中村克郎

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中村 克郎(なかむら かつろう、1925年3月31日[1] - 2012年1月22日)は日本戦没学生記念会「わだつみ会」元理事長。産婦人科医師。

人物[編集]

山梨県産婦人科を営む傍ら、太平洋戦争学徒出陣に集い、その後戦死などをした学生の手記・随筆をまとめた文学作品「きけ わだつみのこえ」の著者の一人。同書は1949年出版後、増刷、映画化された。

その後「わだつみ会」の理事長に就任。太平洋戦争の恐ろしさと平和への尊さ・大切さを広く全国にPRする啓蒙活動を行った。2008年、「きけ わだつみのうた」の編纂・執筆に際して集めた戦争関係の資料を展示する史料図書館である「わだつみ平和文庫」を設立。

2012年1月22日、肺炎のために逝去[2]。86歳歿。

脚註[編集]

  1. ^ 『現代物故者事典2012~2014』(日外アソシエーツ、2015年)p.424
  2. ^ 中村克郎氏死去…「きけ わだつみのこえ」編集 本よみうり堂 読売新聞 2012年1月23日閲覧