ミヤマカタバミ

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ミヤマカタバミ
ミヤマカタバミ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperm
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : バラ類 Rosids
階級なし : 真正バラ類I Eurosids I
: カタバミ目 Oxalidales
: カタバミ科 Oxalidaceae
: カタバミ属 Oxalis
: ミヤマカタバミ O. griffithii
学名
Oxalis griffithii Edwards[1] et Hook.f.
和名
ミヤマカタバミ
変種

カントウミヤマカタバミ O. g. var. kantoensis

ミヤマカタバミ Oxalis griffithii

ミヤマカタバミ(深山片喰、深山傍食[2]、学名:Oxalis griffithii)はカタバミ科の植物の一種。別名は、ヤマカタバミエイザンカタバミ[3]本州四国九州ヒマラヤに分布する多年草。

特徴[編集]

山地の林の下に生える。太い根茎をもつが分岐しない。柄の長い3つの小葉をもつ葉を根生する。小葉の先端は切形になり、中央がへこむ。葉柄や葉の裏面、花茎やには細かい軟毛が密に生える。3-4月頃に白い5枚の花弁の花を咲かせる。花の直径は3-4cmで、白い花弁に紫色の筋があるものもある。雄しべは10個あるが、そのうち5個は短い。雌しべの柱頭は5裂する。花期が過ぎると閉鎖花をつける。花の後には、長さ約2cmの蒴果を作り、中に白い外皮に包まれた種子を作る。種子が熟すと蒴果からはじき出される。[2]

変種[編集]

カントウミヤマカタバミ Oxalis griffithii Edgew. et Hook.f. var. kantoensis (Terao) T.Shimizu[3]

関東地方南西部、伊豆半島東海地方に分布する。ミヤマカタバミに比べ、葉裏の軟毛が少ない。果実は長さ6-12mmと小型で卵球形になる。花期は3-4月。[2]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔大井次三郎北村四郎 他『日本の野生植物 草本Ⅱ離弁花』平凡社、1982年。ISBN 978-4582535013 
  • 畔上能力、菱山忠三郎・西田尚道『山に咲く花』山と渓谷社〈山渓ハンディ図鑑〉、1996年、235頁。ISBN 978-4-6350-7002-7 

外部リンク[編集]

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList):ミヤマカタバミ 2011年7月17日閲覧。