中村米吉 (5代目)

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ごだいめ なかむら よねきち
五代目 中村 米吉
屋号 播磨屋
定紋 揚羽蝶 播磨屋揚羽蝶
生年月日 (1993-03-08) 1993年3月8日(31歳)
本名 小川 修平
襲名歴 1. 五代目中村米吉
出身地 日本の旗 日本東京都
五代目中村歌六
公式サイト 中村 米吉|アーティスト|エヴォリュエ - Evoluer

五代目 中村 米吉(ごだいめ なかむら よねきち、1993年(平成5年)3月8日[1] - )は歌舞伎役者。屋号播磨屋定紋揚羽蝶、替紋は蔓片喰歌舞伎名跡中村米吉」の当代。本名は小川 修平(おがわ しゅうへい)。
叔父に三代目中村又五郎、従兄弟に 四代目中村歌昇中村種之助がいる。成城大学文芸学部文化史学科中退[注 1]。所属事務所はEvolue[2]

来歴[編集]

  • 1993年(平成5年)3月 五代目中村歌六の長男として生まれる。
  • 2000年(平成12年)7月 歌舞伎座『宇和島騒動』の武右衛門せがれ武之助で父・歌六の前名を継ぎ、五代目中村米吉を襲名して初舞台。
  • 2010年(平成22年)9月の「秀山祭九月大歌舞伎」にて、父の五代目中村歌六、叔父の三代目中村又五郎(当時・歌昇)と共に屋号を萬屋から播磨屋に戻す。
  • 2011年(平成23年)から本格的に女形を目指す[3]
  • 2014年(平成26年)9月 名題試験に合格し、同年11月26日名題適任証を取得[4]
  • 2023年令和5年)10月 重要無形文化財(総合認定/第十六次)に認定され「伝統歌舞伎保存会」会員となる[5][6]

人物[編集]

  • 大の甘党であり自身のInstagramに「甘いものは世界を救う」のハッシュタグで日頃食べたスイーツを投稿している。[7]
  • 2015年の新春浅草歌舞伎のポスターでピンクのシャツを着用したことがきっかけでピンクのイメージカラーが定着。事あるごとにピンクの衣装の着用などを求められるという。[8][9]
  • 自他共に認めるしゃべり好きで、「しゃべりすぎる女形」として自己紹介することもある。自身のInstagramでのライブ配信で1人で2時間以上話すこともあり、そのトークを好むファンも多い。
  • 2024年2月1日、スポーツ報知の報道を受け[10]、かねてよりお付き合いしていた京都出身の一般女性と1月22日に入籍していた事を公表した[11]。なお挙式は同年5月末に開催予定[12][13]

受賞歴[編集]

主な出演[編集]

歌舞伎[編集]


舞台[編集]

ドラマ[編集]

Podcast[編集]

  • Kabuki Pods 〜Yoneトーク〜(Amazon Audible) - パーソナリティ
  • 中村米吉 悪魔の時間(AuDee) - パーソナリティ

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ p.69-70:本名・生年月日・最終学歴・身長・体重・血液型・音曲師匠など確認[1]

出典[編集]

  1. ^ a b 新村清美 2015, p. 69-70.
  2. ^ ◆事務所所属のご報告◆”. 歌舞伎役者 中村歌六 米吉 |オフィシャルサイト (2021年6月12日). 2021年7月2日閲覧。
  3. ^ 演劇出版社「演劇界」2014年2月号 p.20
  4. ^ 歌舞伎役者 中村歌六 米吉 龍之助オフィシャルサイト - 一月ぶりの……”. 2015年1月13日閲覧。
  5. ^ 現会員”. 伝統歌舞伎保存会について:会員一覧. 伝統歌舞伎保存会 (2023年10月18日). 2024年3月31日閲覧。 “第十六次認定”
  6. ^ 文化審議会の答申(重要無形文化財の指定及び保持者の認定等)』(プレスリリース)文化庁、2023年7月21日https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/93918602.html2024年3月31日閲覧 及びⅠ. 答申内容” (PDF). 文化庁. pp. 8-9. 2024年3月31日閲覧。 “重要無形文化財の保持者の団体の構成員の追加認定(総合認定)”
  7. ^ 杏子大下 (2021年6月7日). “【中村米吉さん独占インタビュー】スイーツを食べながら撮り下ろし♡ 「歌舞伎に入門するなら、“推し”を見つけて!」”. CanCam.jp(キャンキャン). 2022年11月27日閲覧。
  8. ^ enbublog. “尾上松也を筆頭に若手7人が勢揃い!「新春浅草歌舞伎」鏡開き”. 観劇予報. 2022年11月27日閲覧。
  9. ^ 「少女漫画から出てきたみたい」タレ目の女形・中村米吉がトレンド入り「めっちゃ可愛い」と話題”. スポーツ報知 (2022年10月19日). 2022年11月27日閲覧。
  10. ^ 中村米吉「京都出身の一般女性」と結婚…ラーメン店で「格好つけてごちそう」から交際に発展」『スポーツ報知』報知新聞社、2024年2月1日。2024年2月1日閲覧。
  11. ^ 中村米吉「おしゃべりと笑いに満ちた家庭を」と花嫁姿で結婚報告 挙式は5月末を予定”. 日刊スポーツ (2024年2月1日). 2024年2月1日閲覧。
  12. ^ 中村 米吉 [@yonekichi.rice_lucky] (2024年2月1日). "◎ご報告◎ この度、私 中村米吉は去る1月22日に入籍いたしました事を皆様にご報告申し上げます。 挙式は5月末に予定をしておりますが、新春浅草歌舞伎も一区切りを迎え、ヤマトタケルの初日を迎える、キリのいい30歳のうちにと思い、本日皆様に発表させていただく運びとなりました。(以下略)". Instagramより2024年2月1日閲覧
  13. ^ 中村米吉に関してのお知らせ (PDF) - 株式会社エヴォリュエ(2024年2月1日閲覧)
  14. ^ 歌舞伎役者 中村歌六 米吉 龍之助オフィシャルサイト - 十三夜会奨励賞”. 2015年4月15日閲覧。
  15. ^ 第42回松尾芸能賞 新人賞 演劇 中村米吉”. 公益財団法人 松尾芸能振興財団 (2021年2月16日). 2021年5月27日閲覧。
  16. ^ 米吉が「松尾芸能賞 新人賞」を受賞”. 松竹 歌舞伎美人 (2021年3月31日). 2021年5月27日閲覧。
  17. ^ 10月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ”. 2023年10月30日閲覧。

参考文献[編集]

  • 新村清美 編『最新歌舞伎俳優名鑑:演劇界 2015年9月号特別付録』 73巻、9号、演劇出版社、2015年8月5日、1-83頁。ASIN B010TMI9HE全国書誌番号:00002334 (雑誌コード:01925ー9、8/05発売)

外部リンク[編集]