マレ

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マレ
މާލެ
Malé
マレ島の全景
マレ島の全景
位置
マレの位置の位置図
マレの位置
座標 : 北緯4度10分 東経73度30分 / 北緯4.167度 東経73.500度 / 4.167; 73.500
行政
モルディブの旗 モルディブ
 行政区画 首都 マレ
 環礁 カーフ環礁英語版
 市 マレ
地理
面積  
  市域 1.7 km2
標高 1 m
人口
人口 (2006年現在)
  市域 104,403人
その他
等時帯 UTC+5 (UTC+5)
夏時間 なし

マレディベヒ語: މާލެ‎、英語: Malé)は、インド洋の島国であるモルディブ首都で、マレ島およびヴィリンギリ島の全域から成る街。カーフ環礁英語版の真ん中にある北マレ環礁英語版の南端に位置する。

概要

マレ

モルディブの政治経済の中心地で、貿易港でもある。目覚ましい発展を遂げる観光業のほか、主要産業の1つである漁業での水産物の加工も行われる。モルディブは各島ごとに単一の役割を担うことが多いが、マレ島はまさしく首都の島である。島の陸地全体が市街地化しており、人口は104,403人(2006年)。モルディブの人口の1/3から1/4ほどが集中しており、多くの外国人労働者も存在する。東隣のフルレ島にはイブラヒム・ナシル国際空港がある。

マレは人口密度が世界一とも言われており、人口圧力を軽減するためにイブラヒム・ナシル国際空港と陸続きの人工島「フルマーレ」を造成し移住を促しているが、諸設備がまだ整っていないため芳しくない。2006年現在、居住しているのは2004年インド洋大地震による大津波で被災した住民である。

気候

マレはケッペンの気候区分ではサバナ気候に属す。5月から12月までの長い雨季があり、残り4か月が乾季となる。マレはこの気候帯の多くの都市とは異なり、年間を通じて最高が30℃、最低が27℃程度と気温の変化が少ない気候を持つ。年間の平均降水量は1,900 mm超である。

マレの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 32
(90)
32
(90)
33
(91)
37
(99)
37
(99)
34
(93)
32
(90)
32
(90)
32
(90)
33
(91)
33
(91)
32
(90)
37
(99)
平均最高気温 °C°F 30.0
(86)
30.4
(86.7)
31.2
(88.2)
31.5
(88.7)
31.0
(87.8)
30.5
(86.9)
30.4
(86.7)
30.2
(86.4)
30.0
(86)
30.0
(86)
30.1
(86.2)
29.9
(85.8)
30.4
(86.7)
平均最低気温 °C°F 25.4
(77.7)
25.6
(78.1)
25.8
(78.4)
26.4
(79.5)
26.2
(79.2)
25.8
(78.4)
25.6
(78.1)
25.5
(77.9)
25.1
(77.2)
25.2
(77.4)
25.3
(77.5)
25.1
(77.2)
25.6
(78.1)
最低気温記録 °C°F 17
(63)
17
(63)
22
(72)
22
(72)
22
(72)
22
(72)
21
(70)
21
(70)
22
(72)
21
(70)
20
(68)
21
(70)
17
(63)
降水量 mm (inch) 75.2
(2.961)
49.7
(1.957)
72.8
(2.866)
131.6
(5.181)
215.7
(8.492)
171.9
(6.768)
147.2
(5.795)
187.7
(7.39)
242.8
(9.559)
222.0
(8.74)
201.0
(7.913)
231.7
(9.122)
1,949.3
(76.744)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 4.6 3.5 6.1 9.1 14.3 12.9 11.9 12.8 15.8 14.6 13.3 11.8 130.7
湿度 78.0 77.0 76.9 78.1 80.8 80.7 79.1 80.5 81.0 81.7 82.2 80.9 79.74
平均月間日照時間 248.0 259.9 279.0 246.0 223.2 201.0 226.3 210.8 201.0 235.6 225.0 220.1 2,775.9
出典1:NOAA [1]
出典2:香港天文台,[2] BBC Weather(最高・最低気温)[3]

逸話

2004年12月26日、インドネシアスマトラ島沖で発生した2004年インド洋大地震による大津波では、マレの3分の2の地域が甚大な被害に遭い、深刻な状態に陥った。幸いにマレで死者が1人も出さなかったのは、1987年サイクロン被害への対策として、モルディブの国土を守るために進められていた日本ODAの防波堤のおかげで、津波の勢いを減少したからだと言われている。[4]

脚注

  1. ^ Male Climate Normals 1961-1990”. アメリカ海洋大気庁. 2012年12月29日閲覧。
  2. ^ Climatological Information for Male, Maldives, accessed 24 April 2012.
  3. ^ Average Conditions Maldives”. BBC Weather (2011年5月). 2012年12月29日閲覧。
  4. ^ ODAちょっといい話 大津波からモルディブの首都住民を守った日本の防波堤”. ODAとは?. 外務省. 2013年4月7日閲覧。

関連項目