モレスキン
モレスキン(Moleskine)は、イタリアのモレスキン社(Moleskine, 旧社名:Modo & Modo)が販売する手帳のブランド。撥水加工の黒く硬い表紙と手帳を閉じるためのゴムバンドが特徴である。かつてはモールスキン、モレスキーネという呼称も一般的ではあったが、現在日本ではヨーロッパでの発音に合わせてモレスキンと呼ばれる[1]。
オリジナルのモレスキンは19世紀後半、フランスはトゥールの製本業者によって手工業で作られた。パリの文房具屋で販売され、ゴッホ、ピカソといった多くの有名人が使用していた。最も有名なモレスキンのユーザーはイギリスの紀行作家ブルース・チャトウィンで、作品にもよく登場する。
1986年に生産を終了、長らく入手不可能であったが、1998年に復刻され、現在はモレスキン社によって販売されている。オリジナルのモレスキンとモレスキン社のものは同一ではないが、現在でもカルト的な人気があり作家・ジャーナリスト・画家・ビジネスマンなどに幅広く使用されている。また、モレスキン社ではモレスキン・ブランドの多くの製品を販売している。
モレスキン社の誕生は1997年、副社長のマリア・セブレゴンディは「製品には”物語”があることが重要である」とし、ゴッホやピカソらが使っていたものに似せたノートを売り出すことを思いつき、高価なノートをマスメディアの広告を使用せずに、最近5年では平均26%の売上を記録し、年間1300万冊(2010年)売り上げている。[2]
日本では株式会社エムディーエスが総輸入販売店となっており、ネット通販サイトでも各国業者により展開されている。
種類
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クラシック
- プレーン (白紙)
- ルールド (横罫線)
- スクエアード (方眼)
- スケッチブック (高級アート紙)
- メモポケット
- アドレスブック
- 水彩用ノートブック
- ストーリーボード (見開き4コマ)
- ジャパニーズ (蛇腹式)
- ミュージック (五線譜)
- インフォブック (旅行記録用)
ダイアリー
- 12MONTH (1月~12月)
- ハードカバー
- ダイアリー (1日1頁)
- ウィークリーダイアリー
- ソフトカバー (スケジュール+ノート)
- ハードカバー
- 18MONTH (7月~翌年12月) スケジュール+ノート
- ソフトカバー
- ハードカバー
シティ・ノートブック
- ヨーロッパ (26都市)
- アテネ・アムステルダム・イスタンブル・ウィーン・ヴェネツィア・コペンハーゲン・サンクトペテルブルク・ストックホルム・ダブリン・チューリッヒ・トリノ・パリ・バルセロナ・ハンブルク・フィレンツェ・プラハ・フランクフルト・ブリュッセル・ベルリン・マドリード・ミュンヘン・ミラノ・モスクワ・リスボン・ローマ・ロンドン
- アジア (4都市)
- 北アメリカ (14都市)
リポーター
ページが上へ開き、立っていても記入ができるようにしたシリーズ。表紙・ページは完全に後ろへ捲れるようになっており「フリップ式」と呼んでいる。
- プレーン(白紙)
- ルールド(罫線付)
- スクエアード(方眼)
以上のそれぞれについて、表紙はハード/ソフトがラインナップされている。またサイズはハード表紙についてのみポケット/ラージがラインナップされていたが、現在ラージサイズは廃番となり生産されておらず、流通在庫をもって売り切り終売となる。