リュウキュウアサギマダラ

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リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
: タテハチョウ科 Nymphalidae
: マダラチョウ族 Danaini
: リュウキュウアサギマダラ属 Ideopsis
: リュウキュウアサギマダラ
I. similis
学名
Ideopsis similis
(Linnaeus1758)
和名
リュウキュウアサギマダラ
英名
Ceylon Blue Glassy Tiger
亜種
  • I. s. similis
  • I. s. persimilis

リュウキュウアサギマダラ(琉球浅葱斑、学名:Ideopsis similis)は、タテハチョウ科に属するチョウの一種。

特徴[編集]

アサギマダラ属アサギマダラとは別属である。アサギマダラより一回り小さく、前翅と後翅で地色が同じであることで区別可能である。また、翅の模様も本種のほうが細かい。

食草のキョウチクトウ科(旧分類ではガガイモ科)植物に含まれるアルカロイドを体内に持ったまま成虫になるので、本種を食べても苦い。それによって鳥に食べられるのを防いでいる。それを知らしめるように緩やかに飛び、人を恐れず近寄ってくることもある。花に来ることが多く、タチアワユキセンダングサなどで吸蜜しているのを観察できる。

生活史[編集]

インドスリランカミャンマーマレーシア中華人民共和国南部、台湾、日本の南西諸島に生息する。移動性はなく、奄美大島より北では迷蝶である。越態は成虫。枝などにぶら下がって越冬する。

幼虫はツルモウリンカを始めとする旧ガガイモ科植物を食草とする。

参考文献[編集]

  • 牧林功解説 『日本の蝶』成美堂出版、1994年、ISBN 4-415-08045-6
  • 日本環境動物昆虫学会編『チョウの調べ方』文教出版、1998年、ISBN 4-938489-11-2

関連項目[編集]

外部リンク[編集]