ルルーシュ・ランペルージ

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ルルーシュ・ランペルージLelouch Lamperouge)は、アニメ作品『コードギアス 反逆のルルーシュ』シリーズに登場する架空の人物であり、同作品の主人公

担当声優福山潤大原さやか(少年時代)。

プロフィール

  • 誕生日:皇暦1999年12月5日
  • 血液型:A型
  • 星座:いて座
  • 身長:178cm

人物

本名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア (Lelouch vi Britannia) 。黒髪とを持ち、容姿端麗。頭脳明晰で非常に優れた才覚を有する。神聖ブリタニア帝国の第11皇子・第17皇位継承者として生まれる。

過去の経歴

幼少時に襲撃で母マリアンヌ・ヴィ・ブリタニアが死去し、妹ナナリー・ヴィ・ブリタニアは歩行能力を奪われると共に視力を失った。父シャルル・ジ・ブリタニア皇帝との謁見で襲撃を防げなかったことをなじったが、「お前は死んでいる」と逆に罵倒されたうえ、人質(外交手段)としてナナリーと共に日本に送られ、日本財界のフィクサー・桐原泰三や最後の首相となった枢木ゲンブに囲われて育つ。そうした幼少期に出逢った枢木ゲンブの息子・枢木スザクと最初は対立していたが、次第に親友となっていった[1]。だが、まもなく行われたブリタニアの日本侵攻により公には死亡したとされ、スザクとも生き別れとなる。

戦後はアッシュフォード家の庇護下でランペルージの姓を名乗って素性を隠し、身体が不自由な妹ナナリーを抱えながら、身元が発覚して帝国に利用されることへの不安に怯える毎日を過ごしていた。

アッシュフォード学園に通い、生徒会副会長を務める。成績優秀ながら授業態度は不真面目であり、いつも気付かれないように居眠りしている。頭脳明晰で能力もあるが、表立って目立つことはできないため、力試しと生活費を稼ぐ目的で賭けチェスに興じたりしていた。

そうした自身と与えられた運命そのものが、ブリタニアに対する憎悪と復讐心を育てることになった。

性格

自尊心が高く、理知的理性的で孤高を求める。元来の性格は正義感が強く実直で、困っている人や弱者を見ると放っておけず、渦中に飛び込みさりげなく救いの手を差し伸べるなど、人間的に優しく情に厚い。また、傍観者や差別意識の強い者を激しく憎むなど感情の起伏が激しい。社会のルールや常識には全くとらわれないが、個人的に交わした約束は些細なものでも重んじる。自立心も強く、アッシュフォード家だけに頼らず最低限の生活費は賭けチェスなどで自ら稼いでいた。[2]。また、色事には非常に鈍く、疎い。そういった面では慎み深い感性を持っている。

常に己を客観視できる才能を持ち、その脆弱な立場上、実妹ナナリーを守る為に妹を含め全ての者に対して“嘘”をつき続け、「ルルーシュ」と「ゼロ」という二つの仮面を巧みに使い分ける。「ルルーシュ」としては人前で目立つことを避けるため敢えてクールな態度をとったり、キザな二枚目を気取りつつ多分に間の抜けた三枚目を装う。「ゼロ」としては偽悪者、復讐者、反逆者として結果のみを追い求める非情な態度を貫こうとする。しかし度々情に囚われ、C.C.から指摘を受ける。

表面的にはそつのない態度を取るが根は不器用で、自分自身の感情を素直に表せないもどかしさを常に感じている。そうしたコンプレックスからか、ナナリーとスザク、シャーリー、ユーフェミアといった素直で心優しい人間を愛し、大切に想っている。C.Cに対しては自由奔放な彼女に嫌味や皮肉を言う事もあるが決して嫌ってる訳ではなく、時には彼女を思いやり、パートナーとして対等に扱う。共犯者であり悲惨な過去を知ってしまったC.C.と、同じく二重生活者で純血の日本人ではないにも関わらず、多くの日本人の為にその手を汚して戦うカレンに対してはひとかたならぬ感情を持っている。

かつて親友だったスザクに対しては絶大な信頼を抱いており、また彼とのコンビネーションは阿吽の呼吸でこなせる程に抜群で、大切なナナリーを任せられる存在でもあった。それ故に是が非でも仲間に迎えたいと思っていた。スザクがランスロットの搭乗者と判明した後もユーフェミアの死(後述)を経て皇帝に引き渡されるまで彼には非情になれず、R2では敵として対立したが、その信頼は最後まで失われなかった。また、スザクにはギアスを使いたくないと思っていたが、ブリタニア上層部からの自害命令ともいえる作戦をスザクが頑なに遂行しようとする際、咄嗟に「生きろ」とギアスを掛けてしまい後悔している。

アニメ雑誌での「ルルーシュに50の質問」という企画によると、好きな色は紫。好きな季節は冬。好きな食べ物はえびやプリンといったぷるぷるしたもの。衣食住で一番大事なのは「住」。「愛とは?」の質問には「限りなく与えるもの」、「尽くすほう?尽くされるほう?」の質問には「想われるよりも想うことに充実を感じる」と答えている。[3]

得意スキル

類稀な頭脳を誇り古今東西の戦略に通じる。また、心理戦に長け、人心を巧みに操縦する。ゲーム(特にチェス)を得意とし、戦闘では大胆不敵かつ用意周到な作戦とそれを可能にせしめるギアスを武器に戦う。「戦略が戦術に負けることはない」という持論を持つが、スザク等のエース級パイロットを前にその持論を覆された苦い経験もある。

「王が動かなければ部下が付いてこない」、「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」という信念から、黒の騎士団の作戦時には指揮官として振る舞うだけでなく、自ら陣頭に立つことで寄り合い所帯で思想・動機がバラバラの騎士団をまとめあげる。合理的で理性的な相手はチェスでの戦い同様に実戦でもカモにするが、感情に任せた行動を優先する相手には多分に翻弄される。

実際の戦術としては、地形を利用して一気に形成を逆転させる手法を得意とし(星刻からルルーシュの得意戦術と評される)、ナリタ連山攻防戦では土石流を、ブラックリベリオンでは租界の基礎ブロックの結合の解除を、第二次トウキョウ決戦では列車へのゲフィオンディスターバーの設置を、最終決戦ではフジサンの爆破により、度々不利な状況を互角以上に持ち込むことに成功している。

咄嗟の嘘が得意。窮地に陥ると偽名や偽の素性をまくし立てるなどして取り繕う。また相手の心理や思考を先回りして疑惑の追及をかわすなどの手練手管に長ける。

ナイトメアフレームの操縦はよく撃墜される為に苦手とされがちだが、彼自身戦闘訓練を受けていない点や汎用機体である無頼などの性能差がある機体の上、エース級のパイロット相手である事を考慮すれば、一般兵よりは出来る方と言える。もとより指揮官であり、ナイトメアフレームの操縦技術を誇るつもりは毛頭なく、紅蓮弐式が供与された際にはエースと認めるカレンに任せる等、分をわきまえる。ただ、前線指揮官という立場上それとわかる指揮機に搭乗して自軍の士気を高める役割を担うが、その分敵の精鋭に狙われやすく被撃墜率も高い。

その一方で、ガウェインや蜃気楼など、機体性能が高いもののコントロールが忙しく、高度な頭脳と複雑な操作が要求されるKMFの操縦は得意とし、第二次トウキョウ決戦では蜃気楼を乗りこなして4人のラウンズ達の猛攻をしのいだ。

プログラミングやハッキング能力も相当高く、タイピングにも秀でている。アッシュフォード学園のセキュリティを数秒で解除したり、蜃気楼の武装制御の複雑なデータ入力も素早く出来、更にはフレイヤ・エリミネーターではフレイヤの爆発までの19秒間の時間で環境データを打ち込みプログラムを完成させた。

本人は嫌がっているが、女装をすれば男女問わず誰もが絶賛する美女になるので、騎士団の作戦にその手を利用したことがある。ダンスに関しても様々な踊りを習得している。

また、料理や裁縫、掃除洗濯などといった日常生活に関してはほぼ万能である。

苦手スキル

持久力は低く、ナイトオブセブン歓迎会では走りにくい衣装を纏っていたカレンやミレイ以下の走力であった。

想定外(イレギュラー)の事態には弱く、言動が予測できない者や指示に従わない者を苦手としており、その際は非常に狼狽し思考が追いつかなくなっている。スザク、ナナリー、ユーフェミア、C.C.、ミレイといったルルーシュにとって大切な人間ほど彼の予測を裏切ったり突拍子もないことをしでかすため振り回されることが多い。中でもミレイは苦手な人間の筆頭であり(人間的に嫌いな訳ではない)、彼女が考案した突拍子もないイベントには散々振り回されている。

ナイトメアフレーム戦では近接による格闘戦は戦略より戦術が物を言わすため苦手であり、大体撃墜される状況はこのような局面の状態だった。

冷血漢を装っているが精神面はナイーブで脆い。過去を捨てきれず情にほだされる甘さをC.C.から指摘され、ムキになって否定することで更なる深みへと自分を追い立てていく。

眉目秀麗ゆえ学園では1年で100人以上のファンがつくほど女子からの人気は高いが、本人は恋愛には奥手でかなり鈍感。シャーリーにキスされるまで彼女が自分に好意を抱いていたことにも気付いておらず、その死に遭遇して初めて彼女の存在の重みを痛感する。 C.C.やロロなどに対しても同じように、失う際に己の感情に気づく事が多く、相手に対する自分自身の感情ほどよく分かっていない。

行動原理

妹のナナリーが安全に過ごせる世界を作り上げる事と母マリアンヌの死の真相究明が彼の行動原理である。特にナナリーの安全に関しては最優先目的であり、あらゆる事態においてまず彼女を案じる[4]。このため仲間や部下を手駒のように扱うが、自分自身さえも“キング”という盤上の駒に過ぎないと考えている。

戦闘では結果を重視し、基本的に人的損失には冷酷非情だが、苦楽を共にし情を通わせる部下に対してはその限りではない。ただ、目的を優先するために共に死線をくぐり抜けてきた黒の騎士団を見捨てるなど思い切った切り捨ても辞さない。

ナナリーが自分の意思でエリア11の総督に就いた時にはこれまでの行動の意義を見失い自暴自棄になったが、自身の戦いが既にナナリーの為だけにあるのではないことを悟った後は、ブリタニアを倒し皆が幸せに暮らせる世界を作るという目的を新たにした。

原作アニメでの活躍

コードギアス 反逆のルルーシュ

17歳の時、賭けチェスの帰りにブリタニア軍とテロリストの戦闘に巻き込まれ、幼馴染でありブリタニア軍人となっていたスザクと再会する。その場で謎の少女C.C.と出会い[5]彼女から異能の力ギアスを授けられる。シンジュクゲットーでの殲滅戦に際してその能力を巧みに用い、死に体だった扇グループの窮地を救い、混乱に乗じて11総督で異母兄にあたるクロヴィスを殺害する。その後、テストを重ねてギアスの能力を把握し、その力を武器にブリタニアに戦いを挑む決意を固める。正体を仮面とマント[6]で隠したテロリストゼロ」となり扇グループに共闘を呼びかけ、純血派によりクロヴィス殺害容疑をかけられたスザクを救出する。だが、クロヴィスの後釜として11総督に赴任したコーネリアとの初戦となったサイタマゲットーの戦いでは人心掌握が不十分だったゆえに手痛い敗北を喫する。

「河口湖ホテル占拠事件」での人質救出を契機に私設軍隊「黒の騎士団」を宣言。自らを「武器を持たない者の味方」と標榜。各個に武力闘争を続けていた11における反ブリタニア勢力を糾合し、帝国軍のみならず庶民を食い物にする汚吏汚官、犯罪結社といった相手をも殲滅することで、支持層を11の民衆のみならずブリタニア人にも広めてゆく。ゼロのこうした行動は「義賊気取り」と称された。その一方で、目的のために利用出来る者はなんでも利用し、血塗られた道を往く。「ナリタ連山の戦い」、「片桐少将逃亡幇助作戦」では日本解放戦線を囮としてコーネリアに打撃を与え、あと一歩の所まで迫るが、いずれもスザクの駆るランスロットの介入により失敗に終わる。

マオとの対決などの事態には冷静さを失う事も多々ありながらも、黒の騎士団結成後着々と勢力を拡大し独立国家建設を目指していくが、異母妹ユーフェミアの「行政特区日本」設立宣言により窮地に立たされる。

敵となったユーフェミアを陥れようとするも、彼女の目的と願いを聞き和解。手を組む決意をして秘密であるギアスの事も教えようとしたが、知らない内に暴走していたギアスにより、ユーフェミアが絶対に従わない命令の例えとして口にした「日本人を殺せ」という言葉がユーフェミアに掛かってしまい、惨劇が引き起こされる。事態を収拾するためユーフェミアを殺さざるを得なかったことで彼女の騎士であったスザクと決別。民衆の前で「合衆国日本」の設立を宣言した後、決起したイレヴンの暴徒を吸収した黒の騎士団を率いてブラックリベリオンを引き起こす。しかし戦闘の最中にナナリーがV.V.にさらわれたため、指揮を放棄して神根島に向かう。神根島まで追ってきたジェレミアをC.C.に任せ遺跡の内部へ進むが、そこでゼロを追ってきたスザクによって素顔を暴かれて対峙した。

コードギアス 亡国のアキト

皇帝シャルルによって後述の記憶書き換えの他に、人格そのものも書き換えられて「ジュリアス・キングスレイ」として、ユーロ・ブリタニアへの監視を目的としてスザクが監視役ととして同行する形でE.U.に派遣される。 しかし、本来憎むべき相手である皇帝への忠誠という強引な記憶の書き換えにルルーシュ本来の人格が抵抗し、その副作用で身動きがとれないほど衰弱してしまうことがある。 この派遣にはE.U.領内の遺跡の確保を急ぐ他に人格の書き換えのテストの意図が含まれていた。その後、本国へ帰還した後に再び記憶の書き換えを受けてルルーシュ・ランペルージとしてアッシュフォード学園へ戻った。

コードギアス 反逆のルルーシュR2

神根島にてスザクに敗北し捕らえられ、実父である皇帝シャルルの下に連行される。その際、父のギアスにより「自分が皇子であること」「自分がゼロであること」「マリアンヌとナナリーに関すること」の記憶を書き換えられ、自身の監視役である偽りの弟ロロと共に暮らし、再び学園に通う。しかしブラックリベリオンの約1年後にバベルタワーで再会したC.C.により全ての記憶とギアスを取り戻し、再びゼロとして黒の騎士団を率いる。

ブリタニアとの全面戦争のための戦力増強と、皇帝シャルルの野望の裏にあるギアスの研究組織「ギアス嚮団」の制圧・利用を目的として、嚮団の本拠地があるとされる中華連邦へ亡命。武官黎星刻との対決・共闘を経ての中華連邦中枢と同盟を組む。ロロによるシャーリー殺害に端を発したギアス抹消を目的としたギアス嚮団壊滅作戦を行った後、合衆国日本と合衆国中華を中心とする、ブリタニアに匹敵する連合国家「超合集国」を建国する。

第二次トウキョウ決戦でナナリーがフレイヤの爆発に巻き込まれた際の団員を顧みない命令と、自身の素性とギアスの情報をシュナイゼルに暴露されたことにより団員達の裏切りに遭い粛清されかける(この際に自分と共に死のうとしたカレンを敢えて突き放すことで守る)。ロロの捨て身の行動によって救われた後、父シャルルを倒すため思考エレベーター(アーカーシャの剣)に赴き、Cの世界で合流したC.C.やスザクと共にシャルルと対峙。そこでシャルルの真の目的を知ると同時に、アーニャの中に潜んでいたマリアンヌと再会。彼女の死の真相や二人の悲願を知るに至るが、二人の望んだ"優しい世界"は「自分に優しい世界」だと否定し、神(=集合無意識)にギアスを掛け、C.C.もルルーシュ達に同意したことで勝利する。これ以降、右目にもギアスの紋様が浮かび上がるようになる。

1ヶ月後、「ゼロレクイエム」決行の為に神聖ブリタニア帝国・帝都ペンドラゴンにスザクと共に現れ、その場にいた者たちをギアスで制圧し、神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝“ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア”として即位した。同時にスザクを自身唯一の騎士<ナイトオブゼロ>に任命する。即位後は、貴族制度の廃止、歴代皇帝陵の破壊、財閥解体、各エリアの開放など歴代皇帝が行ってきたのと全く正反対の政治を実行。ナンバーズからは正義の皇帝と崇められ、即位間も無くしてブリタニアの文化を全て破壊した皇帝として歴史に名を残す。

その後、フレイヤの爆発を免れていたナナリーを皇帝候補とするシュナイゼルと黒の騎士団との対決で、シュナイゼルを「ゼロに仕えよ」というギアスで掌握し、最後にして最大の敵となったナナリーと対峙する。自身と同じく世界の憎しみを自分達に向けようとしたナナリーの意図に気づき、彼女にギアスを掛けダモクレスの鍵(フレイヤの発射スイッチ)を奪取し、ダモクレスとフレイヤの完全掌握によって世界征服を完了させる。

戦後、ブリタニア皇帝・超合集国最高評議会議長・黒の騎士団C.E.O.の地位となり、世界を独裁政治で支配することで全ての憎しみを向けられた存在たる「魔王」となった自分を、「ゼロ」となったスザクに討たせることで「ゼロレクイエム」を完遂させた。

原作アニメやその他の関連作品でルルーシュ生存の可能性と読み取れる描写はあるが、制作者による明言はされていない。

その他メディアでの描写

基本的にDVD・BD特典のピクチャードラマ(イラストドラマ)、『コードギアス反逆のルルーシュ Sound Episode1~6』、画集『MUTUALITY』掲載の大河内一楼によるショートストーリーのみが原作アニメ準拠となっており、それ以外の関連作品は本編と異なる設定が大小ある為、原作アニメ準拠の作品では無い。したがってキャラクターにも差異がある作品がある。

ピクチャードラマ (イラストドラマ)

DVD1巻
ナナリーと一緒に枢木家の土蔵へ送られてそこでスザクに出会い、彼と殴り合いになるという最悪な出会い方をする。また、ルルーシュの独白ではスザクを「最初の友達であり、最悪の敵となる男」と表現している。
DVD4巻
凝った料理の数々から料理上手な面が伺える。またナナリーにC.C.の事をどう言い訳しようか、悩む様子も描かれている。
DVD7巻
男女逆転祭りで女装を披露するも終始嫌がっていた。外見はほぼ完璧だったが、目の見えないナナリーのためとはいえ女言葉で話す事に葛藤する。
R2 DVD1巻
カレンが入手したルルーシュの監視報告書から、ピアノを弾けることが判明。C.C.いわく、三歳の頃から弾いていたらしく、腕前も中々のものであるとのこと。
R2 DVD3巻
一年前の生徒会で行われたハンドメイドドレスパーティーでクジによりカレンのエスコートを引き受けることに異議を唱えるが、当のカレンとナナリーによって了承した。
また、この頃が自分にとってどれだけ大事であったかを語っている。
R2 DVD4巻
朱禁城の守備隊長の目をくらませるために、C.C.、カレンとともに旅芸人の踊り子として変装して潜入し、ギアスによって門を開かせた。この際二度目の女装を披露しており、朱禁城の要人達からC.C.、カレン共々美しいと絶賛される。
また3人の会話から、ルルーシュがワルツからパソドブレまで様々な踊りを皇族のたしなみとして習得している事が判明。
R2 DVD7巻
ロロの回想(走馬灯)に登場。彼の散髪をする様子が描かれる。ナナリーの散髪はルルーシュがしていた事も判明する。またロロがルルーシュへの思慕と感謝を述べている。
R2 DVD9巻
みんなで花火をする約束を果たすために計画し、ゼロレクイエム前に密かにジェレミアにのみ自分に代わって花火を上げることを勅命し、それらの手順を伝えていた。ゼロ(スザク)やナナリー、生徒会の面々は感慨深く花火を見上げる。

ドラマCD

長編「戻らない夏の日」
出逢った頃のスザクとの対立から親友になり共に悪巧みをするところ等、ルルーシュ・スザク・ナナリーの3人にとって大切な思い出となる幼少期の交流を中心に描かれている。
STAGE9.725「決戦前夜」
ナリタ戦前夜に突然スザクが部屋に訪ねて来たので、慌ててC.C.をベッドの下に隠す。お互いの昔話の途中、スザクにベッドの上に残っていたC.C.の髪が見つかり、彼女がいると勘違いされる。スザクには「17歳ならそういうことがあっても普通」と言われるが、色事に疎いことから「そういうこと」の意味が全く分からなかった。

小説版

STAGE0
彼がスザクと出会った頃の話が語られる。表向きは日本へ留学しにやって来た皇族という事になっていたが、その時点で皇位継承権は剥奪されていた。
境遇は決して良くなく、ナナリーを守り育てようという気持ちでなんとか己を奮い立たせるが、心を病んだナナリーにどうにもしてやれず途方に暮れる。スザクとは当初は喧嘩するなど仲が悪かったが、町の子供達に殴られる所をスザクに助けられた事や、ナナリーがスザクに対して心を許した事で親友となる。しかしルルーシュは、当時の世情からスザク以外の人間には心を許さなかった。ゲンブがルルーシュとナナリーの命をブリタニアへの交渉材料にしようとしており、スザクがナナリーを守る為にゲンブを殺したことに、当時のルルーシュは気付けなかった。
後日、アッシュフォード家の者と合流、彼らがルルーシュとナナリーを守る為に「誘拐」を決行しようとしていたこと、日本側と話をつけたことを知る。ルルーシュとナナリーの立場はさらに危険となっており、アッシュフォードの工作で皇子ルルーシュと皇女ナナリーを死亡させ、身分と名前を捨てる事となる。日本とブリタニアの戦争が始まる数ヶ月前の話だった。
STAGE1以降はアニメ本編とほぼ同様の時系列となる。(しかし設定において本編とは違いがあり、本編補完とは言えない)ランスロットの騎士がスザクだと知らず、コーネリアがランスロットを使いたがらない理由を読めなかった。また、最終巻では彼の生存を示唆する描写がある。
「ナイトオブラウンズ」
幼い当時は人見知りが激しく、マリアンヌに連れられてコーネリア、ノネット、ベアトリスと会うもコーネリアにしか懐かなかった。
後の歴史家が「暴君」と評したのはシャルルではなくルルーシュであったことが語られている。

漫画版

Asuka版

KMFが存在しない為、策略とギアス能力を生かした白兵戦でブリタニアに反逆する。ユーフェミアとはアッシュフォード学園で再会する。

反攻のスザク

スザクやC.C.に対する思いやりを見せる描写が多い。

テロを鎮圧するランスロットを警戒していたが、黒の騎士団メンバーの暴走を抑えに向かった際にランスロットを装備しているのがスザクだと知る。一時、シュナイゼルの策略でスザクに正体を知られて彼に捕まってしまうが、C.C.に真実を知らされ決心したスザクによって救出される。日蝕の時にシュナイゼルに左目を潰されてしまうが、スザクの活躍で彼の計画を阻止する。それから5年後もナナリーの世話をしていた。

ブリタニア人からのゼロの評価は余り良くない。

ナイトメア・オブ・ナナリー

賭けチェスの帰りにシンジュクゲットーを通っていたルルーシュはそこでC.C.と出会うが、XOO(ミサイル)の爆発に巻き込まれ生死不明となる。この作品においてはゼロの登場初期はルルーシュと同一人物なのかは明言されていなかったが、中盤にてC.C.と融合して「神の力」と云われるほど強力なギアスを手に入れた存在となって、ゼロとなったことが明らかになった。本人は自らを「魔王」と称している。

C.C.と融合したことで、銃撃がきかない・いつの間にか姿を現し消えている・サザーランドやグロースターを生身で行動不能にしスザクのランスロットと互角に渡り合う等、人間とは思えない存在となっている。

ホテルで覚醒したナナリーの精神世界に現われ、彼女にネモと契約した責任と自身の感情はコントロール出来るという事を説く。後にはナナリーに戦場へ出てはいけないと説いて、彼女の望む「優しい世界」を作るべく戦いに身を投じる。クロヴィスを暗殺した後はカレンや扇達を助け、以降彼らを指揮し黒の騎士団を結成し騎士団総帥となった。

ゼロの衣装はアニメ本編とは大きく異なり、仮面と一体感のある漆黒のブレストアーマーにレオタード地の全身スーツである。体格も隆々とした筋肉質の大男になっている。ルルーシュの姿をとる事もC.C.の姿をとる事も可能であり、表層意識もルルーシュとC.C.のものが切り替えられる。

瓜二つの双子の弟ロロ・ヴィ・ブリタニアがおり、深く憎まれている。これは「双子の皇子は戦乱を呼ぶ」としてブリタニアでは古来より不吉とされ、産まれた直後にエデンバイタル教団に出家させられたためである。

幕末異聞録

この作品における名前表記は「琉々朱・爛縁侍」(読みは同じ)。

表向きは新撰組の局長。その一方で「零(ゼロ)」として黒の維新団を率いている。スザク曰く「決して人を傷つけない」。

琉々朱の持つギアスはアニメ版や他の漫画と異なり、「自由に騎士銘亜(ナイトメア)を呼び出す能力」に変更されている。搭乗KMFは我勝(ガウェイン)と蜃気楼。

零の衣装は他作品と違ってやや和風になっている。また、マスクのデザインも若干異なる。

ゲーム版

ニンテンドーDS版

主人公(プレイヤーの分身となるキャラクターも存在するが、その立場は黒の騎士団の一メンバーに過ぎず、ストーリーにはほとんど絡まない)。1周目は本編と同様のストーリーを歩むことになるが、2周目以降は選択肢次第でギアスを使ってスザクやユーフェミア、コーネリアなどを仲間にする展開を歩むことになる。

LOST COLORS

主人公はこのゲームのみのオリジナルキャラクターになり、ルルーシュはNPCとして登場。PS2版にある恋愛要素を盛り込んだ「ブルームーン編」では攻略可能となっており、男子で唯一の恋仲エンドが存在する。

Another Century's Episode:R

『第2次スーパーロボット大戦Z』前の客演作品。原作シナリオは中華連邦の戦の最中で発生した次元の歪みに巻き込まれ、カレンとC.C.(そしてスザクら一部のラウンズと星刻も)と共に惑星エリアへ飛ばされた。後のゼロレクイエム共犯者であるスザクとロイドとセシルと一時休戦し、ルルーシュ自身もシーズン(本作の敵組織)と敵対するイレギュラー(他作品の勢力)の参謀格の一人となった。

主人公であるオータムに正体がバレた以外、目立った失敗が少ない。参謀としてシナリオとイベントで活躍し、最終的には黒幕「ドクター・シキ」のある卑怯な行動に対して、ギアスを使って彼に引導を渡した。ボン太くんに関ったコミカルな会話も存在しており、ルルーシュが驚かせられながらもテッサとボン太くんを賞賛する。

無事元の世界に戻った後、スザクと惑星エリアで経験した話をし、ドクターシキが行ったことは自分にとっていい勉強になったと考え、自分たちの世界もいずれ惑星エリアと同じ運命を辿るのではとも考えている。世界の平和のため、自分が悪と魔王と呼ばれることも覚悟し、信じた道を突き進むとスザクに宣言、やり方的にゼロレクリエムのようなものを感じさせる。そしてもう1度、スザクに誘いの言葉を送ったが拒否され、ユーフェミアに汚名を着せた黒の騎士団総帥 ゼロとして討つと宣戦布告され、その場を去られる。しかし、惑星エリアでの戦いで自分と共にあるのはスザクだけだと。どんなに裏切られようともその気持ちは変わらないと確信する。

スーパーロボット大戦シリーズ

第2次Z』にて初登場。『破界篇』は第1期をそのまま踏襲したもうひとつの日本で、原作に忠実な形で進行する。中盤で国連平和維持理事会代表エルガン・ローディックに招聘されて特別国際救助隊ZEXISに参加し、スメラギジェフリーと並ぶチームのリーダー格を務める。前作『Z』の世界から来たZEUTHのメンバーからは、彼らを翻弄した怪人「黒のカリスマ」にゼロのいでたちが良く似ていたため、当初は強く警戒されていた[7]。ルルーシュにとってZEXISでの活動は黒の騎士団の宣伝でしかなかったが、ユーフェミアの死を招いたことへの自責の念から、彼女の願いだった平和のために真剣に戦うようになり、ZEXIS解散時にはエルガンからチームの再召集権を託される。

『再世篇』ではプロローグにてブラックリベリオンの顛末が描かれ、以後はアニメ第2期に沿って進行する。エリア11の日本人を蓬莱島に脱出させた後、地球連邦の陰に潜む悪と戦うためZEXISを再召集する。途中でゼロの正体を突き止めたヒイロ・ユイを仲間に引き込むが、ゼロシステムで未来を見た彼から命を狙われる一幕もあった。シュナイゼルに正体を暴露された後、「ゼロ・レクイエムルート」ではアニメ同様の展開となり、皇帝として暴政を振るった果てにスザク扮するゼロに討たれる。ヒイロがルルーシュを殺してでも阻止しようとした未来はこれであった。しかしZEXISの治療で一命を取り留めると、以降は再びゼロの役割を引き受け、スザクやC.C.と共に平和の敵と陰ながら戦い続ける道を選ぶ。

一方「黒の騎士団ルート」では自分を信じてくれた扇らに全てを打ち明けると、二度とルルーシュには戻らずゼロとして生きることを誓う。暴言をぶつけたロロや憎みあってきたスザクとも和解し、ダモクレス要塞ではギアスに頼らず説得してシュナイゼルに敗北を認めさせる。居合わせたナナリーや生きていたユーフェミアの前でもゼロとしての自分を貫き、彼女たちと決別した。以後の経緯は上記に同じ。

基本的に組織内では真面目な参謀格といったイメージが強いが、破界篇では「C.C.の愛人疑惑について年少組から質問されしどろもどろになる」「ゼロの仮面を奪ったアーサーを追う際にヒイロやデュオと鉢合わせ、わざと奇行を演じた結果『ちょっとおかしい人』と勘違いされる」、再世篇では「ディートハルトと共に天子と日本人との政略結婚を画策した際、女性陣からの猛バッシングを受けた挙句、キリコからも軽蔑の眼差しを向けられて狼狽する」「ゼロであることを貫くあまり宴席でも仮面を取らず、左目の部分を開けてストローで茶を飲み、メンバーに笑われてむせる」「プレイヤーに珍しく優しい態度を見せたところ、咲世子の変装だと誤解したロロに『他人にいい顔をするのは上辺だけ、不遜で人を見下しまくり、自分だけがわかっているという態度』こそがルルーシュだという印象を暴露され、心の中でツッコミを入れる」という様に原作では見せないコミカルなシーンも多々とある。また、ZEXISのメンバーに感化されていったのか時折ではあるが熱血漢ともとれる面を見せるシーンがある。

ちなみに、再世篇での彼のエースボーナスは「気力150以上で、自軍フェイズ開始時に奇跡が起きる[8]」という物である。

第3次Z』ではソレスタルビーイングに似たような、裏の社会から世界を守る策略家として引き続き登場。「ゼロ・レクイエムルート」が正史となっているようで、表向き「皇帝ルルーシュ」が死亡しているので仮面を脱ぐことはあまりないが外を出歩くときやシャアとの会談では覚悟を決めたことで脱いで見せた。

主な搭乗機

脚注

  1. ^ ルルーシュとスザクの過去は、後述のDVDのピクチャードラマ、ドラマCDに収録。
  2. ^ geass★netより
  3. ^ NewType Romance 2007 winter号「50の質問」より
  4. ^ 黒の騎士団創設さえも、ナナリーを巻き込まず皇帝と会いギアスを掛けるのが目的であり、つまるところナナリーの為に生み出されている。
  5. ^ C.C.にとっては「再会」であり、劇中の7年前にあたる日本制圧時に彼女に見出されていた。
  6. ^ 放送上はルルーシュの声にエコーをかけた物だが、実際は男・女の区別がつかない物として聞こえている。また、第4話では仮面の内側にボイスチェンジャーらしき物が装着されているのが描かれている。
  7. ^ それゆえ、当初は旧ZEUTHのメンバーにギアスを使って配下にしようと考えていたが断念した。
  8. ^ 決められた精神コマンドの中からいずれかがランダムで発動する。