モンテーニュ通りのカフェ

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モンテーニュ通りのカフェ
Fauteuils d'orchestre
監督 ダニエル・トンプソン
脚本 ダニエル・トンプソン
クリストファー・トンプソン
製作 クリスティーヌ・ゴズラン
製作総指揮 アラン・サルド
出演者 セシル・ドゥ・フランス
アルベール・デュポンテル
ヴァレリー・ルメルシェ
音楽 ニコラ・ピオヴァーニ
撮影 ジャン=マルク・ファブル
編集 シルヴィ・ランドラ
配給 ユーロスペース
公開 フランスの旗 2006年2月15日
日本の旗 2008年4月26日
上映時間 106分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
英語
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モンテーニュ通りのカフェ』 (Fauteuils d'orchestre) は、2006年フランス映画パリ8区のモンテーニュ通りにある演奏会、オペラなどを公演するシャンゼリゼ劇場、右手の入口にある芝居を上演するコメディ・デ・シャンゼリゼ、左側にあるホテルが経営するオークション会場。そこは音楽、演劇、絵画というパリが世界に誇るアートが集結した場所で、この作品はそこに携わる人々(演奏家、演劇関係者、オークション関係者)の喜怒哀楽を描く。なお、彼らが仕事途中や終わりに立ち寄るのは向かいにあるカフェであることは、知る人ぞ知る情報。

映画祭では原題をそのまま訳した『オーケストラ・シート』の日本語題で上映されたが、そのタイトルは土間の前の方にある劇中音楽を演奏する楽団に近い席を意味する。客にとってその席は細部が見えても全体が見わたせなく、逆に演者は知人が見えるほど近い位置に座ると演じる事に集中できないこともある。なお、アメリカでもその題名では通じ難いので、舞台となった大通りの名称「Avenue Montaigne」の題名で公開されたが、ポスターには通りの端から見えるエッフェル塔をフィーチャーしてフランス感を煽った。アカデミー賞の外国語映画部門のフランス代表となったが、惜しくも選外となった。

第32回(2006年度)セザール賞にて助演女優賞(ヴァレリー・ルメルシエ)を受賞し、他に主演女優(セシル・ドゥ・フランス)・助演女優(ダニ)・脚本・編集の4部門にノミネートされた。

公開前年に他界した大女優シュザンヌ・フロンの遺作で、「シュザンヌへ」と追悼クレジットも記されている。

スタッフ

出演者

ロケ地

  • モンテーニュ通り (Avenue Montaigne)
    パリ8区にある大通り。ジョルジュ・サンク通りのアルマ広場(アルマ=マルソー駅そば)から始まり、シャンゼリゼ通りロータリーのロン=ポワン・デ・シャンゼリゼ(フランクラン・D・ルーズヴェルト駅そば)まで続いている。高級ブランド店が多数並んでいる。
  • バール・デ・テアトル (Bar des Théâtres)
    パリ8区に実在するカフェ。モンテーニュ通りに面している。1945年創業。
  • シャンゼリゼ劇場 (Théâtre des Champs-Élysées)
    パリ8区にある劇場。モンテーニュ通りに面している。劇中では管理人のクローディ(ダニ)の部屋がある。また、ジャン=フランソワ(アルベール・デュポンテル)のコンサートが催される。
  • コメディ・エ・スチュディオ・デ・シャンゼリゼ (Comédie et Studio des Champs-Elysées)
    シャンゼリゼ劇場に隣接する劇場。「コメディ・デ・シャンゼリゼ」と「ストゥディオ・デ・シャンゼリゼ」からなる。劇中ではカトリーヌ(ヴァレリー・ルメルシエ)主演によるジョルジュ・フェドー作の舞台が上演される。
  • ドルオ=モンテーニュ (Drouot-Montaigne)
    シャンゼリゼ劇場に隣接するオークション会場。劇中ではジャック(クロード・ブラッスール)が集めた美術品のオークションが開かれる。
  • ホテル・プラザ=アテネ (Hôtel Plaza-Athénée)
    パリ8区にあるホテル。モンテーニュ通り25番地。なお、ジェシカの祖母(シュザンヌ・フロン)が以前働いていたのはホテル・リッツ (Hôtel Ritz Paris) 。

公開

フランスでは2006年1月21日にラルプ・デュエズ映画祭で上映された後、同年2月15日に公開された。日本では、2006年3月の第13回フランス映画祭2006と同年10月の第19回東京国際女性映画祭で『オーケストラ・シート』の題で上映された後、2008年4月26日にユーロスペースで公開後、全国順次公開している。

外部リンク