久安寺 (池田市)
久安寺 | |
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所在地 | 大阪府池田市伏尾町697 |
位置 | 北緯34度51分36.3秒 東経135度26分41.6秒 / 北緯34.860083度 東経135.444889度座標: 北緯34度51分36.3秒 東経135度26分41.6秒 / 北緯34.860083度 東経135.444889度 |
山号 | 大澤山 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 千手観音 |
創建年 | (伝)神亀2年(725年) |
開基 | (伝)行基 |
中興年 | (伝)天長年間(824年 - 833年頃) |
中興 |
(伝)空海 (伝)賢実 |
別称 | 安養寺 |
札所等 |
摂津国八十八箇所第67番 摂津国三十三箇所第19番 関西花の寺二十五霊場12番 西国薬師四十九霊場18番 |
文化財 |
楼門 阿弥陀如来坐像 |
法人番号 | 5120905003205 |
久安寺(きゅうあんじ)は大阪府池田市伏尾町にある高野山真言宗の仏教寺院。山号は大澤山。本尊は千手観音(秘仏)。他に国の重要文化財の阿弥陀如来坐像が安置されている。関西花の寺二十五霊場第十二番。
歴史
久安寺の寺伝によれば、神亀2年(725年)に聖武天皇の勅願を受け、行基が開創し、天長年間(824年 - 833年)の頃に空海(弘法大師)が真言密教の道場として中興したと伝わる。
久安元年(1145年)には近衛天皇の勅願により祈願所として中興され、賢実上人が境内の本堂などの伽藍を増築し、その頃から「久安寺」と称するようになった。また、中興された久安寺は地元・池田にあった安養院が前身となっている。
安土桃山時代の頃、豊臣秀吉が参拝の際、月見茶会を開いたといわれ、江戸時代中期に歌人の平間長雅が移り住み、観音信仰の聖地として広く庶民に知れ渡った。
本尊の千手観音像は秘仏である。境内は紅葉の季節になると観光客が多数訪れる。
伽藍
- 本堂 - 本尊の千手観音は後一条天皇の勅願で作られたと伝える。秘仏につき公開はされていない。
- 御影堂 - 弘法大師を祀る。宝形作りで移築された物。
- 三十三所堂
- 阿弥陀堂 - 阿弥陀如来坐像(国の重要文化財)を安置する。
- 薬師堂
- 楼門 - 金剛力士像を安置する。国の重要文化財。
文化財
重要文化財(国指定)
- 楼門 - 入母屋造、本瓦葺き、間口約5.4m、奥行約3.6mの楼門。金剛力士(仁王)像を安置する。寺内最古の建物で、室町時代初期に再建され、その後江戸時代と明治時代に3回から4回にわたり修復された。和様を基調とし、頭貫の木鼻などに禅宗様が取り入れられている。
- 木造阿弥陀如来坐像 - 久安寺の前身、安養寺にあったもので、平安時代後期の作。