ミズネコノオ

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ミズネコノオ
ミズネコノオの沈水形
保全状況評価
準絶滅危惧環境省レッドリスト
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: ミズトラノオ属 Pogostemon
: ミズネコノオ P. stellatus
学名
Pogostemon stellatus
((Lour.) Kuntze, 1891)
シノニム

Eusteralis stellata((Lour.) Murata)
Dysophylla verticillata

ミズネコノオ (Pogostemon stellatus) は、シソ科ミズトラノオ属一年生植物である。アクアリウムで栽培されることもあり、イエローオランダプラントの名で流通している。

分布[編集]

日本韓国中国東南アジアに分布[1]湿地水田などに生息する湿生植物[2]

形態、生態[編集]

基部が地上に匍匐し、そこからが直立する。高さは15-50cmになる[1]。多数の枝分かれがみられる。は細長い線形葉で、4-6輪生する[2]。葉の長さは2-6cm、幅2-4mm[1]

花期は8-10月。の先端に長さ2-5cm、幅5mmほどの直立する穂状花序をつけ、長さ3mmほどの花を蜜につける。花は下の方から順に開花する。花弁は白色または淡紅色。雄しべは花から突き出しており、まばらに冠毛を持つ[2]

類似種[編集]

同属のミズトラノオと類似するが、ミズトラノオは地下茎を持つ。またミズトラノオは多年草であるが、ミズネコノオは一年草である。そのほか、ミズネコノオの花色が淡い白色であるのに対し、ミズトラノオの花は淡紫色であるほか、ミズトラノオの葉は3-4輪生であるなどといった点が異なる[2]

利用[編集]

アクアリウムで用いられることがある。流通名はイエローオランダプラント

脚注[編集]

  1. ^ a b c レッドデータブックあいち2009 p.409 [1]
  2. ^ a b c d 大工園認、初島住彦「野の花めぐり秋・初冬編」(2003年南方新社)p.56