丸田頼一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

丸田 頼一(まるた よりかず、1938年2月4日 - 2020年6月21日)は、日本造園学者。千葉大学名誉教授。位階従四位。代表的業績に、都市空間の熱環境評価・対策技術の開発がある[1]

来歴[編集]

大分県生まれで、長野県長野市育ち[2]

1964年に、ルイジアナ州立大学大学院修士課程を修了する [3]。翌年に東京大学大学院生物系研究科修士課程を、1969年に東京大学大学院農学系研究科博士課程をそれぞれ修了し、農学博士号を取得した[3]

1969年より日本大学農獣医学部講師となり、1972年に助教授に昇進する[3]。1978年に千葉大学園芸学部に転じ、1988年に教授に就任した[3]

1997年に環境情報科学センター理事長、2000年に千葉大学評議員となる[3]。2003年に千葉大学を退官し名誉教授となった[3]

日本公園緑地協会会長を2010年頃に務めていた[4]

2020年6月21日、死去[5]。82歳没。死没日をもって、従四位叙位、瑞宝小綬章追贈[6]

賞歴[編集]

  • 1973年:日本都市計画学会賞(論文奨励賞)
  • 1983年:日本造園学会賞(調査・計画部門)
  • 1994年:日本公園緑地協会北村賞[7]
  • 2007年:環境情報科学センター特別賞
  • 2010年:日本造園学会 上原敬二賞[8]
  • 2017年:みどりの学術賞[9]

著書[編集]

  • 『環境と開発』(訳著)環境情報科学センター、1976年
  • 『米国における環境影響評価(環境アセスメント)制度の近況』公害対策協力財団、1977年
  • 『都市緑地計画論』丸善、1984年
  • 『リゾート開発計画論 地域形成とリゾートコンプレックス』ソフトサイエンス社、1989年
  • 『都市緑化計画論』丸善、1994年
  • 『環境と開発のデザイン 自然特性に着目した開発保全計画手法』(丸田頼一・建設省都市局都市計画課監修、環境と開発のデザイン研究会編)大成出版社、1997年
  • 『環境緑化のすすめ』丸善、2001年
  • 『ランドスケープ計画・設計論 = LANDSCAPE ARCHITECTURE』(編著)技報堂、2012年
  • 『そうなんだ!!花や木の伝説と由来100エピソードでつづる植物百科(監修)
  • 『環境都市計画事典』朝倉書店
  • 『防災公園技術ハンドブック』
  • 『アーバンエコシステム 自然と共生する都市』

脚注[編集]

  1. ^ 都市空間の熱環境評価・対策技術の開発 (平成16~18年度) - 国土交通省国土技術政策総合研究所(検討会メンバーに丸田の名がある)
  2. ^ 丸田頼一 - HMVプロフィール(著書『環境都市計画事典』の著者紹介の転載)
  3. ^ a b c d e f 丸田頼一 (PDF) - 内閣府(2017年度第11回みどりの学術賞受賞者紹介)
  4. ^ 平成22年度とうきゅう環境財団社会貢献学術賞贈呈式 (PDF) (丸田によるp.9「推薦の言葉」を参照)
  5. ^ “訃報:丸田頼一さん 82歳=千葉大名誉教授 /東京”. 毎日新聞社. (2020年7月2日). https://mainichi.jp/articles/20200702/ddl/k13/060/001000c 2020年7月2日閲覧。 
  6. ^ 『官報』第301号11-12頁 令和2年7月30日号
  7. ^ 北村賞受賞者一覧 (PDF) - 日本公園緑地協会(2019年12月)
  8. ^ 上原敬二賞受賞者 - 日本造園学会
  9. ^ 過去のみどりの学術賞(第11回~ ) - 内閣府