上原ゼンジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Kokada jnet (会話 | 投稿記録) による 2015年12月29日 (火) 09:17個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎略年譜)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

上原 ゼンジ(うえはら ぜんじ、1961年(昭和36年)12月11日 - )は、日本写真家。実験写真家。宙玉レンズを始め、手ブレ増幅装置や円窓シリーズなど、さまざまな実験的な写真に取組み発表している。

略年譜

  • 1961年 埼玉県さいたま市に生まれる。
  • 1980年 神奈川県立金井高等学校を卒業。
  • 1981年 日本大学経済学部に入学。本の雑誌社に助っ人として出入りを始める。
  • 1983年 美学校考現学研究室で、赤瀬川原平に学ぶ。「写真時代」(白夜書房)誌上で超芸術トマソンが盛り上がっている時期で、授業の一環としてトマソン探査を行った。椎名誠が隊長を務める東ケト会(あやしい探検隊)の粟島キャンプに参加。以降、ドレイとして20回ほどキャンプに同行。
  • 1984年 大学在学中、「沢野ひとしの片手間仕事」(沢野ひとし)、「午前零時の玄米パン」(群ようこのデビュー作)、「むははは日記」(椎名誠)の編集を担当する。
  • 1985年 大学卒業後、作家活動を始めた群ようこと入れ替わりで、 本の雑誌社に入社。
  • 1986年 写真時代倶楽部を母体として誕生した写真集団「FOTO SESSION '86」に参加。森山大道に2年間写真を見てもらう。椎名誠の写真集「海を見にいく」の編集を担当する。
  • 1987年 写真が面白くなり、本の雑誌社を退職。「オフィス・レム」(連城三紀彦事務所)に在籍しながら、編集や写真撮影などの仕事を行う。
  • 1990年 椎名誠の監督映画「ガクの冒険」の撮影スタッフとして四万十川・那珂川のロケに参加。河原のアベック役で出演。
  • 1991年 椎名誠の監督映画「うみ・そら・さんごのいいつたえ」の撮影スタッフとして石垣島のロケに参加。
  • 1996年 PLACE Mにて、写真展「nude」を開催。Macを導入し画像処理を始める。
  • 1997年 沢野ひとし原作の短編アニメーション映画「スイカを買った」(「しずかなあやしい午後に」の中の一作)のプロデューサーを務める。
  • 2001年 日本パブリッシング協会(JPC)、MD研究会に参加。他のメンバーとともにカラーマネージメントの普及活動を始める。
  • 2006年 「すぐにわかる!使える!!カラーマネージメントの本―仕事で役立つ色あわせの理論と実践マニュアル」を上梓。「日刊デジタルクリエイターズ」誌上で実験的な写真の連載を開始する。
  • 2008年 写真展「FANTASTIC REALISM 夢遊する現実」(epSITE)を開催。会期中に宙玉レンズのアイディアを思いつく。

著書

  • 『すぐにわかる!使える!!カラーマネージメントの本―仕事で役立つ色あわせの理論と実践マニュアル』毎日コミュニケーションズ、2006年。
  • 『デジカメでトイカメ!! キッチュレンズ工房 ~ピンホールに蛇腹、魚眼でレトロでアナログなデジタル写真を撮ろう!~』毎日コミュニケーションズ、2007年。
  • 『カメラプラス―トイカメラ風味の写真が簡単に』雷鳥社、2007年。
  • 『うずらの惑星―身近に見つけた小さな宇宙 カメラプラス』雷鳥社、2008年。
  • 『ボケ/ブレ不思議写真術 (カメラプラス)』雷鳥社、2009年。
  • 『写真の色補正・加工に強くなる ~レタッチ&カラーマネージメント知っておきたい97の知識と技』技術評論社、2011年。
  • 『こんな撮り方もあったんだ! アイディア写真術』インプレスジャパン、2012年。

関連項目

外部リンク