ベンジル酸

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ベンジル酸
ベンジル酸の構造式
IUPAC名ジフェニルヒドロキシ酢酸
別名α,α-ジフェニル-α-ヒドロキシ酢酸、α,α-ジフェニルグリコール酸、α-ヒドロキシジフェニル酢酸、2,2-ジフェニル-2-ヒドロキシ酢酸、2-ヒドロキシ-2,2-ジフェニル酢酸、ジフェニルグリコール酸、ヒドロキシジフェニル酢酸、BZ
分子式C14H12O3
分子量228.25
CAS登録番号76-93-7
形状白色固体
密度1.08 g/cm3,
融点150 - 152 °C
沸点180 °C(17.3hPa)
SMILESOC(C(O)=O)(c1ccccc1)c2ccccc2

ベンジル酸(ベンジルさん、benzilic acid)は、白色結晶の芳香族化合物カルボン酸で、多くの1級アルコールに溶ける有機化合物である。

合成[編集]

ベンジル酸は、ベンジルアルコール水酸化カリウムの混合物を熱することで作られる。また、ベンズアルデヒドを縮合させてベンジルとし、それをベンジル酸転位させる合成法もある。これはユストゥス・フォン・リービッヒによって1838年に初めて示された方法である[1]

脚注[編集]

  1. ^ Liebig, J. (1838). “Ueber Laurent's Theorie der organischen Verbindungen”. Annalen der Chemie 25: 1-31. doi:10.1002/jlac.18380250102. 

関連項目[編集]