ムサシ (アニメポケットモンスター)

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ポケットモンスター (アニメ) > 登場人物 > ロケット団 > ムサシ (アニメポケットモンスター)
ムサシ
ポケットモンスターのキャラクター
登場(最初) 第2話「たいけつポケモンセンター」
声優 林原めぐみ
平松晶子(AG85話 - 92話のみ)
レイチェル・リリス(英語版)
ミシェル・ノッツ(英語版)
プロフィール
別名 キャンディ・ムサリーナ
年齢 25歳
性別 女性
肩書き ロケット団
親戚 ミヤモト(母)
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ムサシは、任天堂のゲームソフト『ポケットモンスター』シリーズを原作とするアニメ『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空の人物。声優林原めぐみ[1]

プロフィール

  • 出身地:不明
  • 職業:ロケット団員、元ポケモンコーディネーター
  • 年齢:25才[2]
  • 登場時期[3]:OVAを除く全シリーズ
  • 主な経歴
    • ひなまつりクイーンコンテスト:準優勝
    • 草ポケモントーナメント大会:反則負け(ニャースをキマワリに化けさせたため)
    • ポケモン相撲大会:反則負け(ソーナンスをミルタンクに化けさせたため)
    • ポケモン気球レース:反則負け
    • からくり屋敷大会:出場
    • ポプリ島ポケモンオリエンテーリング:出場
    • ポケモンなりきり大会:出場
    • ヨスガコレクション出場
    • ポケモンピンポン・タツナミ大会1回戦敗退
    • ホタチ島・ホタチキング決定戦:反則負け(コジロウと一緒にニャースをフタチマルに化けさせたため)
  • グランドフェスティバルでの戦績
    • シンオウ:ベスト4
  • トライポカロンマスタクラス:準決勝敗退

各国の日本国外名

  • 英語:Jessie
  • フィンランド語:Jessien
  • 韓国語:ロサ(ハングル로사)

人物

ロケット団に所属する女性団員で、コジロウニャースのパートナー。

非常に気が強く、高飛車かつわがままな性格で「あんたの物はあたしの物、あたしの物はあたしの物」と度々言っている。ナルシストでプライドも高く、カスミに「おばさん」などと言われて激怒するシーンも多々あった。性格は総じてあまり良くないとは言えるが、時折仲間を守ろうとする姉御肌的な一面を見せることもある。後述の失恋経験から、自分のかつての苦い体験と同じ苦しみを味わわせたくないと言った理由で、自らのドクケイルの恋を成就させるために心を鬼にし、モンスターボールからドクケイルを出した後にそのボールを破壊して自分の元を離れるように言い放っている。また、グランドフェスティバルでヒカリに負けた際も、彼女の頬を引っ張りながらも「あたしに勝ったんだから絶対優勝しなさい」と言うなど、天邪鬼な励ましをする事もある。このように彼女の知られざる良き一面が語られたりすることもあり、それを見る限りでは悪役ではあるが、根っからの悪人というわけではないようである。

膝まである長い赤色の髪を大切にしており、ピカチュウの「10まんボルト」で吹き飛ばされたり岩などにぶつかって髪が傷むことが悩みの種である。また、ストライクに髪を切られたときは激昂したり、ハブネークに食いちぎられたことで怒り狂い素手でボコボコにした挙句ゲットしたことや、サボネアが髪の毛に絡まり切断を余儀なくされ悲しんだことがある。視力は良く、自称だが5.0であり、飛ばされながら島に漂流している船を目視で見つけだしている(AG19話)。「通常の制服は自分の美意識に合わない」という理由から、他のロケット団員とは異なる白い制服を勝手に着ている[4]。BW編では隠密行動時は黒いロングコート帽子サングラスを着用する。またBW編初期のみ、黒い制服を着用していた。

コジロウがくさタイプのポケモンを多く持つのに対し、ムサシはどくタイプのポケモンを多く持つ傾向にあり、セキチクジム襲撃の際は「悪党にはどくポケモンがよく似合う」と発言している。また、どくタイプ以外にノーマルタイプのベロリンガ、エスパータイプのソーナンスとコロモリ、むしタイプのドクケイルとメガヤンマ、ゴーストタイプのプルリルとバケッチャなど多くのタイプを持つ傾向がある[5]。 また、カードや図鑑等でそれなりにポケモンの知識を持っているコジロウに対してムサシはあまり詳しくなく、ソーナンスのカウンターとミラーコートの使い分けを知らなかったり、マユルドをカラサリスと言い張ったりしている。性別等も言われてから初めて知るケースが多い。

AG以降はポケモンコンテストに出場している(過去に参加したことがあるらしい)。AGでは1次予選は突破するものの、ハルカや他のコーディネーターに敗れることが多かった。DPではケンゴを破りリボンをゲットし、非公式な大会ではサトシエイパムを借りてヒカリに勝ち優勝しており[6]、それなりに実力はつけてきている。AGではほぼ毎回服装と名前[7]を変えているが、DPでは毎回同じ服装と同じ名前(キャンディ・ムサリーナ)で出場している。 XYでは美を競うと言う意味でコンテストと似ているポケモンパフォーマンスに興味を見せ、ムサヴィの名義でトライポカロンに出場する。しかし、その独特の美的センスには相変わらず誰もついてこられない様子で、初戦は惨敗している。しかし、グランドフェスティバル出場経験の実力は伊達ではなく、徐々に成績を伸ばしてXY&Z8話ではプリンセスキーをゲットするまでになった。その後、いつの間にか3つ集めてマスタークラスに出場。準決勝まで勝ち進んでいる。

家は凄まじく貧乏で、少女時代におかしな料理[8]ばかり食べていたため、どんなに不味い物でもおいしく食べる味音痴であるが、本人に自覚はない[9]。この過去のためか雪が大好きで、雪が降ると大はしゃぎする。

かつてはチャリンコ暴走族の一員として、自転車で走りながらチェーンを振り回していたため、「チェーンのムサシ」と呼ばれていた。また、看護師を目指したものの普通の学校に入学できず、ラッキーと共に看護学校へ行っていたことや[10]、ポケモンゼミを受験し落ちたこともある。少女時代にはアイドルのオーデションを受けており、同時期にトップコーディネーターを目指していたボーイフレンド(声 - 石井真)に一緒についてこないかと誘われた際はオーディションを選び彼と別れるも、オーディションに落選し夢も恋も失うという経験をしたこともある。他にもあくまで自称ではあるが、お天気お姉さんをしたことや少女忍者だったこともあり、過去には謎が多い[11]。幼少時(前述の雪のエピソードの時点)は母親と暮らしていたようだが、その後は一時期親戚の元を転々とした後ずっと1人で生きてきたらしく、訓練所時代にはコジロウに「ずっと1人で生きてきたため、人との付き合い方が分からない」と打ち明けている。

先述のとおり生い立ちには謎が多く、家族についても詳細は不明だが、ラジオドラマミュウツーの誕生』に登場したミヤモト(声 - 冬馬由美)という人物が、ムサシの母親だという説がある[12]

訓練所時代は訓練生の中でもトップクラスの実力者だったが、「潜在能力は高いが、仲間とのチームワークに欠ける」として、コジロウとニャースに出会うまで問題児扱いされていた。コジロウとはポケモンゼミ不合格やチャリンコ暴走族所属などの接点があるが、このあたりの設定は曖昧。

首藤剛志による小説版では、「ロケット団としてポケモン泥棒をする以前は美術品泥棒をしており、盗品をお宝鑑定番組に出しては安く評価されバカにされていた」という設定がある。

キャンディ・ムサリーナ

ムサシが変装をしてポケモンコーディネーターとして活動する際に使用する芸名、かつ偽名。一度だけコジロウがキャンディ・ムサリーナ名義で出場したこともある。

本人の奇抜な思いつきから、一次審査においては、トレーナーであるムサリーナ自身が体を張ってアピールを行うという独特のスタイルを確立[13]。しかし芸風を見出した直後は、ポケモンの技で自身を吹っ飛ばすといった、ポケモンより自身が目立つという一発芸に近いものであり、陳腐さから回を重ねるごとに飽きられていった[14]。しかし中盤以降、自身の一芸をポケモンのアピールを引き立たせるものへと変更した事で再度受け入れられ、個性的なアイディアをアピールのテーマとして活かす術をも確立、安定した成績を残せるようになる。この影響もあり、ヒカリやケンゴを倒し優勝したこともあった。

使用ポケモンについては、基本的にムサシ、コジロウの手持ちポケモンの中から選ばれる他、ニャースを使用する場合もある。モンスターボールからポケモンを出す時の台詞は「○○!ロケットスタート!」。

略歴

初期はエリート候補の団員であるため、他の一般団員を指揮したり、ボスであるサカキから直々に命令が下されることがあった。しかしサトシたちに出会ってからは失敗の連続であったためエリートから外され、運動神経の良さを除きその優秀さは見る影もなくなった。金銀編では1度コジロウやニャースと共に自分の知らないうちにロケット団を強制的に辞めさせられてしまうが、そのことを知った直後に再入団を果す。

AG以降はポケモンコンテストに変装して出場。ホウエン編では小細工や不正行為をして失格になることもあった[15]が、BF編からは真面目に参加している[16]。DPではAG以上に真面目に取り組む姿勢が見られ、独自のスタイルを確立し、徐々にコンテストの成績も安定して実力でコンテストリボンを勝ち取るまでに成長している。

DP171話までにリボンを5つゲットし[17]、グランドフェスティバルに出場。独自の体を張った演技で1次審査を勝ち抜いた。その後の2次審査ではセミファイナルまで勝ち進んだが、ヒカリとの対戦に敗れベスト4となった。なお、バトルフロンティア編で最後に出場したコンテストではサトシたちに正体がばれたが、DPではキャンディ・ムサリーナに完璧になりきっているため、正体がばれることは一度もなかった。グランドフェスティバル終了後はキャンディ・ムサリーナの衣装を脱ぎ棄てており、本業に専念するようになった。

BWではサカキからの密命を受け、コジロウ・ニャースと共にイッシュ地方へ派遣される。その際、それまでゲットしたポケモンはイッシュ地方には生息しない関係で目立つ為、基地に預けられ、ムサシは預けたポケモンを戻すよう提案するも却下された。これまでのようなコミカルな面がなくなったり、サトシたちに吹き飛ばされる前に逃げるなど悪役らしさが増した。23話ではDP編以前の白い制服に戻ったが、戦闘能力や計画性の高さ等はBW開始当初と同様で、基本的にクールなキャラとなっている。イッシュ制圧計画「オペレーションテンペスト」が失敗した後はサカキたちと共にカントーへ一時撤収した。『エピソードN』にて、コジロウ、ニャースと共にイッシュ地方に再び降り立つ。『XY』でサトシより先にカロス地方に旅立った。DP以前のように、サトシたちに吹き飛ばされるようなコミカルなシーンが復活している。

XY82話現在の手持ちはソーナンス、パンプジン。

ムサシのポケモン

ソーナンス

ソーナンス
146話から登場。勝手にモンスターボールから出てきて、「ソーナンス!」と相づちを打ったあとすぐモンスターボールに戻されることが多い。
後述の通り、ベロリンガとの予期せぬ交換によりムサシのポケモンとなったが、ムサシ自身はベロリンガとソーナンスが交換されたことに全く気づいておらず、初めてモンスターボールからソーナンスを出した時は驚いていた。
ロケット団の口上の後に「ソーナンス!」という台詞を言うことで存在感を示すのが主な仕事[18]。濡れ衣を着せられても「ソーナンス!」しか言えないため、冤罪で咎められることもあった他、166話ではサトシがロケット団の行動を「卑怯」と咎めた際に敵であるにも関わらず「ソーナンス!」と言い、周囲が呆れてこけるギャグシーンもあった。長年にわたってニャースと並ぶロケット団のレギュラーキャラとして登場していたが、BWではカントー地方にあるロケット団の本部に保管されレギュラーから外れる。DA最終話で勝手にモンスターボールから出ていたことから再びムサシ達に同行し、勝手に出てきて「ソーナンス!」と相づちを打つ性格も相変わらずである。
当初、ムサシやコジロウたちからは疎ましく思われることも多かったが、ムサシの手持ちポケモンでは最も長い付き合いであり、ムサシに確かな信頼を寄せている。XY63話では森の診療所のホワイトのメスのソーナンスと仲良くなり、それを憂慮したムサシは別れようとしたが、ポケモンハンターのドサイドンから彼女を守るべく、別れを告げてムサシの元に戻った。その際にムサシは「バカね。」と涙ながら言った。また、進化前のソーナノにも優しくしており、面倒見はいい方である。
普段はあまり戦闘に参加しないが、盾役としてのバトルの実力はあり、相手に大ダメージを与えることもある。ソーナンスに限った話ではないが、アニメの「カウンター」と「ミラーコート」は、ゲームと異なり相手の技を見てからどちらを出すか判断できる上、受けたダメージを倍返しにするのではなく技自体を反射するため、ソーナンス自身はほとんどダメージを受けない(最近[19]では映画『光輪の超魔神 フーパ』において超フーパがお出まししたギラティナが放ったシャドーボールをミラーコートで跳ね返す活躍を見せたが、ギラティナはそれを間一髪でかわしている)。ただし、相手の技の威力が強力すぎる場合は反射しきれずダメージを受ける[20]ほか、ポケモン自身の能力であるケロマツのケロムース、マーイーカの墨など攻撃技ではないものは跳ね返すことができない。なお、ムサシが「ミラーコート」の存在を知らず、バトルでは常に「カウンター」としか指示しないため、自分で考えて「カウンター」と「ミラーコート」を使い分けるなど、賢い一面も見せている[21]。AG編後期以降、ムサシは指示を出す時に技名すら言わず、「ソーナンス、よろしく!」などと言うだけで技を出すことが多くなった。
XYではムサシの知らない間にサカキによって鍛えられたらしく、以前よりかなりパワーアップしており、これまでは跳ね返すことがほとんどできなかったピカチュウの「10まんボルト」をミラーコートで跳ね返せるようになり、さらに相手の技を正確にかわすなど動きも俊敏になっている。ムサシがバケッチャをゲットするXY11話までは頻繁に戦闘に駆り出されていた[22]
自ら攻撃できないのが難点なため、ポケモンコンテストとは相性が悪く、AG144話とDP77話で使用されるもいずれも敗退している。しかしトライポカロンではニャースやパンプジンの技をカウンターやミラーコートの技を生かして、活躍することが多く、XY&Z8話でムサシに初優勝を果たした。
193話「ソーナンス!そうなんす?」ではなんだかんだでムサシの事が好きだったり、意外と器用な一面も見せた。AG146話「エスパーVSゴースト!真夜中の決闘!?」では、好きになったキルリアや彼女の仲間のエスパーポケモンたちを閉じ込めていた檻を自ら体当たりで破壊し、結果的にムサシたちを裏切る形になりながらも助けに行くなど純情な面も見せた。
エンディングのクレジットの位置はDPまでは準レギュラーの位置だったが、XYはニャースの下となっている。ただし、XY14話以降はDPまでと同様に登場しない回もある[23]
劇場版においては、同時上映作品ではニャースとコンビで登場することが多いが、本編では登場するたび即座に無言でボールに戻されるのが常となっており、顔見せ程度の出番しかないことがほとんどである。
使用技は「カウンター」、「ミラーコート」。AG146話のみ「たいあたり」または「とっしん」を使用[24]

無印編から登場したポケモン

アーボック

アーボアーボック
2話から登場。サカキからお中元で貰ったポケモン。
17話ではムサシとはぐれた際、ニャースたちにポケモントレーナーに対する独特の価値観を語っていた。同話のヤドンの屋台のシーンでは普段の劇中での扱いから、泣きながらムサシ(と言うより人間)への不満をぶちまけていたが、再会時の様子からムサシの事を慕っていることが分かる。
265話で、ロケット団手持ちメンバーの誰かを交換の対象に選ばねばという状況で、ムサシ自身の口から「アーボックはアーボの時からコンビ組んでるから絶対ダメ!!」と強く言われているように、確かな愛情、信頼を抱かれている。
31話でコジロウのドガースマタドガスになると同時に進化した。アーボックになってからはそのキャラクターデザインから、より表情が豊かになった。また進化前は泳げなかったが、進化後は水中戦をこなせるようになった。
マタドガス同様やられ役のイメージが強いが、バトルに関しては実際には十分な実力を持っており、時にはサトシたちを苦戦させることもある。
また単なる悪役とは違った、情のある憎めない一面を見せることも多い[26]
初期から長い間レギュラーを務めていたが、AG6話においてポケモンハンターのリョウ(声 - 中村大樹)の手から野生のアーボドガースの群れと自身やマタドガスの身を守る為、涙を呑んでムサシと別れることになった。
使用した技は「どくばり」、「まきつく」、「あなをほる」、「かみつく」、「ようかいえき」、「へびにらみ」、「ずつき」、「たいあたり」、「どくどく」、「すてみタックル」。

ベロリンガ

ベロリンガ
52話から登場[27]。いつもお腹を空かせており、オヒナタウンに立ち寄った際、サカキへのプレゼントとして買い込んだ食べ物を全て食べてしまい、更にムサシの買った服を食べて吐き出したことで激怒したムサシによって捕獲された。
外見とは裏腹に気が弱く臆病な性格。前述の通りお腹を空かせている事が多く、ムサシの命令を無視してコジロウのウツボットと共に木の樹液を夢中で舐め獲ったり(119話)、カモネギから奪ったネギをそのまま食べようとする(145話)など、食い意地も張っている。長い舌で相手を舐めて痺れさせる攻撃が得意であり、捕獲時にはアーボックを麻痺させている。
52話でのひな祭りコンテストの決勝戦・対カスミ戦ではムサシの切り札として登場し、カスミがサトシから借りたピカチュウとフシギダネ、タケシのロコンを舌で痺れさせ、三匹を行動不能に追い込むという活躍を見せる[28]。しかしいくら舐めても通じなかったカスミのコダックの「ねんりき」によって敗れる。
また、長い舌での攻撃は意外な素早さを持っており、相手が攻撃を行う前に舌を貼りつけたり、舌を封じようとフシギダネが「つるのムチ」を出してきた時は逆に舌で封じてみせている。
OS編になってから出番が増え、ニドキングを舌で麻痺させる(88話)、レディバを「ちょうおんぱ」で混乱させる(128話)、カモネギのネギを舌で奪い、カモネギ自身も舌で巻き付けて捕まえる(145話)など、ムサシのポケモンの中では登場した回で活躍する機会が多かった。
52話のラストと146話ではムサシの顔を愛情表現に近い形で舐めたことがある[29]
146話「ソーナンスとポケモンこうかんかい!!」で、コイキング売りのオヤジを捕まえようとして追いかけた際、ポケットからモンスターボールが飛び出て交換マシーンにセットされてしまい、テル(声 - 亀井芳子)のソーナンスと強制的に交換されムサシの手元から離れ、テルのポケモンとなった。
使用していた技は「したでなめる」、「たいあたり」、「まきつく」、「ちょうおんぱ」、「ふみつけ」、「たたきつける」。

シェルダー

シェルダー
67話に登場。ニシノモリ教授(声 - 龍田直樹)のヤドンヤドランに進化させてからゲットするためにゲットされるが、ヤドランに進化したものの捕獲には失敗する。ちなみに捕獲時にバトルしたのはムサシではなくコジロウであり、マタドガスとのバトルで弱ったところを横取りする形でゲットされた。
使用していた技は「からではさむ」、「れいとうビーム」。

アドバンスジェネレーションから登場したポケモン

ハブネーク

ハブネーク
AG8話から登場。ムサシのホウエン地方での最初のポケモンである。トウカの森にてムサシの髪の毛を誤って噛みちぎってしまい、激怒したムサシに素手で倒されゲットされる。
攻撃では「ポイズンテール」を多用し、逃走時には「くろいきり」を使用する。基本的にはやられ役だが、不意打ちとはいえ1度はサトシのキモリを負かすなどそのレベルや実力は高く、ピカチュウに致命傷を与えたこともある。AG161話では失恋のショックで技が出せなくなったサトシのジュカインをサボネアと共に集中攻撃を仕掛け、戦闘不能にしている。ポケモンコンテストにおいても、コジロウのマスキッパとタッグを組んで大活躍している。ザングースの気配には敏感で、短パン小僧のキヨの持つ個体[30]や、群れに反応し、ムサシの言うことも聞かずにモンスターボールに戻されても勝手にモンスターボールから飛び出して本能のままにザングースと乱闘をしたこともある。
AG序盤からDPラストまで長期に渡って登場しており、ロケット団のポケモンとしてはニャース、ソーナンスに続いて登場期間が長かったが、BWでレギュラーを外れた。
AG第1期OP『アドバンス・アドベンチャー』ではサボネアと共に本編に先駆けて登場し、ムサシの髪に噛みついていた。
使用技は「ポイズンテール」、「くろいきり」、「かみつく」、「まきつく」。

ドクケイル

ケムッソマユルドドクケイル
  • 声 - 西村ちなみ、愛河里花子(AG139話で代役)
  • 性別 - ♀[31]
  • 登場時期:AG・DP
AG14話から登場。AG24話でマユルドに、AG28話でドクケイルに進化した。
ムサシはマユルドをカラサリスと間違え、アゲハントに進化すると思い込んでいた[32]が、実際にはドクケイルに進化する。コジロウたちは「アゲハントじゃなくてドクケイルに進化したらキレるのでは」と進化を恐れていたが、いざ進化するとムサシは「美しい」「超可愛い」と大変気に入っていたため、事なきを得た。また、この時ムサシはマユルド(この時はまだカラサリスだと思っていた)を進化させるために自らサトシたちにポケモンバトルを挑むという珍しい面を見せている。
ムサシは「ちゃん」付けするほど気に入り大事にしている。性格は素直で、ポケリンガではコジロウの言うことも聞いている。実力は高く、特にコンテストでの活躍が目立つ。バトルでもサトシたちを苦戦させるなど活躍する機会が多い[33]
DP73話でムサシが昔想いを寄せていた少年と瓜二つの少年・タイキ(声 - 石井真)の色違いのドクケイルと恋に落ち、その気持ちをくみ取ったムサシと別れる。一度はムサシとの別れが辛くなったために彼女の元へ戻ってくるが、その際にムサシに自分のモンスターボールを壊される。その後、タイキのドクケイルや他のドクケイル達と共に涙ながらも旅立っていった。
使用技は「たいあたり」、「どくばり」、「かぜおこし」(ドクケイル時)、「ふきとばし」(ドクケイル時)、「サイケこうせん」(ドクケイル時)。進化前は「いとをはく」、「かたくなる」(マユルド時)も使用。

ダイヤモンド&パールから登場したポケモン

メガヤンマ

ヤンヤンマメガヤンマ
DP80話から登場。ややエコーがかかった野太い鳴き声が特徴。
新人トレーナーのタイセイ(声 - 斎藤千和)から横取りするという形でゲットされる。ゲットしたヤンヤンマは一旦はデリバード便でサカキに贈られるが、既に大量発生したヤンヤンマをゲットしていたために不要と判断され、翌日ムサシたちの元へ返された。しかし、自分たちの戦力として使えとサカキが気遣ったと勘違いしたため、ムサシたちには大事にされている。「げんしのちから」を覚えていたため[35]、すぐにメガヤンマに進化する。BWではレギュラーを外れた。
その後はドクケイルの後任として主にコンテストの主力要員として活躍。当初はコンテストに慣れていなかったことやムサシの演技が飽きられていたことなどもあって苦戦を強いられていたが、DP102話のカワラケ大会での優勝を機に少しずつ優秀な演技を披露していくようになる。また、ドクケイル同様バトルの実力も申し分なく、サトシ達のポケモンと互角に戦うことが多かった。
使用技は「つばさでうつ」、「ソニックブーム」、「げんしのちから」(進化直前に覚える)、「でんこうせっか」、「はがねのつばさ」、「ぎんいろのかぜ」。

ベストウイッシュから登場したポケモン

コロモリ

コロモリ
  • 声 - 古島清孝
  • 性別 - ♂[36]
  • 登場時期:BW
BW2話から登場。サトシとのバトルで初登場。ゲットするシーンはないものの、サカキとの交信後に洞窟に大量の群れに乱入してきた、その中の一匹がゲットされた事になる。初戦ながらサトシのマメパトを倒し、「エアスラッシュ」でピカチュウを苦戦させるなど実力は高い。コジロウがデスマスをゲットしてからはBW28話とBW47話とBW2N最終話を除いてデスマスとコンビで登場していたが、BW2N5話以降はモロバレルとのコンビで登場する場合もある。
BW2最終話でイッシュ地方の成果としてサカキに献上され、ムサシの手持ちから離れた。
使用技は「エアスラッシュ」、「かぜおこし」、「めざめるパワー」。「かぜおこし」で砂埃を上げ、煙幕の代わりとして使用する事もある。

プルリル

プルリル
BW2N1話から登場。イッシュ地方に戻ってくる際に連れてきたポケモンで、何処でどうゲットしたのかは一切不明。
ムサシ初のゴーストタイプ。自身の「しろいきり」で、モロバレルの「しびれこな」を拡散させるというコンビネーションを発揮させている。基本的にはモロバレルとコンビで登場しており、同じゴーストタイプであるデスマスとのコンビで登場する事はなかった。
BW2最終話でイッシュ地方の成果としてサカキに献上され、ムサシの手持ちから離れた。
使用技は「しろいきり」、「サイコキネシス」、「バブルこうせん」、「シャドーボール」。

XYから登場したポケモン

パンプジン

バケッチャパンプジン
XY11話から登場。ヤンチャム達やゴロンダが住むとある竹林で地面に埋まっていたところ、地面から出ていた角でムサシが躓き、地上に出てくる。その後バトルせずにいきなりモンスターボールを投げられ、簡単にゲットされた。
ムサシ初のくさタイプ。サイズは、特大サイズである。ピカチュウの「エレキボール」を「シャドーボール」で相殺にしたり、コルニのメガルカリオと互角にバトルしたりとバトルの実力は確かなものである。また、ゴーストタイプである故かケロマツの「いあいぎり」やルチャブルの「フライングプレス」等を無効化している。特大サイズということもあり、後述のパンプ伯爵やトロバには珍しがられており、[37]パンプ伯爵には「素晴らしい」と言われたり、トロバには「こんな大きいパンプジンを見るのはなかなか無い」と言われている。基本的にはマーイーカとのコンビで登場しているがXY45話、XY60話、XY91話では単独で登場している。
XY82話においてパンプ伯爵(声 - 石塚運昇)のバケッチャ王子(声 - 古島清孝)[38]が彼女に恋をしてしまい、ムサシは最初は交換を否定していたが、メガシンカするクチートと交換すると言われた途端にムサシは態度を変え交換を決意する。これにはバケッチャ本人も怒って「自分は王子と暮す」と決心し、ムサシと喧嘩になって、クチートと交換されるもそれによってパンプジンに進化。しかし王子は前のバケッチャの方が好きだと言う事で、今度はムサシ側が激怒。ムサシが病気の時には看病したり、誰も祝ってくれない誕生日に一人祝うなどムサシとの絆が深く(本当かどうかは不明)、パンプジンもその思い出で涙を流しムサシと仲直りして再び手持ちに戻った。なお、この話で♀である事と特大サイズである事が判明しており、ムサシも「初めて知った」と言っていた。[39]
XY第4EDとピカチュウとポケモンおんがくたいでは本編に先駆けてパンプジンに進化している。
使用技は「やどりぎのタネ」、「シャドーボール」、「あくのはどう」、「タネばくだん」(進化後)。バケッチャ時は「やつあたり」も使用していた。なお、これ以外にもカボチャの実の部分から光を出しているが、これ自体が技なのかは現時点では不明[40]。「やどりぎのタネ」を使うときは地面にタネを植え付け蔓がポケモンに巻きつく演出になっている[41]。また「やつあたり」の際は体が赤くなり、そのまま体当たりするという演出になったが、前述の通りムサシとの絆の関係からムサシに懐いている様で威力は低かった。ムサシの方も46話で「私の可愛いバケッチャちゃん」と呼ぶなど、愛着を見せている。
ムサシのトライポカロンにはフウジョ大会にを除く大会に出場[42]。黒いサングラスをかけてタネばくだんを花火のように見せることが多い。

クチート

クチート
XY82話に登場。本来はパンプ伯爵のポケモンだったが、上述の経緯でバケッチャと交換され、ほんの一時的にムサシの手持ちとなる。結局すぐに伯爵の元へ戻されたため、ムサシは一度もクチートをボールから出すことは無かった。
使用技は不明。

脚注

  1. ^ 『アドバンスジェネレーション』の85話 - 92話は林原が産休のため、平松晶子が代役。
  2. ^ 映画『幻のポケモン ルギア爆誕』において、フルーラが「サトシに恋愛感情があるのか」とカスミをからかった際、10歳の2人に対しムサシが「恋愛で揉めるなんて10年早い」と言った後、コジロウが「僕たちお兄さんお姉さん、5年遅い」と言うやり取りがある。DPでは「ムサリーナ17歳」と自称しており、「曲がり角の肌」と言いかけて慌てて訂正していた。
  3. ^ 登場時期に示されている略号
  4. ^ アニメ放送開始の1997年から既にミニスカートスーパーロングブーツを組み合わせた格好をしており、2000年代では広く見られるものの、これは当時の子供向けアニメとしては珍しい。
  5. ^ 複合タイプも合わせるとひこうタイプ(メガヤンマとコロモリ)、みずタイプ(プルリルなど)、くさタイプ(バケッチャ)なども含まれる。
  6. ^ 登場初期からポケモンを盗む任務をやっていたため盗み癖がついたようで、賞品のバナナ(非公式のため、賞品はリボンではなくバナナだった)を盗んだ際にサトシに「(盗まなくても)それはロケット団のものだからな」とツッコまれた。
  7. ^ 名前は、ムサシーナ、ムサシンスキー、フェアリー・ムサぴょん、ムサシノビッチ、キャサリン・ムサバーンなど。フェアリー・ムサぴょんが最も多く登場している。
  8. ^ 雪に海苔を巻いた「雪軍艦巻き」にしょうゆをつけたものや、雪にイチゴシロップをたらした「かき氷」など。
  9. ^ 無印期193話では、カスミがいろいろな食材を適当に混ぜて作った料理を平気で食べ、絶賛していた。その料理はソーナンスが気絶するほど不味かった。また、AGでポロック審査員に変装して、ハルカの作ったポロック「ハルカデリシャス」(サトシたちのポケモン全員が気絶する不味さ)を試食した際も高評価している。そのため、ニャースから「ムサシの味覚は摩訶不思議」と言われている。
  10. ^ 後にそのラッキーはハピナスに進化し、金銀編でムサシと再会した。そのラッキー(ハピナス)からは卒業時にペンダントの半分を貰っており、DP38話でも持っていることがわかる。
  11. ^ 過去を覗き込んだネイティオに「2度と見たくない」とまで言わしめた。
  12. ^ 「ムサシという娘がいる」と本人が語っているが、それが現在ロケット団に所属するムサシなのかは明かされていない。彼女は先代ボスの命令で南アメリカミュウの捜索活動をしていたが、その後消息不明となっている。
  13. ^ このスタイルはXY編のトライポカロンでも披露しており、観客にも受け入られてはいる
  14. ^ 特にDP77話のミクリカップの一次審査では歓声の一つも上がらず、審査員たちも非常に険しい表情をしていた。結果一次審査で敗退した。
  15. ^ カナズミ大会では、ハブネークに無茶苦茶な技の指示を出し、ハジツゲ大会では、ドクケイルに七色の攻撃が出る装置を装着させ、キナギ大会では、ニャースに「へんしん」を使わせた。
  16. ^ ただし、参加せずに衣装代稼ぎのための商売をすることもある。
  17. ^ そのうち1つはムサシに変装したコジロウがゲットしたもの。5つ目はヒカリに変装した王女サルビアがゲットしたものを譲り受けた(この時ムサシは準優勝)。サルビアから貰ったリボンは当初プライドから受け取るのを拒否したが、コジロウとニャースに上手く言いくるめられた事で受け取る事にした。グランドフェスティバルに出場できる資格はリボンを5つ以上所有していることなので、その条件は満たしており、出場は認められた。ただし、サルビア王女からムサシに譲り受けたことを公表してはいない。
  18. ^ 加入後の口上では〆の台詞を横取りしてニャースにどつかれたり、押しのけられることもあった。
  19. ^ 2015年7月下旬現在。
  20. ^ 初登場回でのピカチュウの「10まんボルト」など。ただし、189話では伝説のポケモンのフリーザーの技すらも反射している。
  21. ^ 174話でそのことをイミテに指摘された際にはムサシも使い分けようとしたが、そもそも物理攻撃と特殊攻撃の区別自体ついていなかったため技の判断が全くできず、結局ソーナンスに丸投げする形となった。
  22. ^ それ以降もXY23話やXY26話等で戦闘に参加する事もある。
  23. ^ XY27話とXY49話では登場してないが、クレジット表記された。また、XY46話でも登場しているが、一言も喋っていない。
  24. ^ 本来ソーナンスは自ら攻撃することはないので技として該当するか否かは不明
  25. ^ 69話でポケモン映画の主役兼女優のプクリン(♀)に惚れたため。
  26. ^ 自分の面倒を見てくれたドクター・ドク(声 - 小山力也)に対して、ムサシの命令があっても攻撃に移れなかった(47話)。容姿には自信があるらしく、映画の主演男優に選ばれなかったことに対してひどく落ち込んでいた(69話)。吊橋から落ちそうになったサトシたちやロケット団をサトシたちのポケモンと力を合わせて引き上げた後、タケシイワークと尻尾で握手するなどしている(155話)。
  27. ^ ただし時系列の関係上49話において既に手持ちとして登場している。
  28. ^ ニャースによれば味見していただけだったらしい。
  29. ^ 52話ではカスミに敗れた自分を慰めてくれたと思われたのか「気持ちは嬉しいんだけどさ…」と半ば呆れられる程度だったが、146話では顔を洗った直後に唾液まみれにしたので怒られてしまった。
  30. ^ キヨのザングースの場合、ムサシがヤマトにライバル意識を持ってる自分と重ね、キヨにバトルを申し込んだ。
  31. ^ DP編73話でタイキが自身のドクケイルに対し、ムサシのドクケイルを「お前のお嫁さんだよ」と紹介していたため。
  32. ^ コジロウやニャース、オダマキ博士に「マユルドだ」と指摘されても「可愛いカラサリス」と言い張っていた。
  33. ^ AG40話でハブネークとサボネアを倒したピカチュウを圧倒する、DP61話のズイタウンのコンテストでムサシに初優勝をもたらす快挙を成し遂げるなど。
  34. ^ DP142話にて、♀のトゲピーの「メロメロ」が♂であるピカチュウポッチャマグレッグル、ニャースに効いたのに対し、メガヤンマのみがメロメロ状態にならなかったため。初めて知ったムサシは「あんた♀!?」とかなり驚いており、本人はムサシに聞かれたときに顔を赤らめて照れていた。
  35. ^ ムサシたちはこれをサカキが自分たちのために覚えさせたと勘違いしている。
  36. ^ アイリスのエモンガの「メロメロ」が効いたため。
  37. ^ ゲーム内でも特大サイズは出現率が低い。
  38. ^ 小さいサイズ。
  39. ^ コジロウは♀であることを知っていたかのような発言をしている。
  40. ^ この明かりは洞窟を照らしたり、照明の代わりになっている。
  41. ^ くさタイプのハリマロンやフシギダネには無効だが、蔓を巻きつけることはできていた。
  42. ^ 前述のように残りの2つのプリンセスキーについては本編では描かれてないので出場したかは不明

関連項目