マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス

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マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス
ジャンル サードパーソンシューターオープンワールド
対応機種 PlayStation 3Xbox 360PlayStation 2PC
開発元 パンデミック・スタジオ
発売元 エレクトロニック・アーツ
メディア PS3BD-ROM
Xbox 360・PS2・PCDVD-ROM
発売日 PS3
日本の旗2008年11月20日
Xbox 360
日本の旗2008年11月20日
PS2
日本の旗2008年11月20日
PC
日本の旗2008年11月20日
対象年齢 CEROC(15才以上対象)
その他 PS3:PLAYSTATION Network対応
Xbox 360Xbox Live対応
PC:オンライン協力プレイ対応
テンプレートを表示

マーセナリーズ2 ワールド イン フレームス』(Mercenaries 2: World in Flames)は、2005年4月PlayStation 2で発売されたコンピュータゲームマーセナリーズ』の続編。PS3、Xbox 360、PC、PS2でリリースされた。PS2版については他機種版とは異なる企業が制作したため、かなり異なった内容になっている。

ストーリー

2010年8月内戦が激化するベネズエラ石油ビジネスマンのラモン・ソラーノは、監禁されているベネズエラ軍のカルモナ将軍の救出を主人公に依頼した。主人公によってカルモナは無事救出されたが、後のクーデターの障害と判断したソラーノは、報酬を払わず主人公の抹殺を試みる。主人公は、負傷しながら辛くも脱出した。ほどなくして、ソラーノはカルモナと共に軍事クーデター[1]を起こし、ベネズエラの暫定政府大統領に就任する。石油国有化などの急進的な政策を行ったが、その行動が国際社会からの介入を招く。裏切られた主人公はソラーノに応酬するため彼の元へ乗り込むことにした。

概要

舞台
内戦に揺れるベネズエラを忠実に再現されている。プレイヤーは傭兵(マーセナリー)となり、各組織から依頼される任務を遂行していく。
新要素
  • 前作ではプレイヤーは泳げなかったが、今作では水泳の概念が導入され、各種船舶など水上を移動する手段も存在する。
  • 複数のプレイヤーとミッションをこなすマルチプレイヤーモードなど、新要素が多数盛り込まれている。
  • ヘリコプタージェット機パイロットメカニックを雇用することができるようになり、彼らから様々なサポートが受けられるようになった。
  • 戦車、ヘリコプターをハイジャックする際コントローラーボタンの操作が必要になった。
  • 空爆・ヘリコプターによる移動・物資を持ってきてもらう際には燃料が必要になった。燃料タンクは各基地(無人基地を含む)に置いてある他、各軍のショップから燃料の購入が可能。
PDA
前作にも登場した、プレイヤーが携帯している小型情報端末機。今作はメールシステムが廃止されたが、地図メニューにナビゲーション・システムが追加された。端末には、備品庫リスト、各情報、友好度のゲージ、ミッションの内容や会話ログ、ゲーム進行の情況を各モードで確認できる。
友好度
前作に引き続き設定され、味方、中立、敵対的に分けられている。また、プレイヤーが友好相手の兵士を殺害、基地施設を破壊するところをその仲間の兵士に目撃されると通報され、一定時間内にその兵士を排除しないと友好度が下がったり一気に敵対関係になる。また、既に敵対関係の場合は援軍が呼ばれる。もし敵対になった場合はフィオナを通じて相手組織に現金を支払えば関係が修復される。
カモフラージュ
乗り物による偽装。前作より敵対側に正体が判明するまでの時間が長くなり、ゲージで表示されるようになった。
高価値目標(HVTs)
各組織から依頼される、敵対側幹部の暗殺または拘束するボーナス目標。前作に存在した「DECK OF 52」に代わる任務。対象者を拘束すれば定められた報酬を貰えるが、その人物が死亡してしまうと、金額が半額になる。
目標物破壊
上記と同様に各組織から依頼される。指定された建造物、または船舶を破壊すれば、報酬が貰える。
GSRN(Global Satellite Reporting Network)
前作にも登場しているが、今作でもニュースデモでベネズエラ情勢を伝えている。ただし、今作ではリポーターカメラマンが登場していない。
スペアパーツ
マップ内に散らばっている。オレンジ色の工具箱に入っているパーツ10個を一口(最初は20個)として回収するとメカニックのエヴァから改造車を購入することができる。全部で100個ある。
前哨基地
各組織から数ヶ所のソラーノ軍基地を占領するように依頼される。任務が完了すると、購入できるアイテムが増える。
民間人
主に都市部にいる。今作も一般人を殺害してしまうと罰金を支払わなければならないが、各組織との友好度は下がらない。PS2版では、民間人をいくら攻撃しても殺傷できないが、攻撃した分の罰金が取られる。
連絡員
各組織に属する将校たち。前哨基地確保任務終了後に制圧地点にて出現し、各乗物、武器や空爆要請の購入ができる。

登場する組織

国連軍/連合軍(Allied Nations)
軍事クーデターアメリカが派遣した多国籍軍。アメリカを筆頭にイギリスフランスロシアで構成されているが、米軍以外は後方支援に回っている模様。首都カラカス周辺に多数基地がある。国連軍の名の下に、ベネズエラ国内でのPKOを主要任務としているが、裏では主力のアメリカがベネズエラの石油資源奪取を狙っており、そのためUPとは友好関係にあるが、アジアン軍、海賊と対立している。
登場する組織の中でトップクラスの武器車両装備を整えている。兵士グレー軍服色のヘルメットを着用し、主要武器はコンバットライフル。
前作同様、「国連軍」とは国家連盟軍の略と思われるが、作中では全て「連合軍」に置き換わっている。
アジアン軍(Chinese Army)
中国人民解放軍。前作で登場した周・鵬大佐が、今作では将軍(上将)に昇進している。ベネズエラに駐屯し、アジアン軍の指揮をとっている。クマナにある聖アンソニー城に指令本部がある。
表向きはベネズエラでの平和維持活動であるが、国連軍同様にベネズエラの油田を狙っており国連軍、UPと対立しているが、同時に国内の共産化を推進するためにP.L.A.Vに資金や物品などを提供して支援し、犯罪組織の海賊とは対立している。
人員は全勢力中最大規模で、兵士は(ネクタイ式)またはグレーの軍服を着用。装備はブルパップライフルやSMG、燃料気化ロケットランチャー。
政治的配慮からか、PS2日本版ではネクタイ式の軍服を着ているアジアン軍兵士は双眼鏡でのぞくと「士官」と表示されるが他の機種また、PS3のアジア版では「兵士」(Chinese soldier)と表示され、作中の「中国軍(Chinese Army)」や「人民解放軍(PLA)」などを含む台詞の字幕も全て「アジアン軍」と訳されている。
ベネズエラ軍(VZ)
ソラーノ支持派のベネズエラ国軍。厳密には非正規軍のため「ソラーノ軍」と表記する場合もある。プレイヤーと他の5勢力と対立。序盤ではベネズエラ国内に席巻しているが、ストーリー進行につれて規模は縮小していき、後半では他勢力同士の戦闘が活発化する。HVT確保では自ずから投降する将校が多いなど、さほど士気は高くない。
兵士は茶系の軍服を着用。武器はアサルトライフルやRPGを主に所持している。
P.L.A.V(People's Liberation Army of Venezuela)
ベネズエラ人民解放戦線。ソラーノ政権打倒とベネズエラの社会主義化を目指す反政府ゲリラ。マップ南部のアマゾンなど密林地帯に拠点を構える。ベネズエラの共産化を目論むアジアン軍から資金の援助を受けており、外国企業であるUPを資本主義の象徴として国連軍とともに敵視している。指導者はマルセラ・アコスタ。
メンバーの保有兵器AKMや改造したアメリカ製兵員輸送車などであり、装備はVZ軍より劣る。
ユニバーサル石油(UP、Universal Petroleum)
アメリカのテキサス州に本社を置く大手石油企業。石油施設を警備するため、多くの傭兵を雇用している。特殊部隊風の色の戦闘服を着用し、カービンを所持している。装備は連合軍より若干劣る程度。代表取締役はロレイン・ルビン。
ベネズエラ国内の石油事業を国有化しようとしているソラーノ政権やアジアン軍、P.L.A.V、海賊と対立している。
海賊
マラカイボ北部の島に本拠地を置くジャマイカ系の海賊。国内の内戦状態には関心が無く、盗品をブラック・マーケットに販売して利益を得ている。そのためかほぼ全ての勢力と敵対している。構成員の風体はサングラスアフロヘアーなど様々であるが総じて華美。
プレイヤーは彼らから一般車両やVZ軍の乗り物を購入可能。 構成員の主要武器はサブマシンガン
PMC
主人公が所属している民間軍事会社。前作のEXOPSと思われるが、本作では社名が描写されていない。

登場人物

マティス・ニルソン(Peter Stormare
前作から引き続き登場する、耐久力に優れるスウェーデン人。危険な任務や仕事を率先して行う事が生きがいとなっている。モヒカン頭に加え、両腕には刺青を掘り込み、長く伸ばしたヒゲは両端で三つ編みにするという奇抜なファッションを好んでいる。ソラーノの元から逃げ出す時に尻を撃たれた事を根に持ち、仕返しをするために戦いを挑む。
クリス・ジャコブス(Phil Lamarr
前作から引き続き登場する、元デルタフォース韓国系アメリカ人。「正義の為の戦争」を信じて軍隊に入隊したが、実際の戦場は正義とは程遠い姿である事に失望して傭兵となる。
今作では、本当の正義とは何か?と悩んでいるとのこと。
ジェニファー・ムイ(Jennifer Hale
前作から引き続き登場する、SAS出身の、金に強欲なイギリス系中国人女性。友達にしかあだ名(ジェニー)で呼ばせない。他人の金が自分の物になるときには快感を覚えている。
フィオナ・テイラー(India Dupre
前作から引き続き登場する。
前作は声のみの登場だったが今回は姿が現れて、主人公にミッションのサポート、ベネズエラ各地域の情報を提供してくれる。ジェニファーとは友人同士で、彼女をあだ名で呼べる数少ない人間の一人である。
声優は、前作のエイミー・リーから変更された。
ユアン・デブリン(Agranov
PMCに雇用された、ヨーロッパ系のヘリコプターパイロット。陽気で話し好きの人物。プレイヤーが依頼すれば購入した備品、車両を現地に持ってきてくれる。
エヴァ・ナバーロ(Gwen Copeland
PMCに雇用された女性メカニック。生粋のベネズエラ人であるがゆえに、国を荒廃させたソラーノを憎んでいる。幾つかカスタマイズされた車両を彼女から購入できる。
ミーシャ・ミラニッチ(David Agranov)
PMCの仲間の一人で、好きのロシア人戦闘機パイロット。PMCに来る前はソラーノ軍に属する軍人だったが、空爆の際ミスを犯して(実際には上官の座標指示のミスが原因)軍を除隊になった。常に酒を飲み、酔っ払っている。
ロレイン・ルビン(Gwen Copeland)
博士号を取得しているユニバーサル石油の女性役員。ベネズエラでの石油事業を取仕切っている。
周・鵬(Wong Jim
前作から引き続き登場する、中国人民解放軍将軍(上将)で、中国共産党党員。前作での階級は大佐(上校)だったが、北朝鮮駐在中の実績を認められて将軍に昇任し、今回は西側諸国を牽制するためベネズエラに赴任。中国の力を世界に見せつけたいと考えており、率直な性格で、主人公を高く評価している。体型が前作登場時と比べてかなり痩せており、容姿だけでなく口調もかなり変更されている。最終的に連合軍の味方をした場合、拘束対象となる。
なお、声優は前作のジェームズ・ホンから変更されている。
フィリップ・ジョイス(Greg Eagles
連合軍を指揮する有能なCIAエージェント。物語後半で爆弾テロに遭い、車椅子で移動するようになる。最終的にアジアン軍の味方をした場合、拘束対象となる。
マルセラ・アコスタ(Andrea Zafia)
ソラーノ政権打倒を掲げる反政府ゲリラの女性リーダー。マルクス主義者。海外企業のUPとも対立しており、ベネズエラに社会主義政権樹立を目論む。
デビルボーイ
海賊のリーダー。ベネズエラ情勢には全く関心がなく、自らの利益障害となるものは全て敵視している。

登場人物(ベネズエラ側)

ラモン・ソラーノ(Wong Jim)
ベネズエラ石油業者、暫定政府大統領。石油国有化政策を掲げるが、主人公を敵に回した事で連合軍アジアン軍の介入を招いてしまい、アマゾン奥の特殊バンカーに逃げ込む。終盤では核兵器を使用するという暴挙にでて、逃走を図るが最終的には主人公に殺害される(全ての要人を拘束すると連合軍かアジアン軍のどちらかに拘束される)。
カルモナ(Efrain Figueroa)
ベネズエラ軍将軍。一時監禁されていたが、主人公に救出された後ソラーノと共に軍事クーデターを起こした。ストーリー中盤にPMC本部を襲撃するが、主人公に鎮圧され、身柄をユニバーサル石油に拘束される。
ブランコ(Greg Eagles)
ソラーノに雇われた傭兵で、リベリア出身。主人公らとはアフリカでの紛争で面識がある。金のためならどれほどあくどい事でも平然と行う。ストーリー中盤に石油プラントにいるところを主人公に見つかり、身柄をP.L.A.Vに引き渡される。

登場武器

ピストルSIG SAUER P226/デザートイーグル
倒されて復活した際に持っている拳銃。威力、命中精度ともに低い。戦車兵や将校が所持している。
特殊部隊用ピストル(SIG SAUER P228
前述のピストルにサプレッサーをつけた物。サプレッサー付だが隠密性は皆無。PS2版には登場しない。
狩猟用ピストル(S&W M500
威力と命中率が高く、大抵の兵士を一撃で倒すことができ、長距離からでも命中精度が高い。ブランコが所持している。
7.62x39mm弾仕様のAK-103。銃床を折りたたんだ状態
アサルトライフルAKM/AK-103
最も使用頻度が高い事実上のメインウェポン。連射が利き、命中率は並程度。ストックのものがP.L.A.VのAKMであり、色のグリップのものがVZのAK-103であるが、名称上の区別はない。
カービンM4カービン
UPの傭兵部隊が使用しているカービン銃。命中率はAKMやAK-103より高いが、弾薬の入手頻度が低いために弾切れを起こしやすい。
コンバットライフル(H&K XM8
連合軍が使用するアサルトライフル。カービンの上位互換的武器であり、命中精度が高く、装弾数も多い。
ブルパップライフル(95式自動歩槍
アジアン軍が使用。文字通りブルバップ式であり、命中精度はカービンとほぼ同等である。
マシンピストルMAC11/ミニ UZI
連射速度が速く、攻撃力も高いが中遠距離での命中率が低い。PS2版には登場しない。
PDWPP-2000
マシンピストルの下位互換的サブマシンガン。命中精度は低い。ショップでのみ入手可能。
SMG(長風衝鋒槍
アジアン軍の将校などが所持している。集弾率が非常に悪い。
特殊部隊用SMG(MP5SD3
サプレッサーの付いたサブマシンガン。性能に変わりはなく、サプレッサーも飾り程度。
軽機関銃ミニミ軽機関銃
装填数は多いがその分命中精度がかなり低く、一発当たりの威力もさほど高くない。
オートマチック式ライフル(RPK軽機関銃/QJY-88
軽機関銃よりも弾数が若干少なく、連射も利かないが威力が高い。
ショットガンベネリ M4 スーペル90
至近距離では一発で敵を吹き飛ばす威力があるが、距離が開くと威力が減退する。セミオートのため、連射はそれなりに利く。
KSVK
スナイパーライフルドラグノフ狙撃銃/88式狙撃銃
遠距離を狙撃できる。少量の装弾数と長めの発射間隔が特徴。
対物ライフルバレットM95/KSVK
威力の高くなった狙撃銃。対人用途としても使え、ヘッドショットでなくとも敵を一発で倒すことが可能。スコープ無しでの命中精度は、スナイパーライフルより若干劣る。
グレネードランチャーダネルMGL
非常に威力が高く、非装甲車両の破壊に適している。発射すると弾が放物線を描いて飛翔する。PS2版には登場しない。
対空ミサイルスティンガーミサイル
誘導性に優れた地対空ミサイル。対象のロックオンから追尾まで電子音が鳴る。
RPG(RPG-7
対戦車戦には必須の装備。無誘導のため弾道が不安定であるが威力が高く、対装甲車両戦では重宝する。VZやP.L.A.Vが使用している。
燃料気化ロケットランチャー(PF-97
ロケットランチャーの燃料気化弾頭装填タイプ。着弾すると燃料を辺りに撒き、その後大爆発を起こす。非常に威力が高く、大きなビルですら一撃もしくは数発で破壊してしまう。
対戦車ロケットランチャー(SMAW ロケットランチャー
対戦車用のロケットランチャー。RPGより威力が高く、連合軍が使用する。
重機関銃ブローニングM2重機関銃/DShK38重機関銃/M60D
一部の車両や防衛地点に備え付けてある機銃
一部の車両以外は三脚で取り付けてあるため前方しかカバーできなく、後方からの攻撃に弱いが、前方の敵にはその連射力と威力で大打撃を与える。リロードは不可。
グレネードマシンガン(Mk19 自動擲弾銃
重機関銃のグレネード版。威力はグレネードランチャーと変わりないが、圧倒的な連射で敵をなぎ倒せる。三脚で備え付けてあるため、後方からの攻撃には弱い。
無反動砲(不明)
強力な無反動砲。連射は利かないが非常に威力が高く、戦車などの装甲車両にも攻撃が可能。
迫撃砲M101 105mm榴弾砲
超大型の迫撃砲。360度旋回が利くが、旋回速度は遅い。基本的に無反動砲と同じ性能を持つが、威力だけは桁違いである。
スコーピオン(ZU-23-2
固定式対空砲。武装機関砲と対空ミサイル。
360度高速旋回できるので死角はなく、対空目標はもちろんのこと、機関砲を使った対地攻撃はかなり強力。
手榴弾M67破片手榴弾
オーソドックスな対人手榴弾。威力の方はやや低めで、軽車両の破壊にも複数発必要になる。投躑可能距離がそれほど遠くない。
C4
安価かつ高破壊力を誇る。爆薬を投擲後、再び投擲ボタンを押すとリモコン操作で爆破。建物や車両などに貼り付けられるようになったため、前作に比べかなり扱い易くなった。

登場車両・航空機・船舶

国連軍

UPとゲリラからは攻撃されないが、それ以外の組織にはカモフラージュは無効。

M134 ミニガンを搭載した車両
メッセンジャー(ハンヴィー
国連軍が所有する軽車両。標準のMG以外にGL対空対戦車ミサイル搭載仕様がある。登攀性能に優れる。陸上自衛隊高機動車に酷似している。
ガーディアンジャマー(M1083 MTV)
物資輸送用。トラクターと同じ機関銃を装備。タンクローリータイプもある。
25mm搭載ガーディアン(LAV-25
連合軍が所有する歩兵戦闘車。25mm機関砲を搭載。
ガーディアンAPC(ストライカー
連合軍が所有する高性能APC。攻・守・機ともに優れている。
超重戦車(M1エイブラムス
連合軍の主力戦車。強力な主砲に加え、50口径機銃も搭載。
重APC(M2ブラッドレー歩兵戦闘車
チェーンガン、4連装ミサイルを搭載し、兵員輸送もできる戦闘車両
ダートランナー
偵察バイク
AH-1Z ヴァイパー
攻撃ヘリ(AH-1W スーパーコブラ/AH-1Z ヴァイパー
連合軍の主力攻撃ヘリコプター空対空ミサイル他強力な武装を装備している。前作のYAH-56の代替的兵器
重輸送ヘリ(MH-53
国連軍のみ所有。ミニガンを二門装備。大型車両も運搬可能。
高速巡視艇
固定機銃と銃座を装備している。
ミサイル駆逐艦サン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦
駆逐艦。タンク・ターレット、ミニガン、対空ミサイルを装備した強力な快速艦。武装ヘリコプターを2機駐機可能。マラカイボ・ブリッジ近くとカラカス港周辺で航行している。

UP

カモフラージュ国連軍のみ有効。

50口径レンジャー(キャデラック・エスカレードEXT
武装テクニカルMGGLの武装がある。
アーチャーガントラック(M1083)
中型武装トラック50口径機銃を装備。
マンティス軽戦車(スティングレイ軽戦車
軽戦車主砲主砲同軸機関砲重機関銃を装備。
キャデラック・エスカレード(Courser SUV)
Ravenの5ドアバージョン。人員輸送用のため、武装は無し。
Peter Bilt 371(セミトレーラー)(Ogre semi)
大型牽引用トラック。
MD 500E
ローグ(MD 500
小型ヘリコプター。さまざまな攻撃用と輸送型がある。
ワーホース巡視艇
50口径機銃と銃座を装備している。
UPゴムボート
モーターボート。50口径機銃を搭載したゴムボート

アジアン軍

ゲリラからは攻撃されないが、それ以外の組織にはカモフラージュは無効。

BJ2022
リービング・フォックス(BJ2022
中国軍ジープ偵察車両。標準のMG仕様以外にGL付がある。
MLRS搭載武装タイガー(81式122mm輪式自行火箭炮)
大型トラック多連装ロケットシステムを装備。
タイガーカーゴ(SX250/SX2150
クレーン輸送用トラック。タンクローリータイプも存在する。
サラマンダーAPC(92式装輪装甲車
装輪装甲車。オートガンを装備。
S・ドラゴンフライ・IFV(05式水陸両用歩兵戦闘車
25mmオートカノンを装備。
アイアン・タブ重対空砲(95式自走対空機関砲
対空装甲車。CLC-2PD捜索レーダーミニガン、強力な対空ミサイルを有している。アジアン軍基地や本部敷地内に数両配置されている。
テンバード・ハンマー(83式152mm自走榴弾砲
移動式自走砲。静止目標に有効な主砲を装備。
ドラゴンランス軽戦車(63式水陸両用戦車
中型クラス戦車。攻守に優れている。
アイアン・マウンテン重戦車(99式戦車
最強戦車。強力な主砲を搭載し、一発の砲弾でビルを破壊できる。
ワーソン攻撃ヘリ(WZ-10
武装ヘリコプター機関砲×1(750発)、ロケット弾×2(64発)、AT ミサイル×2(8発)をそれぞれ装備している。
Ka-27
ロウカウストアサルトヘリ(Ka-27
2輪ローターが特徴のヘリ兵員と物資の輸送と支援攻撃がこなせる。
J・ウィンド重輸送ヘリ(Mi-26
大型非武装輸送ヘリ。大型車両も運搬可能。頻繁に基地を旋回している。
ブレード・ソング(21型ミサイル艇(黄蜂型)
ソビエト(OSA-1)が開発し、中国ライセンス生産したミサイルボート。強力なロケット砲を多数装備している。
ダイナスティ大型駆逐艦
対空ミサイル艦砲を搭載した砲艦。マルガリータ港付近を航行している。

P.L.A.V

国連軍、UP、海賊、ソラーノ軍以外からは攻撃されない。

M151A2
コラレス偵察車(M151
ゲリラが使用しているジープ偵察用と上部に機銃を装備したものがある。
ボーデン
ゲリラが使用する武装バギーカー。さまざまなタイプがある。
ボリバルトラック(M35 トラック
機銃付きと輸送用がある。
アルマジロ(M113装甲兵員輸送車
装甲兵員輸送車。武装は重機関銃。対空仕様は、ガトリング砲を装備。
サルバトール軽戦車(M551シェリダン
主砲と機銃を装備。
Mirabel Off-road Bike
偵察バイク
カストロ攻撃ヘリ(UH-1
多目的ヘリ。輸送型から攻撃型までさまざまな種類がある。
プレステス巡視艇
固定機銃と銃座を装備している高速モーターボート
カーディナスゴムボート
機関銃搭載のゴムボート

海賊

カモフラージュすると海賊以外の組織から攻撃される。
ブジュテクニカル(フォード・Fシリーズ
武装テクニカル。本体に50口径機銃を装備。
ブジュピックアップ(Dodge M880)
ピックアップトラック。物資輸送用なので武装は無し。
Devibway's Buggy
50口径機銃を装備したバギーカー
マーキートラック(Kenworth K100)
セミトレーラーで、他の海賊所有の乗り物と同様にボディカラーは黄色
海兵隊輸送車/海兵隊攻撃ヘリ(SA 316
小型ヘリ。さまざまな攻撃用と輸送用がある。
Culican Cutter
輸送船に銃座を装備した
リトルディンバ
海賊仕様のジェットスキー

ソラーノ軍

基地侵入のみ効果があるが、それ以外のカモフラージュは無効。

M151A2
イグアナ(M151
ジープ。屋根のついた偵察用と上部に50口径機銃を装備したものがある。
M35A2
カプチン(M35 トラック
軽装甲武装トラック。対空用などもある。
アルベンス(M113装甲兵員輸送車
機関銃ミニガン装備仕様の他、電波妨害が可能なタイプもある。
軽戦車(スコーピオン
ソラーノ軍が使用する軽戦車。機動力と攻撃力が高い。
ジャガー戦車(AMX-30
ソラーノ軍中型戦車。特に特徴の無い標準的な戦車。
ジャガー重戦車
ソラーノ軍の重戦車。ジャガー戦車の改良型。装甲主砲が強化されている。
対空モスキート
対空戦車対空ミサイルを装備。
ケストレル(SA 316
小型ヘリ。攻撃用と輸送用がある。
アナコンダ(Mi-35
ソラーノ軍の主力武装ヘリ。強力な対地攻撃武装を多数装備している。耐久力も高い。
コンドル(Mi-26
大型輸送ヘリ。ゲーム中で最初のミッションでのみ登場するが、プレイヤーは海賊から購入可能。
クロコダイル攻撃型砲艦
ソラーノ軍の砲艦。作中で唯一ロケット砲を搭載。
ピラニア偵察ボート
固定機銃と銃座を装備している。

PMC

車両バイクは、ベネズエラ各地に散らばっているスペアパーツを集めるかエヴァからのチャレンジ・ゲームをクリアすることで購入可能になる。また、各組織と友好関係が中立以上の時は、ソラーノ軍以外からは攻撃されない。

アーバンコマンドー(ケーニッグゼグ・CCR
高性能スポーツカーミサイルランチャーを搭載。
軽装甲機動車
バルカン4×4(軽装甲機動車
防弾装甲SUVガトリング砲を搭載している。
ブラックハート
2ドアのカスタム・マッスルカー。並外れた速度が出せる。
Pontiac GTO(Cacharro de Muerte)
モンスタートラック。ブースターによるジャンプ機能を装備。
スコーチャー
バギーカーグレネードランチャー対戦車ミサイルを装備。
パンツァーサイクル
キャタピラを履いたハイブリッドバイク。非常に走破性が高い。軽ガトリング砲を装備。
サボタージュ
助席付きバイク。機銃を装備。
トリトン偵察ボート
ミニガン、20発のロケット弾を装備している高速ボートPMC本部に常時2隻が係留されている。
UH-1
イワンが操縦するヘリコプター。送迎と物資輸送に使用される。塗装は色。
Mi-26
大型車両や戦車などの輸送用大型ヘリコプター。プレイヤーは操縦不可能。

一般車両

1974年・カマロ(2代目中期)
正体が判明するまで全ての組織から攻撃されない。
Freightliner FLB(ゴミ収集車
カラカス港周辺に多く見られる。
Bentley Contiental Flying Spur(タクシー
マラカイボ周辺でのみ出現する。
商業バン
ボックスタイプなど特殊タイプもある。
Ken Worth K100・Peterbilt 377(トラクター
マラカイボ湖周辺とハイウェイを走行している。
スポーツカー
3種類のタイプが登場。フロントデザインはCCRKoenigsegg CC8Sなどに似ている。旧式のカマロのようなアメリカンマッスルカーも登場。
オートバイ
スポーツレプリカ・オフロード・チョッパースタイルのアメリカンの3種類。国連軍ゲリラの所有している偵察バイクもある。PS2版には登場しない。
公共バス(ElDorado National Escort RE-A 35)
市内を走る何の変哲もないバス。

海上交通

民間船舶(輸送船)(トロール船
マラカイボ湖を航行している船舶類。速度は遅い。
スピードボート
高性能中型ボート
モーターボート
小型だが速度は遅い。
ジェットスキー(Wave Skimmer)
海で頻繁に見かける。速度が速く移動に有利。

砲撃・空爆

戦闘機パイロットを雇用し(一部の空爆は除く)、各組織から購入することで要請できるようになる。全般的に破壊力は前作を上回る。()内は価格。
砲撃 ビーコン(150k)
電波妨害があっても支援可能で、前作より破壊力が上がっている。
爆撃 スモーク(75k)
爆弾2発による空爆。
バンカーバスター レーザー(300k)
地中貫通爆弾。高層ビルでも一回の空爆で破壊可能。
絨毯爆撃 サテライト(375k)
広範囲な目標物の破壊が可能。
巡航ミサイル攻撃 ビーコン(600k)
狭い範囲での攻撃に向いている。
クラスター爆弾 スモーク(75k)
スモークを投げて要請する。建物は破壊不可だが、戦車と敵兵の排除は可能。
制空支援 スモーク(150k)
スモークで要請。敵のヘリコプターの破壊のみ有効。
デイジーカッター スモーク(375k)
人、建物、戦車を一気に破壊できる。
燃料気化爆弾 スモーク(200k)
狭い範囲での攻撃に有利。
レーザー誘導爆弾 レーザー(300k)
遠距離から破壊目標物の要請ができるのが利点。
MOAB スモーク(500k)
広範囲な破壊が可能。
ロケット攻撃 サテライト(350k)
ロケット爆弾による空爆で威力が高め。
誘導爆弾 ビーコン(450k)
威力は普通。
戦略ミサイル攻撃 ビーコン(400k)
威力と値段が高め。
局所攻撃 サテライト(525k)
広範囲の目標物が破壊可能。
対戦車弾 スモーク(100k)
戦車のみ有効。
UP空爆 スモーク(400k)
ユニバーサル石油から購入可能な支援攻撃。
UP陸上攻撃 スモーク(500k)
クラスター爆弾。
UPタンク攻撃 スモーク(75k)
戦車撃破専用。

地名

カラカス中心部全景
カラカス
ベネズエラ首都。高層ビルが林立し、フランシスコ・ファハルド高速道路がある。内戦の影響で建物の一部が破壊されている。郊外には連合軍の本部が、市内には連合軍の駐屯地が3ヶ所所在する。ストーリー後半では連合軍とアジアン軍との戦闘が激しくなったため、民間人や一般車両の姿はほとんど見られない。また、ストーリー終盤でアジアン軍のミッションを選択した場合は、以降アジアン軍が市内を巡回している。
マラカイボ
カラカスに次ぐ大都市。カラカス同様、ストーリー後半では内戦が激化しているため、建物のほとんどが破壊されている。
街にはUP社の高層ビルがある。ミッション後半では、UPの傭兵と連合軍兵士が市内を巡回している。
マラカイボ湖
ラファエル・ウルダネタ橋
ベネズエラ湾に繋がっている湖。石油採掘基地が3ヶ所ある他、石油掘削用の井戸が多数設置されている。湖畔沿いに旧ソラーノ私邸が所在する。序盤で邸宅が主人公に制圧されて、PMCの現地本部として使用することになる。今回は野戦病院が登場せずに主人公の体力が尽きた際に搬送される場所でもある。カルモナ将軍橋はソラーノがラファエル・ウルダネタ将軍橋の名前を変えたものである。
クマナ
アジアン軍の基地が所在する。連合軍かアジアン軍のミッションを選択するかで巡回する軍隊が変わる。郊外にはアジアン軍の指令本部がある。
メリダ
中規模都市。P.L.A.Vの基地が1箇所あり、市内をジープガントラックヘリコプターが巡回している。
ストーリー開始直後はVZ軍に占領され危険な地域であったが、中盤にプレイヤーが市内を制圧以降はP.L.A.Vのテリトリーになり、殺伐とした雰囲気は無くなる。
シウダード・グアヤナ
グアナレ
中規模都市。郊外にベネズエラ軍基地が3箇所あり、偵察車両が市内で多く見受けられる。
要塞島
マラカイボ湖の中央にある島で、16世紀に建造された城塞がある。城塞はそのままベネズエラ軍の根拠地となっており、難攻不落を誇るが、ストーリー中盤で主人公によって破壊される。
マルガリータ島
マルガリータ島
アジアン本部東側にある島でリゾート地。島内は立ち入り禁止区域で主人公が上陸するとアジアン軍兵士に攻撃される。観光客など民間人が多数軟禁されている。
エンジェルフォール
ソラーノがいたバンカー近くにある大規模な滝。
オリノコ川
南アメリカ大陸で第三の大河。グアナレ近くにP.L.A.Vの前哨基地がある。
アマゾン熱帯雨林
南部に広がるジャングル地帯。連合軍、アジアン軍、ベネズエラ軍の小規模施設がある。また、アマゾンの奥深くに行くとエンジェルフォールやソラーノが潜伏していた巨大バンカーが存在する。

PlayStation 2版

PS2版では、前作とほぼ同じエンジンが使用されているため兵士の動き方や空爆の要請、標的の人物の拘束などが前作に似たものとなっている。

  • 地図が大幅に縮小され、ミッションが簡略化・減少している。
  • 地理(地形建物の内部などの構造)がかなり違う。
  • 他機種版で登場する乗り物(60種類登場)、武器の一部が登場せず、前作と同じ物が登場している。
  • PMC本部にて乗り物の保存が可能。
  • 通貨単位が他機種版では「K」などで表記されるのに対してPS2版では前作同様米ドルとなっている。
  • 空爆要請、補給物資、車両の購入は、各組織の連絡員からの依頼をこなせば、購入可能になる。
  • 各組織の連絡員の名前や容姿が他機種版と全て異なっている。
  • 2人協力プレイが搭載されていない。
  • 最終任務でソラーノのバンカーを破壊した時点でストーリー終了となり、その後のエンディングデモ以外の演出が全てカットされている。
  • マップ上に空爆用の爆弾が存在しない。
  • 収集物はスペアパーツの代わりにドッグタグブリーフケースなどがあるが特典がない。
  • 戦車またはヘリコプターハイジャックする際にボタン操作を間違えても失敗しない。
  • 戦車またはヘリをハイジャックした時に燃料が手に入る。
  • 各組織のミッション完了後、報酬と燃料が貰える。
  • PS2版のみにしか登場しないミッションと、PS2版では登場しないミッションがある。
  • パイロットメカニックなどが味方になる経緯が異なる。
  • ユアンによるヘリ移動や物資の回収要請システムが削除されている。
  • 一部のムービーシーンに字幕がない。
  • PMCにて仲間との賭けができない。
  • PMCにてフィオナのカスタムフェニックスが存在しない。
  • HVTsや目標物破壊任務が存在しないが、連合軍から依頼されるソラーノ軍限定の高額標的人物拘束の任務が存在する。
  • 海賊のメインミッションが無く、連絡員によるサブミッションのみになる。
  • 通報システムが無く、各組織の兵士民間人を殺害した場合のみ友好度が左右される。
  • 拠点確保の際、敵司令部の中に1分間居座ることで占拠扱いとなる。
  • 音声が前作からの使い回しが多いため、前作に登場したが今作では登場していない人物の言及が台詞内(字幕は修正されている)に存在するなど誤植が多い。
  • 他機種版にある周回の概念がなく、クリアデータをロードすると最終任務が未遂の状態に戻される。

論争

ベネズエラ政府はこのゲームに対して「実際に同国ではクーデターは起こらない。アメリカ政府ウゴ・チャベス大統領を失脚させようとしている」として同政府に抗議をした[2]。 一方開発元であるパンデミック・スタジオでは「ゲーム中に登場するストーリー、登場人物はフィクションであり開発にはアメリカ政府の者は関与していない」と反論している。

脚注

  1. ^ 2002年にベネズエラで発生したクーデター未遂事件をモデルにしている
  2. ^ Venezuelan anger at computer game”. BBC News (2006年5月25日). 2008年9月4日閲覧。

関連項目