世界の恋人

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世界の恋人」(せかいのこいびと)は、日産自動車グループのCMソング、また、1963年発売の410型ダットサンブルーバードのイメージソングである。

概説[編集]

作詞・野上彰、作曲・芥川也寸志

オリジナル版はボニージャックスだが、シンガーズ・スリーによるスキャット版(1970年、編曲:大野雄二)が有名。長年、レコード(ボニージャックス版はソノシートレコードが存在する)やCD化されていなかったが、2004年に日産の歴代CMソングを集めたアルバム「SHIFT-NISSAN CM TRACKS-」(ソニー・ミュージックダイレクト、MHCP148)に収録された。また、静岡フィルハーモニー有志による弦楽アンサンブル版がSUTテレビ静岡「しずおかCD」(SUT0901、2009年3月4日発売)に収録。

テレビ・ラジオなどの放送では、テレビ東京系列の土曜21時枠を中心に、多くの地方で1970年代から日産一社提供番組のオープニングやエンディングなどで使用されている。CMでは1970年代頃から1990年代頃まで、主に日産グループを紹介するCMで、別の楽曲と併用されながらアレンジを変えつつ使用されてきた。CM映像は、(1)広野の一本道を自動車が走る映像や、(2)前半はオブジェ、後半はウェーブスインガー(このバージョンは60秒)の映像を背景に、日産グループの企業名が下から上にスクロールする物であった。

日産自動車の社歌ではないが、同社が運営している硬式野球部(2010年からの休部を経て2025年から活動を再開する予定)の応援歌としても有名で、得点が入った際には応援団と観客がスタンドでこの曲を合唱していた(曲調はボニージャックス版がベース)。2009年シーズンで休部した後も、田中浩康[注 1]プロ野球選手横浜DeNAベイスターズ内野手)だった2017年・2018年シーズンに、この曲をアップテンポ調に編曲したバージョンが田中の応援歌として使われていた。また、日産自動車や関連会社の電話保留音としても使用されている。

テーマ曲やCMに使われた番組[編集]

★は番組自体が終了

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

関連楽曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 本人は日産自動車での勤務や、硬式野球部での活動を経験していない。