三田佳子

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みた よしこ
三田 佳子
三田 佳子
本名 高橋 嘉子
石黒 嘉子(旧姓)
生年月日 (1941-10-08) 1941年10月8日(82歳)
出生地 日本の旗 日本大阪府大阪市
血液型 O型
職業 女優
活動期間 1960年 -  
配偶者 高橋康夫
著名な家族 森宮隆(長男)
高橋祐也(次男)
公式サイト オフィシャルサイト
主な作品
映画
武士道残酷物語』/『仇討
冷飯とおさんとちゃん』/『沈黙
Wの悲劇』/『利休
魂萌え!
テレビドラマ
太閤記』/『国盗り物語
私という他人』/『突風
野望』/『いのち
外科医有森冴子』 /『花の乱
花燃ゆ
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演女優賞
1986年Wの悲劇』、『春の鐘』
最優秀主演女優賞
1993年遠き落日
ブルーリボン賞
主演女優賞
1987年別れぬ理由
1992年遠き落日
助演女優賞
1984年『Wの悲劇』、『序の舞
その他の賞
キネマ旬報賞
助演女優賞
1984年『Wの悲劇』
毎日映画コンクール
女優助演賞
1984年『Wの悲劇』、『序の舞
報知映画賞
助演女優賞
1985年『Wの悲劇』、『春の鐘』
日刊スポーツ映画大賞
主演女優賞
1992年遠き落日
文化庁芸術祭賞
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三田 佳子みた よしこ1941年10月8日 - )は、日本の女優。本名:高橋 嘉子(たかはし よしこ)、旧姓:石黒(いしぐろ)。女子美術大学付属中学校・高等学校卒業。芸名の三田慶應義塾大学野球部のファンだったため[1]。三田佳子事務所所属[2]

夫は元NHKプロデューサー高橋康夫。長男は森宮隆、次男は高橋祐也

来歴・人物

大阪府大阪市生まれ。生後半年で東京都に移り[3]3歳の年に一家で山梨県疎開、終戦後は下北沢を経て中野区で育つ。

中学・高校時代から多数のテレビに出演。高校在学中から映画会社数社にスカウトされるが断り続け、高校を卒業した1960年春に第二東映へ入社した[1]。同年、『殺られてたまるか』で女優デビュー。当初から主役級で起用され、佐久間良子に次ぐ東映現代劇の看板女優との扱いを受ける。1967年に東映を退社しフリーとなり[4]テレビ舞台を中心に活動した[1]

1984年の映画『Wの悲劇』での演技が高く評価され、各映画賞を受賞。1986年の大河ドラマ『いのち』に主演し、高視聴率を獲得。テレビでの人気を不動のものとし、1989年 - 1990年に『NHK紅白歌合戦』の紅組司会を連続して務める。好感度の高さから数多くのCMに起用されCM女王の異名を持ち、高額納税者番付において俳優・タレント部門で1991年から1994年まで4年連続で首位、名実ともに日本を代表する女優となる。だがその一方で親韓右翼児玉誉士夫やその盟友で在日韓国人鄭建永(町井久之)とも親しく[5]、東京都港区六本木TSK・CCCターミナルビルがオープンした時はオープニングレセプションに出席した[5]

1998年に次男の高橋祐也覚せい剤取締法違反で逮捕。当時高校生で未成年であったことから三田の責任も追及されるが、記者会見で「母が女優ということで未成年である息子の事件が報道されてかわいそう」と話し、次男には毎月50万円の小遣いを渡していたことを明かしたために、一転して世論の批判を受ける。「原因は私が人生をかけて究明いたします」として、7社あったCMをすべて降板し、女優活動を10ヶ月自粛した。復帰後はそれまで通りの活躍を見せたが、2000年に次男が同じ容疑で再び逮捕され、世論の猛烈な批判にさらされたために、今度は1年間の活動自粛に追い込まれる。この時は女優生命の危機とみなされ、自粛が明けたのちも仕事には恵まれずに、満足な活動は困難となった[要出典]

2003年に、デビュー時から親交のあった水野晴郎が復帰の手助けとして自身の映画『シベリア超特急3』の主演に起用、その後は映画『海猫』、テレビドラマ『いま、会いにゆきます』など仕事を再開し、2007年9月16日放送の『ひまわり〜夏目雅子27年の生涯と母の愛〜』では、仲間由紀恵とのダブル主演となる。

2007年11月15日、次男が覚醒剤所持の現行犯で三度目の逮捕。翌日の会見[6]で「すべては私たち夫婦の教育の失敗」「引退も考えた」「今も月70万円の小遣いを渡している」「翌月の舞台(『エドの舞踏会』)については降板しない」などと話した。

2014年春の叙勲で旭日小綬章受章。

出演

映画

劇場アニメ

テレビドラマ

NHK

日本テレビ

TBS

フジテレビ

テレビ朝日

テレビ東京

舞台

バラエティ

他、多数

CM

ディスコグラフィ

シングル

  1. 夜の口笛 (1963年、別冊歌謡コダマ) - 『歌う東映スター』の4曲目に収録[13]
  2. 白い橋(1965年、ビクター、SV-164)
    • 作詞:佐伯孝夫 / 作曲:吉田正 / 編曲:吉田正
    • テレビ朝日系テレビドラマ「白い橋」主題歌
    (c/w あなたとなりたい幸せに)
  3. 不信のバラード(1968年、クラウン、CW-848)
    (c/w 桜の精の物語
  4. 幸せですのよあたくし(1969年7月、クラウン、CW-961)
    (c/w 忘却の日記
  5. 白い大理石(1970年、クラウン、CW-1025)
    • 作詞:八反ふじを / 作曲:米山正夫
    (c/w 幸福よここまでおいで
  6. 琵琶湖慕情(1971年、クラウン、AS-1114)
    (c/w 湖の女(ひと))
  7. 女坂(1976年、キング、GK-51)
    (c/w 別れ雨)
  8. おあねぇさん(1981年、東芝、TP-17225)
    • 作詞:花登筺 / 作曲:小川寛興 / 編曲:小川寛興
    • フジテレビ系テレビドラマ「おあねえさん」挿入歌
    (c/w 北陸の女)
  9. 街角焦がれて(1982年、ミノルフォン、KA-2073)
    (c/w 街角焦がれて(インストゥルメンタル))
  10. お人好し(1985年、ビクター、SV-9048)
    (c/w 洒落(シャレ)た関係)

アルバム

  • 女坂(1976年、キング、SKA-156)

受賞・受章歴

1961年
1966年
1970年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
  • 第44回芸術祭・演劇部門 - 舞台『雪国』
1990年
1992年
1993年
2003年
  • 第12回日本映画批評家大賞・ゴールデングローリー賞
2014年

参考文献

  • 「芸能界新興勢力の首領 バーニング・プロ社長の『実力』研究」『噂の真相』1982年4月号、16-22頁

脚注・出典

  1. ^ a b c 『日本映画俳優全集・女優編』キネマ旬報社、1980年、644頁。 
  2. ^ マネジメントは生島企画室と業務提携。
  3. ^ 週刊サンケイ』、1979年5月3日号、42頁
  4. ^ 「欲望する映画 カツドウ屋、岡田茂の時代 岡田茂さんへ-最後のことば 三田佳子」『キネマ旬報』2011年7月上旬号、54-55頁。 
  5. ^ a b 「芸能界新興勢力の首領 バーニング・プロ社長の『実力』研究」、18頁
  6. ^ 三田佳子謝罪会見で読み上げられたコメント全文 - ORICON STYLE(2007-11-16 21:00版 / 2015年9月14日閲覧)
  7. ^ 安田顕主演作『俳優 亀岡拓次』に麻生久美子、新井浩文らが出演”. ORICON STYLE (2015年9月28日). 2015年9月28日閲覧。
  8. ^ 三田佳子「花燃ゆ」出演 花の乱以来21年ぶり大河 日刊スポーツ 2015年9月7日閲覧
  9. ^ 銀河ドラマ 京の川 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  10. ^ ドラマ人間模様 冬の桃 - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  11. ^ 印獣
  12. ^ 三田佳子 ジャニーズJr.京本を絶賛”. デイリースポーツ (2016年1月29日). 2016-02-30閲覧。
  13. ^ 千葉真一; 本間千代子小林裕子小川守・三田佳子. “歌う東映スター”. 別冊歌謡コダマ ; KY-1001. コダマプレス社. 2014年11月26日閲覧。
  14. ^ 第7回ギャラクシー賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2014年11月13日閲覧。

関連項目

外部リンク