上田秀人
上田 秀人(うえだ ひでと、1959年[1]4月9日 - )は、日本の小説家。大阪府出身[1]。兼業作家であり、本業は歯科医である。
経歴
一念発起し、山村正夫が主催していた小説講座に入門し、小説の書き方を学ぶ。1997年(平成9年)、「身代わり吉右衛門」が第20回小説クラブ新人賞佳作に入選し、小説家としてデビューする。
2009年(平成21年)、宝島社出版の「この文庫書き下ろし時代小説がすごい! 時代小説愛好会が選ぶベストシリーズ20」で「奥右筆秘帳シリーズ」が第1位に選ばれる。
2010年(平成22年)、『孤闘 立花宗茂』で中山義秀文学賞を受賞。2014年(平成26年)、『奥右筆秘帳』シリーズで第3回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。
現在は、日中は「町の歯医者さん」として仕事をし、作家業は主に時代小説を中心に、夜に執筆を行っている。「死ぬまでに100冊本を書くこと」を目標としている。
作品リスト
シリーズもの
完結済み
- 三田村元八郎シリーズ(徳間文庫)
- 竜門の衛 (2001.4)
- 孤狼剣 (2002.3)
- 無影剣 (2002.12)
- 波濤剣 (2003.10)
- 風雅剣 (2004.10)
- 蜻蛉剣 (2005.10)
- 織江緋之介見参シリーズ(徳間文庫)
- 悲恋の太刀 (2004.6)
- 不忘(わすれじ)の太刀 (2005.6)
- 孤影の太刀 (2006.6)
- 散華の太刀 (2006.10)
- 果断の太刀 (2007.5)
- 震撼の太刀 (2008.4)
- 終焉の太刀 (2009.4)
- 勘定吟味役異聞シリーズ(光文社文庫)
- 破斬 (2005.8)
- 熾火 (2006.4)
- 秋霜の撃 (2006.8)
- 相剋の渦 (2007.1)
- 地の業火 (2007.7)
- 暁光の断 (2008.1)
- 遺恨の譜 (2008.7)
- 流転の果て (2009.1)
- 奥右筆秘帳シリーズ(講談社文庫)
- 密封 (2007.9)
- 国禁 (2008.5)
- 侵蝕 (2008.12)
- 継承 (2009.6)
- 簒奪 (2009.12)
- 秘闘 (2010.6)
- 隠密 (2010.12)
- 刃傷 (2011.6)
- 召抱 (2011.12)
- 墨痕 (2012.6)
- 天下 (2012.12)
- 決戦 (2013.6)
- 闕所物奉行 裏帳合 (中公文庫)
- 御免状始末 (2009.11)
- 蛮社始末 (2010.5)
- 赤猫始末 (2010.8)
- 旗本始末 (2011.2)
- 娘始末 (2011.8)
- 奉行始末 (2012.2)
- お髷番承り候 (徳間文庫)
- 潜謀の影 (2010.10)
- 奸闘の緒 (2011.4)
- 血族の澱 (2011.10)
- 傾国の策 (2012.4)
- 寵臣の真 (2012.10)
- 鳴動の徴 (2013.4)
- 流動の渦 (2013.10)
- 騒擾の発 (2014.4)
- 登竜の標 (2014.10)
- 君臣の想 (2015.4)
未完結
- 御広敷用人 大奥記録(光文社文庫)
- 女の陥穽 (2012.5)
- 化粧の裏 (2012.7)
- 小袖の陰 (2013.1)
- 鏡の欠片 (2013.7)
- 血の扇 (2014.1)
- 茶会の乱 (2014.7)
- 操の護り (2015.1)
- 目付鷹垣隼人正裏録シリーズ(光文社文庫)
- 神君の遺品 (2009.7)
- 錯綜の系譜 (2010.2)
- 斬馬衆お止め記シリーズ(徳間文庫)
- 御盾 (2009.10)
- 破矛 (2010.04)
- 表御番医師診療禄 (角川文庫)
- 切開 (2013.2)
- 縫合 (2013.8)
- 解毒 (2014.2)
- 悪血 (2014.8)
- 摘出 (2015.2)
- 妾屋昼兵衛女帳面 (幻冬舎時代小説文庫)
- 側室顛末 (2011.9)
- 拝領品次第 (2013.3)
- 旦那背信 (2012.9)
- 女城暗闘 (2013.3)
- 寵妃裏表 (2013.9)
- 寵姫裏表 (2014.3)
- 色里攻防 (2014.9)
- 閨之陰謀 (2015.3)
- 百万石の留守居役シリーズ (講談社文庫)
- 波乱 (2013.11)
- 思惑 (2013.12)
- 新参 (2014.6)
- 遺臣 (2014.12)
その他
- 幻影の天守閣 (光文社文庫、2004.12)
- 黒田官兵衛シリーズ(徳間文庫・前後編)
- 月の武将 黒田官兵衛 (2007.10)
- 鏡の武将 黒田官兵衛 (2008.10)
- 孤闘 立花宗茂 中央公論新社 (2009.5)
- 天守信長(表)(2013.8)
- 天守信長(裏)(2013.8)
外部リンク
脚注
- ^ a b c 歯科医療経済 2012年1月号, p.25