メンデス・ヌニェス (フリゲート)

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メンデス・ヌニェス
基本情報
建造所 イサル
フェロル造船所
運用者  スペイン海軍
艦種 フリゲート
級名 アルバロ・デ・バサン級
艦歴
発注 1997年1月31日
起工 2003年5月16日
進水 2004年11月12日
就役 2006年3月21日
要目
排水量 基準 不明t
満載 6,250t
全長 146.72m
最大幅 18.6m
吃水 4.75m
機関 COGAG方式、2軸推進
LM2500 ガスタービン × 2基(46,648HP
バサン=キャタピラー3600ディーゼル × 2基(12,000HP)
速力 最大速 29ノット
乗員 240名
兵装 Mk 45 Mod 2 54口径5インチ砲 × 1基
メロカ 20mmCIWS × 2基
ハープーンSSM 4連装発射筒 × 2基
Mk41VLS 48セル
Mk32 Mod9 324mm魚雷発射管 4門
搭載機 SH-60B シーホークLAMPS × 1機
C4ISTAR NTDS (リンク 4A/11/14/16)
Mk 7 AWS+Mk 34 GWS
レーダー AN/SPY-1D 多機能フェーズドアレイ
AN/SPS-67(V)4 対水上
タレス スカウト航海
AN/SPG-62イルミネーター × 2基
FABA DORINA 射撃指揮
ソナー ENOSA=レイセオン DE 1160LF(I)
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メンデス・ヌニェススペイン語Méndez Núñez F-104)は、スペイン海軍フリゲートアルバロ・デ・バサン級フリゲートの4番艦。艦名はカスト・メンデス・ヌニェスes:Casto Méndez Núñez)に由来する。

艦歴[編集]

「メンデス・ヌニェス」は、イージスシステム搭載型フリゲートとしてイサルフェロル造船所で建造され、2003年5月16日起工、2004年11月12日進水、2006年3月21日に就役した。

2008年4月21日ソマリア近海で警戒中であったイギリス海軍の「R06 イラストリアス」戦闘群の一部として展開中のところ、スペイン籍のマグロ漁船「プラヤ・デ・バキオ」が同月20日にソマリア沖の海賊に襲撃され拉致された。これに対してただちに救出行動に移り[1]、同月26日に解放された。

マグロ漁船が解放されたとき、再び海賊はこれを襲撃しようとしたが艦載ヘリコプターとゾディアックボートを展開してこれを妨害した[2]

2009年11月時点においてソマリア沖の海賊対策であるアタランタ作戦欧州連合海上部隊に参加しアデン湾に展開している。

2011年3月にはリビア飛行禁止空域での海上封鎖任務のためにリビア沖へ派遣される。

2012年2月20日から22日まで、アルボラン海バレアレス諸島で実施された統合防空演習「シリオ12(Sirio-12)」に参加する[3]。7月2日から5日にかけて、フリゲート「F101 アルバロ・デ・バサン」と「F-102 アルミランテ・ファン・デ・ボルボーン」、補給艦「A15 カンタブリア(Cantabria)」、潜水艦「S71 ガレルナ」、第9飛行隊のAV-8B垂直離着陸戦闘機などと共にガリシア沖大西洋岸にて「MAR-22」演習に参加する[4]。11月23日、ソマリア沖に向けて出航する。12月6日には揚陸艦「L52 カスティーヤ」が出航し、いずれかがアタランタ作戦に参加すると見られた[5][6]。12月6日、アタランタ作戦に参加し、12月19日には連合を組む別の艦艇と共に世界食糧計画の第2次輸送船舶の護衛を終え、そして北朝鮮船舶「デ・サン(Dae San)」への海賊船の接近を阻止した[7]

2013年1月23日、悪天候下で補給艦「A15 カンタブリア」から補給を受け、オーストラリア海軍に引き渡される新造艦の9ヶ月に渡る慣熟訓練に関与し長期展開の試験を行う[8]。2月19日のオランダ海軍「F804 デ・ロイテル」による海賊容疑者9人の逮捕に協力した[9]

3月9日、2012年5月11日に拘束されていたタンカー「ロイヤル・グレース(Royal Grace)」を解放に関与し、タンカーは哨戒艦「P42 ラジョ(Rayo)」の護衛の受けてオマーンサラーラ港に寄港する[10]。3月11日、2012年5月11日にオマーン沖にて海賊に拘束されたリベリア船籍の大型タンカー「スミュルニ(Smyrni)」は民間チームによる交渉で解放され、安全海域まで護衛する[11]。4月5日、ナバンティア社がサウジアラビア海軍に販売するフリゲート6隻のオプションを支援するために、4月5日に先行したフリゲート「F83 ヌマンシア」に続き、4月8日にジッダ港に寄港する[12][13]。4月11日に帰航を開始し、4月18日から19日にイタリアのアウグスタ湾にてNATOの施設から給油を受け、メッシーナ海峡を通過してフェロル港に帰港する[14]

脚注[編集]