久屋大通公園

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久屋大通公園(ひさやおおどおりこうえん)は、愛知県名古屋市中区久屋大通にある公園である。

久屋大通公園北側を望む
テレビ塔と地下街セントラルパークの入口

概要

名古屋繁華街地区に位置する、北は外堀通、南は若宮大通へと約2kmにわたる都市公園で、名古屋市のシンボルロード100m道路・久屋大通の中央部である。年間を通じてここで催し物が数多く開かれている。中心地にそびえる名古屋テレビ塔を始め、周辺にはオアシス21愛知芸術文化センターNHK名古屋放送局などがあり、また、松坂屋丸栄三越といった「名古屋の3M」と呼ばれる有名百貨店群もこの至近に店を構えている。また、名古屋城大須商店街といったその他の有名スポットも比較的近くにある。

構造

【北】いこいの広場(昭和53年設置)、リバーパーク(昭和46年設置)、南京広場(昭和55年設置)、ロサンゼルス広場(昭和53年設置)、シドニー広場(平成2年設置)

【テレビ塔周辺】もちの木広場(昭和53年設置)、彫刻の庭(昭和53年設置)、さかえ川(昭和53年設置)

【南】希望の泉(昭和44年設置)、エンゼル広場(昭和47年設置)、久屋広場(昭和43年設置)、光の広場(平成元年設置)

リバーパーク

リバーパークは久屋大通公園の北部に位置する、桜通大津から外堀通までのエリアの名称。公園内は木々に囲まれており、川や池もある。

リバーパークの最南端には、名古屋テレビ塔のあるセントラルパークへの歩道橋「セントラルブリッジ」があり、また名古屋市営地下鉄名城線桜通線久屋大通駅もある。

リバーパークの特色としては、名古屋市姉妹都市関係を結んでいる各都市のモニュメントが置かれていることが挙げられる。設置されているモニュメントは、

の5つ。

ロサンゼルス広場

「ロサンゼルス広場」はリバーパークの南側に位置する、名古屋市姉妹都市の一つであるロサンゼルス市モニュメントが置かれているエリアの名称。ロサンゼルス市を示す標識や、チャイニーズ・シアターにあやかり、マリリン・モンロークラーク・ゲーブルグレゴリー・ペックチャールトン・ヘストンジュリー・アンドリュースなど有名な映画俳優歌手たちから取った手形・足形の複製板がここで設置、公開されている。

ここでは以下のモニュメントが設置、公開されている。

  • 自由と魂と名付けられた白頭鷲の像
  • アラバマ広陵の石

セントラルパーク

銅像

セントラルパークは久屋大通公園の中心に位置する、桜通から広小路通までのエリアの名称。このエリアは園内をさかえ川が名古屋テレビ塔前まで流れ、リバーパークと同様に木々に囲まれている。また、このエリアにも様々なモニュメントが設置されている。

セントラルパークの中心に位置する電波塔については名古屋テレビ塔の項目を参照。

ここでは以下のモニュメントが設置公開されている。

希望の泉

セントラルパークの地下にあり「もちの木広場」を通じて繋がっているセントラルパーク地下街森の地下街(旧称:地下鉄栄地下街)とつながっており、セントラルパーク地下駐車場(570台収容)も併設されている。この地下街を通り「オアシス21」へと出ることもできる。また、名古屋市営地下鉄名城線栄駅、及び名古屋鉄道瀬戸線栄町駅が通っている。

最南端には「希望の泉」と呼ばれる噴水がある。

エンゼルパーク

盲導犬サーブの像

エンゼルパークは久屋大通公園の南に位置する、広小路通から若宮大通までのエリアの名称。このエリアも他のエリア同様に木々に囲まれており、様々なモニュメント噴水が設置されている。エンゼルパークの最北端には「盲導犬サーブ」の銅像があり、その南側には名古屋市営バスの栄バスターミナルが広がる。

エンゼルパークの中域は「愛の広場」と呼ばれる大きく開けた広場となっており、ここには「ベンチに座っている銅像」など様々な銅像が設置されている。また、松坂屋前には「エンゼルブリッジ」と呼ばれる歩道橋が掛かっており、エンゼルパーク南に位置し、水の湧き上がる噴水がある「久屋広場」に続く。

「光の広場」と呼ばれるエンゼルパークの最南端には、巨大な船を思わせるオブジェが設置されている。このオブジェは夜間になると名古屋テレビ塔に向かいレーザー光線が照射され、美しい光景を作り出す。

なお、エンゼルパークの「エンゼル」とは森永製菓がスポンサーとなっていた「エンゼル球場」が所在したことによる。エンゼル球場は森永のトレードマーク「エンゼル」から命名され、1954年(昭和29)頃から1962年(昭和37)頃まで利用されたが、道路や地下鉄の整備に伴い数年で取り壊された「幻の球場」[1][2]

ここでは以下のモニュメントが公開されている。

エンゼルパークの地下には久屋駐車場とエンゼルパーク駐車場の2社の地下駐車場があり、エンゼルパーク駐車場は栄地区最大の850台を収容できる地下駐車場である。

久屋大通庭園フラリエ

若宮大通から南のエリアに位置する。1998年に「ランの館」として久屋大通公園の最南端に設置されたが、2014年に久屋大通庭園フラリエとして新装された。

交通アクセス

パリ・シャンゼリゼ委員会との友好記念モニュメント

公共交通機関

駐車場

主な駐車場は、以下に示す通り。休日は非常に混雑する。

  • セントラルパーク地下駐車場:570台、280円(30分)
  • 久屋駐車場:510台、280円(30分)
  • エンゼルパーク:850台、280円(30分)

関連項目

脚注・出典

  1. ^ “久屋大通に「エンゼル球場」 道路整備8年で消滅”. 中日新聞. (2009年2月8日). オリジナルの2012年7月22日時点におけるアーカイブ。. http://archive.is/yDQV 
  2. ^ 愛知県立大学歴史文化の会『大学的愛知ガイド―こだわりの歩き方』昭和堂、2014年4月。ISBN 4812213479 

外部リンク

座標: 北緯35度10分07.35秒 東経136度54分30.18秒 / 北緯35.1687083度 東経136.9083833度 / 35.1687083; 136.9083833