三浦建太郎
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三浦 建太郎(みうら けんたろう、1966年7月11日 - )は、日本の漫画家。千葉県出身、日本大学藝術学部美術学科卒。代表作はファンタジー作品の『ベルセルク』。
略歴
大学入学後、『週刊少年マガジン』に『再び』、『フレッシュマガジン』に『NOA』が掲載され、商業誌デビューを果たす。『再び』は少年マガジン第34回新人漫画賞入選作となった。漫画家の技来静也、森恒二は高校の同級生であり、森とは大学でも同じ学科で学んだ[1]。
1988年、短編『ベルセルク』を『コミコミ』11月号に投稿した。これがプロトタイプの『ベルセルク』である(単行本14巻に収録)。翌年に大学を卒業すると漫画家として世に出て行くことになり、『月刊アニマルハウス』(『ヤングアニマル』の前身)で武論尊原作の『王狼』『王狼伝』『ジャパン』を連載しつつ、同時並行で『ベルセルク』を執筆した。1992年以降は『ベルセルク』一本にしぼり、『ヤングアニマル』に不定期連載中。ただ、物語は一向に終結する気配も無く世界観は拡大の一途を辿り、自身でも「死ぬまでに頭の中全て出せるのか」と語っていたことがある[2]。
人物
両親は共にデザイナーの仕事をしており、高校時代から漫画を描き続けていた三浦に対して理解があったという[1]。
音楽家平沢進の熱狂的なファンで、執筆中には必ず聴いているとの発言もしている。これがきっかけでアニメ、映画版及びゲーム版『ベルセルク』の音楽は平沢が担当している。
学生時代、柔道を始めたばかりで初段の相手を吹っ飛ばしたというほど腰がしっかりしている。
少年時代から少女漫画が好きであり、『ベルセルク』は少女漫画の多大な影響を受けていることを認めている(藤本由香里『少女まんが魂』での対談より)。エロゲーマーであることを自認しており、『真・恋姫†無双 〜乙女繚乱☆三国志演義〜』にはまっている(巻末コメントより)。
ニコニコ動画のヘビーユーザーであることを『ヤングアニマル』誌の巻末コメントに告白している。そのことを知った株式会社インターネットは、自社製品のVOCALOIDソフト『がくっぽいど』のパッケージイラストを依頼するため、ニコニコ動画の時報で、三浦に対して呼び出しをかけた。三浦はこれに応えて同ソフトのイメージキャラクター「神威がくぽ」を無償でデザインした。
シミュレーションゲーム『THE IDOLM@STER』のファンで好きなキャラは如月千早。休載に乗じてXbox 360を購入している。
アシスタント
緻密な画風のためにアシスタントには高い画力、集中力が要求される。高校の同級生であり、アシスタントでもあった技来静也は現在『ヤングアニマル』で作品を執筆中であり、三浦と同じく同誌の看板作家である[1]。
作品
関連項目
- 作品がテレビアニメ化されたことがある漫画家一覧
- ヒエロニムス・ボス
- 武論尊 - 過去『王狼伝』の原作で三浦とコンビを組んでおり、「三浦の絵は原哲夫(北斗の拳)と同じくマッチョ系」という共通性を認める内容のコメントを出している。
- グイン・サーガ - 作家栗本薫の大長編ファンタジー小説。三浦が熱心なファンであることを公言。
- 羽海野チカ - オールモノクロ版「異世界の童話33・ベルセルク」カバーイラスト(絵と文 三浦建太郎)白泉社。
- 3月のライオン - 2巻 特製カバー、カバーイラスト。
- 平沢進 - 先述にもあるように三浦がファンと公言するミュージシャン。
- マップス - 長谷川裕一著のスペースオペラ漫画。三浦がファンで,「マップス」最終回後に発売されたヤングアニマル巻末で「マップスが終わってしまった」と発言している。
脚注
- ^ a b c まんがのチカラ『森恒二先生』その1 - まんが☆天国 - ウェイバックマシン
- ^ [三浦健太郎ヤングアニマルコメント集1999年12号を見よ http://www.geocities.jp/wired_of_berserk/YA-DB2.htm]
文献
- 藤本由香里『少女まんが魂 現在を映す少女まんが完全ガイド&インタビュー集』白泉社、2000年12月、ISBN 4592731786
- 少女マンガ評論家・藤本由香里による特別インタビューを掲載