ボリス・パルサダニアン

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ボリス・パルサダニアンBoris Parsadanian: Борис Христофорович Парсаданян1925年5月14日 - 1997年5月14日)は、アルメニアエストニア人の作曲家

キスロヴォツク出身。第二次世界大戦中には学業が中断されるが、戦後はモスクワグネーシン音楽学校ヴァイオリンを学び、1950年に卒業した。卒業後、エストニアに移り、はじめはタリン・ラジオ・オーケストラで職を得るが、作曲に注目するようになり、タリン音楽院に入ってヘイノ・エッレルに師事した。

1968年から1970年までモスクワ中央テレビの副編集長、1970年から1973年までエストニア共産党の文化部中央委員会委員となった。1973年から1975年はエストニア作曲家連盟の顧問を、1975年から1986年までエストニア管弦楽団の芸術監督を務めた。

1973年1979年1982年の3回にわたってエストニア共和国名誉芸術家の称号を得た。

作品には、1958年から1985年の間に書かれた11の交響曲(第2番はマルティロス・サリアンに捧げられている)、ヴァイオリン協奏曲1955年)、木管五重奏曲(1967年)、弦楽四重奏曲1974年)、ヴァイオリン・ソナタ(1986年)などがある。