三島神社

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三島神社三嶋神社三嶌神社(みしまじんじゃ)、あるいは三島社(みしましゃ)は、「三島」を社名とする神社。神社系列は「三島・山祇信仰」に属し、大半は伊予の大山祇神社(大三島神社)か伊豆の三嶋大社と関係のある神社である。

祭神

祭神は大山祇神社系のものでは大山祇神である。三嶋大社系のものは大山祇神または事代主神のどちらか、あるいは両神を祀ることが多い。以前は三嶋大社も大山祇神を主祭神としていたが、平田篤胤の説に従って明治時代に大山祇神から事代主神に変更し、昭和時代に大山祇神・事代主神二神同座に改めるという変遷をたどっており、祭神に混乱が生じている。

この二社は、三嶋大社が大山祇神社の分社ともされるように同一視することもあれば、三嶋大社の祭神が事代主神に変更されたように無関係とすることもある。

これ以外の神としては、大山祇神の妃神である伊古奈比咩神や御子神の木花開耶姫神岩長姫神を配祀していることもあるほか、大山咋神宗像三女神を主祭神とする三島神社もある。

分布

全国的に400社前後存在するとみられている。神社本庁が1990年から1995年に実施した「全国神社祭祀祭礼総合調査」では、全国に411社である。大三島大社講(大山祇神社)が1973年1月に発行した『大三島宮』では、三島神社は全国に402社、大山祇(積/津見)神社は897社としている。

地域的には関東、四国・九州に多い。特に愛媛県に全体の3割近い111社が集中する。次いで静岡県の36社、福島県35社、福岡県24社、高知県19社、神奈川県19社、大分県16社、以下千葉、新潟、栃木と続く。関東、東北、中部には三嶋大社より勧請されたと伝える三島神社が多い。一方、四国や九州、北海道には大山祇神社(三島大明神)から勧請されたと伝える三島神社が多い。ただし、福岡県は三嶋大社、新潟県は大山祇神社の分社が多いなどある程度混ざっている。

関東・伊豆には、源頼朝が伊豆・三嶋大社を崇敬していた関係から、鎌倉武士により三嶋大社より勧請されたと伝える三島神社が多い。大山祇神社は三嶋大明神を祖神として崇敬していた伊予水軍(三島水軍)の越智氏河野氏により勧請されたものが多い。

一覧

総本社

関東地方

中部地方

近畿地方

四国地方

九州地方

関連項目

脚注