マトリックス レボリューションズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ラグドール (会話 | 投稿記録) による 2016年3月29日 (火) 06:11個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

マトリックス レボリューションズ
The Matrix Revolutions
監督 アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
脚本 アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
製作 ジョエル・シルバー
製作総指揮 アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
ブルース・バーマン
アンドリュー・メイソン
グラント・ヒル
出演者 キアヌ・リーブス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー=アン・モス
ヒューゴ・ウィーヴィング
音楽 ドン・デイヴィス
ベン・ワトキンス
撮影 ビル・ポープ
編集 ザック・ステンバーグ
製作会社 ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ
シルバー・ピクチャーズ
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 世界の旗 2003年11月5日
上映時間 129分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 1億5,000万ドル[1]
興行収入 世界の旗 4億2,498万ドル[1]
アメリカ合衆国の旗カナダの旗 1億3,931万ドル[1]
日本の旗 67億円[2]
前作 マトリックス リローデッド
テンプレートを表示

マトリックス レボリューションズ』(原題:The Matrix Revolutions)は、『マトリックス』3部作の完結編。脚本監督ウォシャウスキー兄弟2003年11月5日に世界60か国で同時刻同時上映された。

あらすじ

ベインとネオが意識不明。ベインと違い、ネオは侵入時と同じ神経状態だった。それを受け、モーフィアスはマトリックスの中の彼を捜す。ネオは、ソースに弾き飛ばされた結果「モービル・アヴェニュー」というマトリックスとソースの境界に捕らえられていた。ここでネオはプログラムの「家族」に会い、モービル・アヴェニューはメロビンジアンだけに忠実なトレインマンと呼ばれるプログラムに制御されていると知る。

ネオがモービル・アヴェニューで捕らえられていることをセラフから伝えられたモーフィアスとトリニティーは、ネオの解放をトレインマンに迫るが、逃げられてしまう。三人はメロビンジアンに直接交渉し要求をされるものの、トリニティのメキシカン・スタンドオフによって、メロビンジアンに解放を了承させる。

未来が見えるようになったネオは、自分が行くべきマシン・シティーの幻影を見る。自分の変化に違和感を覚えていたが、現実に戻る前に預言者の訪問を決める。預言者はネオに、ネオとスミスとの関係、ネオの持つ力の源を説明。また、ネオがこれからどこへ行けばよいのかわからなければ「誰にとっても」明日はないと言う。

ネオが去った後スミスたちが予言者の家に到着する。予言者を取り込み予知能力を得たスミスは、自らがネオを葬ることを予知、未来を見通せる確信を得る。

現実の世界では、ハンマー号とネブカドネザル号の残った乗組員がロゴス号を発見。ナイオビら乗組員と合流していた。彼らは、燃料切れのロゴス号を再起動し、目を覚ましたベインに査問を始めるが、彼は記憶がないと話す。一方ネオは、理由は説明できないがマシン・シティに行くため船が必要だと言う。否定意見の中、預言者にネオの助けを選択するよう言われていたナイオビがロゴス号を提供。トリニティは、ネオと共に行く決意をする。

ハンマー号の乗組員たちは、センチネルを避けるために、航行の難しい補助パイプラインを通ってザイオンに戻ることを計画していた。しかし出発した直後、乗組員が殺害されており、犯人がベインで、ロゴス号に隠れていることに気づくが、すでにロゴス号に戻って警告することはできなかった。ロゴス号では出発する前、ベインがネオと離れたトリニティーを人質にネオを誘き寄せる。ネオは争いの中、スミスがベインに乗り移っていることに気づく。ネオはレーザーで目を潰されるが、スミスの姿、プログラムが見えていた。ネオは、スミスを倒し、トリニティーを解放する。そして二人はトリニティーの操縦でマシン・シティーに向かう。

ザイオンのドックにはセンチネルの大群が侵入を始めていた。人間側はロック司令官の指示のもと、防御ユニットを総動員して応戦するが、電磁パルスがない上、圧倒的な数の攻撃に壊滅的な打撃を受けていたため、敗北は時間の問題だった。残された手段は、ザイオンに向かっているハンマー号の電磁パルスで敵を一掃することだったが、ドックのゲートが破壊され、操作不能となっていた。部隊長のミフネは死に際に、自身のAPUをキッドに託し、ゲートを手動で開けるよう指示。キッドによってゲートは開かれ、電磁パルスによって敵は一掃された。同時に防御ユニットもダウンしてしまい、さらに敵の掘削機が再起動したため、あと2時間で敵が寺院の内壁に到達する事態となった。

トリニティの死という犠牲を払ってマシン・シティに到達したネオは、マシンたちの統合意識体と対面し、共通の脅威となったスミスを倒すことを条件に、ザイオン侵攻を止めるように申し出る。

多くの人間を取り込んだスミスは飛行をはじめネオすら上回る強大な力を手に入れており、ネオは苦戦の後、ついにダウンさせられる。ネオを見下ろすスミスは、予言者を取り込んだ時に見た光景に狂喜する。しかしネオに向かったスミスの口から出たのは、かつて予言者がネオに対して語った、スミスの意志にはない言葉だった。

ザイオンではセンチネルたちが去っていき、戦争が終わったことを喜んでいた。マトリックスではアーキテクトが預言者の前に現れ、秩序を乱し変化を試みたことに対し、非常に危険なゲームだと言うが、預言者はその危険にそれだけの価値があるのを知っていた。アーキテクトは、プラグを抜かれたい人間はどうなるかを尋ねられ、もちろん解放すると答える。

登場人物

キャスト

役名 俳優 日本語吹き替え
劇場公開版 フジテレビ
ネオ(トーマス・A・アンダーソン/救世主) キアヌ・リーブス 小山力也 森川智之
モーフィアス ローレンス・フィッシュバーン 玄田哲章 内海賢二
トリニティー キャリー=アン・モス 日野由利加 戸田恵子
エージェント・スミス ヒューゴ・ウィーヴィング 中田和宏 大塚芳忠
ナイオビ ジェイダ・ピンケット=スミス 本田貴子 深見梨加
オラクル メアリー・アリス 此島愛子 沢田敏子
ロック司令官 ハリー・J・レニックス 石塚運昇 菅生隆之
リンク ハロルド・ペリノー・ジュニア 大川透 鳥海勝美
メロヴィンジアン ランバート・ウィルソン 中村秀利 江原正士
パーセフォニー モニカ・ベルッチ 大坂史子 きのしたゆうこ
ジー ノーナ・ゲイ 朴璐美 引田有美
ハーマン評議員 アンソニー・ザーブ 村松康雄 麦人
ミフネ ナサニエル・リーズ 佐々木勝彦 小林修
セラフ コリン・チョウ 辻谷耕史 家中宏
ベイン イアン・ブリス 斉藤瑞樹 蓮池龍三
アーキテクト ヘルムート・バカイティス 有本欽隆 中村正
サティー タンビーア・K・アトウォル 最上莉奈 小林沙苗
トレインマン ブルース・スペンス 遠藤純一 斎藤志郎
カズ ジーナ・トーレス 唐沢潤 登場シーンカット
キッド クレイトン・ワトソン 緑川光 石田彰
ウェスト評議員 コーネル・ウェスト 沢木郁也 宝亀克寿
ラーマ・カンドラ バーナード・ホワイト 辻親八 森田順平
ローランド デヴィッド・ロバーツ 仲野裕 青山穣
ゴースト アンソニー・ウォン 二又一成 駒谷昌男
カマラ タリニー・ミューダリア 湯屋敦子
デウス・エクス・マキナ ケビン・マイケル・リチャードソン(声) 中村秀利 斎藤志郎
  • 劇場公開版吹き替え - VHSDVDBD収録
その他吹き替え - 石住昭彦楠大典沢田敏子阪口周平新垣樽助吉野貴宏重松朋小伏伸之
その他吹き替え - 幸田直子佐久田修鈴木正和大川透熊谷ニーナ野村須磨子星野貴紀福山廉士
2015年2月21日にWOWOWで放送された際にカット部分を同一声優で追加録音したものが放送された。

スタッフ

配役

預言者オラクル役を演じたグロリア・フォスター糖尿病による合併症で亡くなったため、この役はメアリー・アリスが引き継いだ。

公開

インドではこれが他の国々と同時に公開された初めてのハリウッド映画だった[3]

この映画は、オムニマックスで公開された最初の実写映画だった。ウォシャウスキー兄弟は映画の公開時、キアヌ・リーブスジェイダ・ピンケット=スミスとともに東京のオープニングイベントに出席した。

脚注

関連項目

外部リンク