ルナ5号

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ルナ5号
所属 ソビエト連邦
国際標識番号 1965-036A
カタログ番号 01366
目的 探査(着陸)
観測対象
設計寿命 数日間
打上げ機 モルニヤロケット
(8K78)
打上げ日時 1965年5月9日
衝突日 1965年5月
質量 全体:1474kg
搭載機器
パノラマカメラ 月面のパノラマ撮影
放射線計 月面の放射線を測定
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ルナ5号(ロシア語:Луна-5、ラテン文字表記の例:Luna 5)は、ソビエト連邦が打ち上げた無人月探査機。世界初の月面への軟着陸を目指したが、減速が不十分だったため月面に衝突して失敗に終わった。

概要[編集]

詳細は同型機のルナ9号を参照

ルナ5号の構造は、着陸機と、着陸機を月面まで送り届ける飛行ステージとに分かれていた。飛行ステージは着陸前に探査機全体を減速するための逆噴射ロケットを備えていた。着陸寸前に2つのユニットは分離され、着陸機のみがエアバッグで着陸を行う計画だった。

1965年5月9日、ルナ5号はモルニヤロケットによってバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。探査機は一度地球を周回する軌道に投入され、続いてに月へ向かう軌道に乗せられた。飛行は順調に進んだが、探査機を減速する逆噴射ロケットが故障し、探査機は月面に激突した。計画は失敗に終わった。衝突地点は雲の海だった。

ソ連アメリカより先に月面軟着陸を成功させようと探査機を飛ばしていたが、1963年から1965年ごろに打ち上げられたものは、その多くが失敗した。ルナ5号もその中の1機だった。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • Luna 5” (英語). NASA - NSSDC. 2008年5月30日閲覧。