ラッキョウ
ラッキョウ(APG植物分類体系) | |||||||||||||||||||||
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ラッキョウの花
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Allium chinense G.Don | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ラッキョウ | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Rakkyo |
ラッキョウ(辣韮、薤、辣韭、学名 Allium chinense syn. Allium bakeri)は、ユリ科(ネギ科とする場合もある)の多年草・野菜。別名は「オオニラ」、「サトニラ」。
特徴
中国、ヒマラヤ地方が原産。白色または紫色を帯びた白色の鱗茎を食用とする。
特有の強い匂いと辛味を持つ。この匂いはニンニクやニラと同じアリル硫化物である。
主に塩漬け、甘酢漬け、醤油漬けで食べる。カレーライスのつけあわせ(薬味)として、福神漬とならんでポピュラーな存在である。また薬効も多いとされている。
鳥取県(鳥取砂丘)・福井県(三里浜)の特産品である。また沖縄県では「島らっきょう」または「ダッチョウ」と呼ばれるものがある。一般的なラッキョウより小型で細く、ネギに似た強い辛みがあり、主に塩漬けして鰹節をかけて食べる。てんぷらや玉子とじのように、ネギやタマネギと同様の調理法でも食べられている。
大乗仏教において摂食が避けられることのある五葷のひとつである。
生薬
鱗茎は、薤白(がいはく)という生薬名がある。漢方では胸痺(きょうひ、胸のつかえ・痛みなど)に効果があるとされる。
- 薤白が配合される方剤
- 栝楼薤白白酒湯(かろがいはくはくしゅとう)
- 栝楼薤白半夏湯(かろがいはくはんげとう)
- 枳実薤白桂枝湯(きじつがいはくけいしとう)
関連項目
雑多なもの
- 道の駅みくに - ラッキョウ特産地にあり、ラッキョウ資料館を併設。
- イイダコ - ラッキョウを疑似餌として使用する。
- 鞆鉄道線 - ラッキョ汽車(機関車の外見による別称)
- 素隠居 - 岡山県・阿智神社例祭の風物
- 井手らっきょ - 円形脱毛症を理由にスキンヘッドになった際、頭部がラッキョウに見えたことから命名された。
- エシャロット:日本では軟白栽培された若摘みのラッキョウ(根ラッキョウ)がエシャレットという名前で売られており、よく混同される。本来のエシャレットあるいはエシャロットは球根性の野菜でワケギや小型のタマネギとよく似ている。
- 救世主ラッキョウ - 小林よしのりによる架空の新興宗教をテーマにしたギャグ漫画。ラッキョウが聖なる存在として登場する。
- メフィラス星人 - 『ウルトラマンタロウ』において「卑怯もラッキョウもあるものか!!」と発言した。