | 72期 | 2017.6.16 | 本木克弥 |
防衛 | 45 | 碁聖戦 | 42期 | 2017.7.25 | 山下敬吾 |
奪取 | 46 | 名人戦 | 42期 | 2017.10.17 | 高尾紳路 |
防衛 | 47 | 王座戦 | 65期 | 2017.11.20 | 一力遼 |
防衛 | 48 | 天元戦 | 43期 | 2017.11.24 | 一力遼 |
準優勝 | 12 | LG杯 | 22回 | 2018.2.8 | 謝爾豪 |
防衛 | 49 | 棋聖戦 | 42期 | 2018.2.16 | 一力遼 |
優勝 | 50 | NHK杯 | 65回 | 2018.3.18 | 志田達哉 |
準優勝 | 13 | ワールド碁CS | 2回 | 2018.3.19 | 朴廷桓 |
防衛 | 51 | 十段戦 | 56期 | 2018.4.12 | 村川大介 |
防衛 | 52 | 本因坊戦 | 73期 | 2018.7.1 | 山下敬吾 |
失冠 | 14 | 碁聖戦 | 43期 | 2018.8.3 | 許家元 |
失冠 | 15 | 名人戦 | 43期 | 2018.11.2 | 張栩 |
防衛 | 53 | 王座戦 | 66期 | 2018.12 | 一力遼 |
防衛 | 54 | 天元戦 | 44期 | 2018.12 | 山下敬吾 |
防衛 | 55 | 棋聖戦 | 43期 | 2019.3.15 | 山下敬吾 |
準優勝 | 16 | NHK杯 | 66回 | 2019.3.24 | 一力遼 |
失冠 | 17 | 十段戦 | 57期 | 2019.4.19 | 村川大介 |
防衛 | 56 | 本因坊戦 | 74期 | 2019.7.4 | 河野臨 |
失冠 | 18 | 王座戦 | 67期 | 2019.11.29 | 芝野虎丸 |
防衛 | 57 | 天元戦 | 45期 | 2019.12.18 | 許家元 |
優勝 | 58 | NHK杯 | 67回 | 2020.2.24 | 一力遼 |
防衛 | 59 | 棋聖戦 | 44期 | 2020.3.13 | 河野臨 |
防衛 | 60 | 本因坊戦 | 75期 | 2020.7.9 | 芝野虎丸 |
タイトル・棋戦歴
国内棋戦
七大タイトル
色付きは現在在位。
他の棋士との比較は、囲碁のタイトル在位者一覧 、囲碁の記録一覧 を参照。
タイトル | 番勝負 | 獲得年 | 登場 | 獲得期数 | 連覇 | 名誉称号 |
棋聖 | 七番勝負 1-3月 |
13(37期)-20 | 9 | 8期 (歴代1位) |
8 (歴代1位) |
名誉棋聖 |
名人 | 七番勝負 9-11月 |
09(34期)-10,13-15,17,20 | 11 | 7期 (歴代4位) |
3 (歴代6位タイ) |
|
本因坊 | 七番勝負 5-7月 |
12(67期)-20 | 9 | 9期 (歴代2位) |
9 (歴代2位) |
二十六世本因坊 |
王座 | 五番勝負 10-12月 |
12(60期)-13,15-18 | 8 | 6期 (歴代4位タイ) |
4 (歴代3位タイ) |
|
天元 | 五番勝負 10-12月 |
11(37期)-13,15-19 | 10 | 8期 (歴代1位) |
5 (歴代3位) |
名誉天元 |
碁聖 | 五番勝負 6-8月 |
12(37期)-17 | 7 | 6期 (歴代3位タイ) |
6 (歴代1位タイ) |
名誉碁聖 |
十段 | 五番勝負 3-4月 |
11(49期)-12,16-18 | 7 | 5期 (歴代3位タイ) |
3 (歴代3位タイ) |
|
登場回数合計61回、獲得合計49期=歴代1位、 3大タイトル獲得数24=歴代2位 |
- ※2020年(本因坊戦まで)。
同時保持
期間 | タイトル | 日数 | |
---|---|---|---|
二冠 | 2011.4.30 - 2011.10.28 | 名人・十段 | 182日 |
一冠 | 2011.10.29 - 2011.11.17 | 十段 | 20日 |
二冠 | 2011.11.18 - 2012.7.19 | 天元・十段 | 245日 |
三冠 | 2012.7.20 - 2012.7.23 | 本因坊・天元・十段 | 4日 |
四冠 | 2012.7.24 - 2012.11.22 | 本因坊・天元・碁聖・十段 | 122日 |
五冠 | 2012.11.23 - 2013.3.14 | 本因坊・天元・王座・碁聖・十段 | 112日 |
六冠 | 2013.3.15 - 2013.4.26 | 棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖・十段 | 43日 |
五冠 | 2013.4.27 - 2013.10.17 | 棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖 | 174日 |
六冠 | 2013.10.18 - 2014.12.16 | 棋聖・名人・本因坊・天元・王座・碁聖 | 425日 |
五冠 | 2014.12.17 - 2014.12.19 | 棋聖・名人・本因坊・天元・碁聖 | 3日 |
四冠 | 2014.12.20 - 2015.11.19 | 棋聖・名人・本因坊・碁聖 | 335日 |
五冠 | 2015.11.20 - 2015.11.25 | 棋聖・名人・本因坊・王座・碁聖 | 6日 |
六冠 | 2015.11.26 - 2016.4.20 | 棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖 | 147日 |
七冠 | 2016.4.21 - 2016.11.3 | 棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段 | 197日 |
六冠 | 2016.11.4 -2017.10.17 | 棋聖・本因坊・王座・天元・碁聖・十段 | 348日 |
七冠 | 2017.10.18-2018.8.3 | 棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖・十段 | 290日 |
六冠 | 2018.8.4-2018.11.2 | 棋聖・名人・本因坊・王座・天元・十段 | 90日 |
五冠 | 2018.11.3-2019.4.18 | 棋聖・本因坊・王座・天元・十段 | 167日 |
四冠 | 2019.4.19-2019.11.29 | 棋聖・本因坊・王座・天元 | 225日 |
三冠 | 2019.11.30- | 棋聖・本因坊・天元 | 1582日 |
国際棋戦
「※」は『優勝』、「太字」は『世界棋戦の優勝経験者』を意味する。
主要タイトル
- 2008年=21回(○周俊勲、×李世ドル)
- 2009年=22回(○元晟ジン、×姜東潤)
- 2011年=24回(○古力、○崔哲瀚、○坂井秀至、×朴廷桓、○江維傑)
- テレビ囲碁アジア選手権戦 1期
- 2010年=22回(×李昌鎬)
- 2013年=25回(○李昌鎬、○王檄、○朴廷桓)※
- 2014年=26回(×李世ドル)
- 2017年=29回(×李世ドル)
- 2018年=30回(×范廷鈺)
- 2019年=31回(×申旻埈)
- 2010年=15回(×連笑)
- 2011年=16回(○尹畯相、×李昌鎬)
- 2013年=18回(○張涛、○李映九、×陳耀燁)
- 2017年=22回(○李映九、○周睿羊、○楊鼎新、○柯潔、×謝爾豪)
- 2018年=23回(×趙晨宇)
- 2019年=24回(○李軒豪、×柯潔)
- 2017年=22回(×范蘊若、○Mateusz.S、○范蘊若、×申眞諝)
- 2018年=23回(×唐韋星、○尹聖植、○檀嘯、○李軒豪、×謝爾豪)
- 2018年=24回(×唐韋星)
- 2009年=第11回(×謝赫)
- 2010年=第12回(×李世ドル)
- 2014年=第16回(○朴廷桓、○羋昱廷、×金志錫)
- 2015年=第17回(×李世ドル)
- 2016年=第18回(×朴廷桓)
- 2017年=第19回(×党毅飛)
- 2018年=第20回(×朴廷桓)
- 2019年=第21回(○楊鼎新【継続中】)
- 2011年=8回(○チャバ・メロアマ、×謝赫)
- 2015年=10回(○王元均、×周睿羊)
- 2009年=第1回(○金昇宰、○温招珍、×趙漢乗)
- 2010年=第2回(○羅玄、×牛雨田)
- 2012年=第4回(×金起用)
- 2013年=1回(○楊冬、×金顯燦)
- 2018年=4回(○連笑、×辜梓豪)
- 2017年=1回(×朴廷桓、×羋昱廷、×DeepZenGo)
- 2018年=2回(○山下敬吾、×朴廷桓)
- 2019年=3回(○江維傑、×柯潔)
- 2018年=5回(×姜東潤)
- 2019年=6回(×時越)
その他
- 2003年=4回(×朴正祥、×李喆、×張立)
- 2004年=5回(×李喆、×張立)
- 2005年=6回(×陳時映、×古霊益、○周尹南)
- 2006年=7回(×孔傑、○許映皓、○林至涵)
- 2007年=8回(×孔傑、×李映九、○陳詩淵)
- 2008年=9回(×李映九、○陳耀燁、○陳詩淵)
- 2009年=10回(×陳耀燁、×金志錫、×陳詩淵)
- 阿含・桐山杯日中決戦 1期
- 2006年=7回(×古力)
- 2011年=13回(×朴文尭)
- 2015年=16回(×柯潔)
- 2015年=17回(○黄雲嵩)※
- 2008年=1回(×蘇耀国)
- 2010年=第16回(○李世ドル、×劉星、○陳詩淵)
- 2010年=1回(×古力)
- 2011年=2回(×朴永訓、×江維傑)
- 2015年=4回(○朴永訓、×陳耀燁)
- 2018年=5回(×連笑、×李世ドル)
- 博賽杯金仏山国際囲碁超覇戦(非公式戦) 1期
- 2011年=1回(○古力、○李世ドル)※
- 2017年=5回(○柯潔、×柯潔)
一般棋戦
- NHK杯 3期(2017年 = 64期、2018年 = 65期、2020年 = 67期)
- 阿含桐山杯 4期(2005年 = 12、2011年 = 18期、2014年=21、22期)歴代最多タイ
- 竜星戦 3期(2009年 = 18、2011年 = 20、21期)歴代最多タイ
- 新人王 1期(2007年 = 32期)
- 棋戦優勝者選手権戦 2期(2014年 = 1期、2015年 = 2期)
- 大和証券杯ネット囲碁グランドチャンピオン戦 2期(2008年 = 1~2期)
- 大和証券杯ネット囲碁オープン戦 2期(2010年 = 6、2012年 = 7期)
- 精鋭リーグ戦 1期(2009年 = 2期)
- 中野杯U20選手権 3期(2005年 = 2~4期)
年度別成績
年 | 対局 | 勝 | 敗 | 勝率 |
---|---|---|---|---|
2002 | 25 | 21 | 4 | 0.840 |
2003 | 45 | 32 | 13 | 0.711 |
2004 | 32 | 25 | 7 | 0.781 |
2005 | 53 | 40 | 13 | 0.755 |
2006 | 48 | 34 | 14 | 0.708 |
2007 | 55 | 44 | 11 | 0.800 |
2008 | 69 | 48 | 21 | 0.696 |
2009 | 57 | 43 | 14 | 0.754 |
2010 | 54 | 34 | 20 | 0.630 |
2011 | 67 | 48 | 19 | 0.716 |
2012 | 63 | 51 | 12 | 0.810 |
2013 | 61 | 43 | 18 | 0.705 |
2014 | 50 | 31 | 19 | 0.620 |
2015 | 51 | 41 | 10 | 0.804 |
2016 | 43 | 33 | 10 | 0.767 |
2017 | 54 | 42 | 12 | 0.778 |
2018 | 61 | 35 | 26 | 0.574 |
2019 | 61 | 34 | 27 | 0.557 |
通算 | 950 | 680 | 270 | 0.716 |
- 2019年12月26日現在
- 太字は日本棋院最高
表彰
- 棋道賞 ※年は成績年(受賞は翌年)
2005 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最優秀棋士賞 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 9回 | ||||||
優秀棋士賞 | ◯ | ◯ | ◯ | 3回 | ||||||||||||
最多勝利賞 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 5回 | ||||||||||
勝率第一位賞 | ◯ | ◯ | 2回 | |||||||||||||
連勝賞 | ◯ | ◯ | 2回 | |||||||||||||
最多対局賞 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 5回 | ||||||||||
国際賞 | ◯ | ◯ | 2回 | |||||||||||||
新人賞 | ◯ | 1回 |
- 秀哉賞:8回(2009年、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年)
- 賞金ランキング1位:7回
- ジャーナリストクラブ賞(2008年)
- 大阪市長賞詞(2009年11月9日)
- 第27回ジャーナリストクラブ賞(2009年)
- 大阪文化賞(2010年12月17日)
- 関西元気文化圏賞・ニューパワー賞(2011年1月20日)
- 特別賞(2018年1月22日)
- 東大阪市名誉市民(2016年8月19日)
- 内閣総理大臣顕彰(2016年6月16日)
- 国民栄誉賞(2018年2月13日)
昇段記録
段位 | 年 | 詳細 |
---|---|---|
初段
|
2002 | |
二段
|
2002 | |
三段
|
2003 | |
四段
|
2005 | 賞金ランキングによる昇段 |
五段
|
- | |
六段
|
- | |
七段
|
2005 | 阿含・桐山杯優勝による昇段 |
八段
|
2008 | 名人位挑戦による昇段 |
九段
|
2009 | 名人位獲得による昇段 |
年表
|
棋聖 | 十段 | 本因坊 | 碁聖 | 名人 | 王座 | 天元 | 一般棋戦 | 棋道賞 | 賞金対局料 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
棋聖戦 1-3月 |
十段戦 3-4月 |
本因坊戦 5-7月 |
碁聖戦 6-8月 |
名人戦 9-11月 |
王座戦 10-12月 |
天元戦 10-12月 |
|||||
2002年 | 297位 | ||||||||||
2003年 | 75位 | ||||||||||
2004年 | 予選 4回戦敗退 |
2次予選 敗退 |
2次予選 敗退 |
1次予選 敗退 |
予選A 敗退 |
41位 | |||||
2005年 | 予選B 敗退 |
予選C 敗退 |
予選B 敗退 |
最終予選 敗退 |
予選A 敗退 |
予選A 敗退 |
阿含 | 率 新 | 1748 (12位) | 棋戦初優勝 | |
2006年 | 最終予選 敗退 |
予選B 敗退 |
最終予選 敗退 |
予選A 敗退 |
本戦 ベスト4 |
本戦 一回戦敗退 |
中野杯 | 969 (16位) | |||
2007年 | 最終予選 敗退 |
予選B 敗退 |
最終予選 敗退 |
予選A 敗退 |
最終予選 敗退 |
本戦 ベスト8 |
本戦 決勝進出 |
新人王 | 1485 (10位) | ||
2008年 | 5位 | 最終予選 敗退 |
最終予選 敗退 |
予選A 敗退 |
張栩 ooxxxox |
本戦 決勝進出 |
本戦 ベスト16 |
大和杯 | 優 対 哉 | 3209 (7位) | |
2009年 | 3位 | 本戦 ベスト8 |
予選A 敗退 |
本戦 決勝進出 |
張栩 xoooo |
本戦 ベスト8 |
本戦 一回戦敗退 |
大和杯 | 優 勝 対 哉 |
6244 (4位) | |
2010年 | 4位 | 本戦 一回戦敗退 |
プレーオフ 進出 |
本戦 ベスト4 |
高尾紳路 oooo |
本戦 ベスト4 |
本戦 ベスト16 |
大和 | 5648 (3位) | ||
2011年 | 張栩 xxxox |
張栩 xoxoo |
2位 | 本戦 ベスト8 |
山下敬吾 xoxxox |
本戦 決勝進出 |
結城聡 ooo |
阿含 竜星 | 優 勝 対 | 9151 (1位) | |
2012年 | 1位 挑戦者決定戦進出 |
張栩 ooxo |
山下敬吾 ooxxoxo |
羽根直樹 ooo 四冠達成 |
プレーオフ 進出 |
張栩 ooo 五冠達成 |
河野臨 ooo |
竜星 | 最 勝 率 対 哉 |
10620 (1位) | 史上2人目の五冠 |
2013年 | 張栩 ooxxoo 六冠達成① GS達成 |
結城聡 oxxox 六冠終了 |
高尾紳路 oxxooxo |
河野臨 xxooo |
山下敬吾 xoooo 六冠達成② 大三冠達成 |
張栩 ooxo |
秋山次郎 ooo |
アジア | 最 勝 対 国際 哉 |
16461 (1位) | 史上初の六冠 グランドスラム達成 |
2014年 | 山下敬吾 oooxxo |
本戦 決勝進出 |
伊田篤史 oooxo |
河野臨 xooxo |
河野臨 oxxooo |
村川大介 oxoxx 六冠終了 |
高尾紳路 oxoxx 五冠終了 |
阿含 棋戦 | 最 哉 | 14078 (1位) | 四冠 |
2015年 | 山下敬吾 oooxxxo |
本戦 ベスト8 |
山下敬吾 oooxo |
山下敬吾 oxoo |
高尾紳路 oooo |
村川大介 ooo 五冠達成 |
高尾紳路 ooo 六冠達成③ |
阿含 棋戦 | 最 勝 連 哉 |
17212 (1位) | 六冠 |
2016年 | 山下敬吾 oooo |
伊田篤史 ooxo 七冠達成① |
高尾紳路 xoooo 永世本因坊 |
村川大介 ooo 名誉碁聖 |
高尾紳路 xxxooox 七冠終了 大三冠終了 |
余正麒 ooo |
一力遼 oxoo |
最 哉 | 13494 (1位) | 史上初の七冠 名誉称号獲得 七冠保持197日 | |
2017年 | 河野臨 xooxoo 名誉棋聖 |
余正麒 ooxo |
本木克弥 oooo |
山下敬吾 ooo |
高尾紳路 xoooo 七冠達成② 大三冠② |
一力遼 ooo |
一力遼 ooo 年間GS達成 |
NHK | 最 連 国際 哉 |
15981(1位) | 史上初七冠2度目 年間グランドスラム達成 年間歴代最多優勝 天元位最多獲得 |
2018年 | 一力遼 oooo |
村川大介 ooo |
山下敬吾 xoooo |
許家元 xxx 七冠終了 |
張栩 ooxoxxx 六冠終了 大三冠終了 |
一力遼 xooxo |
山下敬吾 oxoxo |
NHK GC | 最 哉 | 14696(1位) | 七冠保持290日 |
2019年 | 山下敬吾 oxooxxo |
村川大介 oxxx 五冠終了 |
河野臨 xxoooo |
本戦 ベスト4 |
3位 | 芝野虎丸 xoxx 四冠終了 |
許家元 xoxoo 名誉天元 |
最 | 10825(1位) | ||
2020年 | 河野臨 oooxxo |
本戦 決勝進出 |
芝野虎丸 oooxo |
本戦 ベスト16 |
芝野虎丸 ooxoo 大三冠③ |
本戦 ベスト4 |
一力遼 xooxx 四冠終了 |
NHK | |||
2021年 | 河野臨 |
本戦 ベスト8 |
- 2015年の碁聖戦第3局から2016年の十段戦第2局にかけての七大タイトルでの対局18連勝は史上最多記録。
- 2015年の本因坊戦から2019年の本因坊戦まですべてのタイトル戦での挑戦手合に出場しており、七大タイトル戦挑戦手合への28連続出場は史上最多記録。
代表局
史上初の6冠達成
第37期棋聖戦第6局。張栩と3勝2敗で迎えた大一番。黒1から白6までの交換で先手を取った井山は、黒7のヒラきへと回って優勢を確立させ、その後リードを保って勝利を収めた。
封じ手の妙手
第38期名人戦第2局。通常、A〜Cが次の着手点に挙げられるが、井山は白1と中央を割く一手を封じ手で放ち、この局を制した。
主将の意地
第16回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第10戦、朴廷桓との日韓エース対決となった本局。死活の危うい上辺一帯の黒石を放置し、右下の白を狙う△の動き出しが勝因となった。また、この勝利で日本勢は5年ぶりとなる第3ラウンド進出を果たした。
待望の勝利
第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第9戦、目下7連勝と勢い乗っていた楊鼎新との一局。互角の形勢で進んでいた中、黒1から黒5までが鋭い踏み込み。△を含む白一団を取り込んで優勢を築き、本大会における日本勢の1勝目を挙げた。
エピソード
- 前世代の第一人者である平成四天王の4名とは、タイトル戦で幾度となく激突している。特に筆頭格である張栩とは、名人戦で争って以降、棋聖戦、十段戦、王座戦で競い合っている。同じく高尾紳路、山下敬吾とも激戦を繰り広げており、その多くで勝ち越している。
- 国内タイトルを保持するほど日程の関係で世界戦に出場できない状況になっていった。そこで2016年3月、国内棋戦の主催各社を回り、世界戦のために日程調整をしてもらうことになった[45]。
- 関西総本部所属で大阪居住だが、多忙なため東京と名古屋にも部屋を持っている。しかし九段になりタイトルも保持したので序列が下の棋士は大阪に来てくれるようになった[46]。
- 2016年までで約10億円の賞金を獲得している[46]。
- 以前は体力作りのためビリーズブートキャンプをしていた[46]。
- 前述のとおり、2012年に将棋女流棋士の室田伊緒と結婚したが、2015年に離婚。その後、2019年7月に25歳の一般女性との再婚を発表した[47]。
関連書籍
- 『至高の決断―依田、山下、井山の頭脳 (マイコミ囲碁ブックス) 』
- 『わが天才棋士・井山裕太』 石井邦生著(集英社インターナショナル)
- 『井山裕太20歳の自戦記―史上最年少名人までの17局』 井山裕太著
- 『井山裕太 自戦細解』(誠文堂新光社)
- 『勝運をつかむ』谷川浩司・井山裕太共著(致知出版社)
- 『碁ワールド 井山裕太物語』 画/松田一輝(日本棋院)
出演
論文
脚注
注釈
出典
- ^ a b 本因坊就位式で井山が号を発表 【第71期本因坊戦就位式】
- ^ 名人戦 井山、7冠陥落 高尾返り咲く
- ^ 年間ではなく年度のグランドスラムは将棋の羽生善治が1995年度に、井山自身が2015年度に達成している
- ^ a b “国民栄誉賞 内閣府”. 2018年4月18日閲覧。
- ^ a b “国 民 栄 誉 賞 受 賞 一 覧”. 2018年4月18日閲覧。
- ^ “天才2棋士、破顔 羽生・井山両氏に国民栄誉賞授与”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2018年2月13日). 2020年10月20日閲覧。
- ^ 石井邦生著『わが天才棋士・井山裕太』第3章 集英社インターナショナル
- ^ a b c 『わが天才棋士・井山裕太』石井邦生 集英社インターナショナル2009年
- ^ 後に一力遼が更新
- ^ 後に芝野虎丸が更新
- ^ a b 張棋聖が4年連続で1位 日本棋院賞金ランキング 朝日新聞2011年2月10日付。
- ^ a b 井山、初の1位 張抜く 日本棋院賞金ランキング 朝日新聞2012年1月31日付。
- ^ 囲碁の井山十段と将棋の室田女流初段が婚約 産経新聞 2012年2月20日閲覧
- ^ 井山初の1億円 日本棋院賞金ランク 朝日新聞 2013年1月29日
- ^ 井山六冠、最多勝 囲碁2013年成績 朝日新聞2014年1月7日
- ^ a b c 井山六冠、賞金総額1億6千万円 囲碁界史上最高 朝日新聞2014年2月11日
- ^ 井山名人敗退、七冠独占遠のく 囲碁・十段戦 朝日新聞 2014年1月23日
- ^ 囲碁・井山棋聖が初防衛 山下九段を4勝2敗で退ける 朝日新聞 2014年3月13日。
- ^ 井山が初代覇者 棋戦優勝者選手権戦 朝日新聞 2014年3月25日
- ^ 井山裕太六冠が敗れ七冠遠のく【第53期十段戦本戦準々決勝】11/28
- ^ a b 井山裕太名人、過去最高1.7億円 5年連続の賞金王
- ^ 井山が防衛!5連覇達成で永世本因坊資格を獲得【第71期本因坊戦挑戦手合七番勝負第5局】
- ^ 井山本因坊、号「文裕」 地元・大阪で就位式
- ^ 高尾紳路九段が名人奪取 囲碁名人戦、井山の七冠崩れる
- ^ a b c 第22回 LG杯朝鮮日報棋王戦
- ^ 期せずしてこの5日前の10月12日に将棋界で七冠を達成した羽生善治が 13年ぶりに1冠に後退している。
- ^ 井山裕太がベスト4進出 国際棋戦LG杯 産経ニュース
- ^ 井山ベスト4!!!! 準決勝は柯潔と激突【第22回LG杯朝鮮日報棋王戦準々決勝】日本棋院
- ^ 中国围棋等级分(17.10.31)
- ^ 井山裕太七冠、世界最強の中国棋士破り決勝へ LG杯朝鮮日報棋王戦
- ^ 大竹英雄 日本棋院
- ^ 朝日新聞 2018年2月8日15時17分
- ^ 第42期 棋聖戦 日本棋院
- ^ 井山7冠、世界ランキング1位に敗れる
- ^ [韓国・朴九段、ワールド碁連覇 井山王座は世界一逃す]
- ^ “十段戦第3局 井山裕太十段が勝って3連覇 七冠を堅持 「運がよかった」”. 2018年4月13日閲覧。
- ^ 第73期 本因坊戦
- ^ 井山6冠に後退 碁聖戦、許家元が奪取
- ^ 井山裕太七冠陥落 碁聖戦、許家元七段が最速タイトル 産経ニュース
- ^ 井山初の1億円 日本棋院賞金ランク 朝日新聞2013年1月29日付。
- ^ 井山六冠、最多勝 囲碁2013年成績 朝日新聞2014年1月7日付。
- ^ 囲碁・井山棋聖が初防衛 山下九段を4勝2敗で退ける 朝日新聞2014年3月13日。
- ^ 井山名人敗退、七冠独占遠のく 囲碁・十段戦 朝日新聞2014年1月23日。
- ^ 井山が初代覇者 棋戦優勝者選手権戦 朝日新聞2014年3月25日。
- ^ 2017年10月25日 朝日新聞
- ^ a b c 10億円獲得「井山裕太」 囲碁七冠の体力作りは「ビリーズブートキャンプ」? デイリー新潮
- ^ 囲碁の井山裕太四冠が再婚 お相手は25歳の一般女性 朝日新聞デジタル 2019年7月25日。
関連項目
外部リンク
- 日本棋院による井山裕太の紹介ページ
- 朝日新聞 天才の育て方囲碁名人・井山裕太のお母さん 宏美さん 1・2・3・4
- 日本棋院 井山裕太七冠達成 記録