ヘルシンキ・ヴァンター国際空港

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ヘルシンキ・ヴァンター国際空港
Helsinki-Vantaan lentoasema
IATA: HEL - ICAO: EFHK
概要
国・地域  フィンランド
所在地 ヴァンター
母都市 ヘルシンキ
種類 公共
運営者 フィナビア
拠点航空会社
標高 55 m (179 ft)
座標 北緯60度19分02秒 東経024度57分48秒 / 北緯60.31722度 東経24.96333度 / 60.31722; 24.96333座標: 北緯60度19分02秒 東経024度57分48秒 / 北緯60.31722度 東経24.96333度 / 60.31722; 24.96333
公式サイト 公式ウェブサイト
地図
フィンランド内の位置
フィンランド内の位置
HEL
フィンランド内の位置
フィンランド内の位置
HEL
フィンランド内の位置
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
04R/22L 3,440×60 アスファルト
04L/22R 3,060×60 アスファルト
15/33 2,901×60 アスファルト
統計(2009年)
旅客数 12,589,400人[1]
発着回数 91,952回[1]
出典:フィンランド航空路誌[2]
リスト
空港の一覧
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ヘルシンキ・ヴァンター国際空港フィンランド語: Helsinki-Vantaan lentoasemaスウェーデン語: Helsingfors-Vanda flygplats英語: Helsinki-Vantaa Airport)は、フィンランドヴァンターにある国際空港。

ヘルシンキ国際空港、バンター空港と呼ばれることもある。

概要[編集]

フィンランドの首都ヘルシンキの北15kmに位置する。フィンランド最大の空港であり、北欧のみならず中欧東欧や、アジア各都市へ向けた便のハブ空港として機能している。また、日本と欧州を結ぶ最短飛行距離の空港である上に乗り継ぎ所要時間も短いため、毎年多くの日本人観光客が利用する。

フィンランドのフラッグキャリアであるフィンエアーが当空港を拠点空港としている。1983年、ヘルシンキから東京(成田)へ、ヨーロッパの航空会社では初となる、ノン・ストップ便の就航を果たして以来、注目を集めるようになった。それから、香港北京上海バンコクシンガポールデリーと路線が拡大している。また、2013年7月1日からアジアの航空会社としてはじめて日本航空東京/成田線の就航を開始した[3]

略歴[編集]

以前からあったヘルシンキ・マルミ空港が手狭になってきたこともあり、1952年にヘルシンキで開催された夏季オリンピックにあわせて開港された。

2009年12月11日に全面リニューアルした。利用者の増加にあわせたもので、長距離線用の出発ゲートを増やしつつ、新しいバゲージハンドリングシステムを導入してMCTを維持。同時にフィンエアーもアジアと欧州をつなぐ戦略の強化のため、同空港にラウンジとスパをオープンした[1]

施設[編集]

2011年12月15日、フィンランドのスーパー「Alepa(アレパ)」がオープンした。場所はターミナル2のホール2Bの到着フロアで、制限区域外。営業時間は24時間365日[2]

2012年2月9日、世界初の空港内「アングリーバード」ショップがオープンした。アングリーバードはフィンランドRovio Mobile社が開発したゲームで、スマートフォンiPhone用のゲームから現在ではAndroid端末機種やタブレットPCでも楽しむことができ、世界中に多くのファンを持つ。ショップは国際線が就航するシェンゲン協定非加盟国エリアの、ターミナル2にオープンした。[3]

就航路線[編集]

ターミナル1[編集]

航空会社 目的地
スウェーデンの旗ノルウェーの旗デンマークの旗 スカンジナビア航空 コペンハーゲンニースオスロ/ガーデモエンストックホルム/アーランダ

[季節運航] : ジュネーヴキッテラ英語版クーサモ英語版スプリト英語版

スウェーデンの旗 ゴットランズフリーグ英語版
運航は スウェーデンの旗 ゴールデン・エア
[季節運航] : ヴィスビュー英語版
アイスランドの旗 アイスランド航空 レイキャヴィーク/ケプラヴィーク
ラトビアの旗 エア・バルティック リガ
ドイツの旗 ユーロウイングス ベルリン/テーゲル
ドイツの旗 ルフトハンザドイツ航空 フランクフルトミュンヘン
トルコの旗 サン・エクスプレス [季節運航] : アンタルヤイズミル
ポルトガルの旗 TAP ポルトガル航空 リスボン
スペインの旗 ブエリング航空 バルセロナ

ターミナル2[編集]

航空会社 目的地
フィンランドの旗 フィンエアー 国内線 : イヴァロヨエンスー英語版、キッテラ、クオピオ英語版、クーサモ、オウルロヴァニエミヴァーサ英語版

日本 : 東京/成田東京/羽田[4]大阪/関西名古屋/中部(2024年5月30日運航再開予定)

アジア : バンコク/スワンナプーム北京/首都北京/大興(2019年11月就航予定)、南京重慶デリー香港上海/浦東ソウル/仁川シンガポール

中東 : テルアビブ/ベン・グリオンドバイ

ロシア : モスクワ/シェレメーチエヴォサンクトペテルブルクエカテリンブルク

ヨーロッパ : アムステルダム、バルセロナ、ベルリン/テーゲル、ブリュッセルブダペスト、コペンハーゲン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ジュネーヴ、ヨーテボリハンブルクロンドン/ヒースローマドリード、マラガ、マンチェスターローマ/フィウミチーノミラノ/マルペンサ、ミュンヘン、オスロ/ガーデモエン、パリ/CDGプラハ、ストックホルム/アーランダ、ウィーンヴィリニュスワルシャワチューリッヒ

北米 : ニューヨーク/JFKロサンゼルス

[季節運航] : アンタルヤベルゲンドゥブロヴニク英語版ハノイクラクフリュブリャナ、ニース、パルマ・デ・マヨルカトロントヴェネツィア西安

フィンランドの旗 フィンエアー
運航は フィンランドの旗 ノルディック・リージョナル・エアラインズ
国内線 : ヨエンスー、クオピオ、クーサモ、オウル、ヴァーサ

ヨーロッパ : ベルリン/テーゲル、ブリュッセル、ブダペスト、コペンハーゲン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ジュネーヴ、ヨーテボリ、ハンブルク、マンチェスター、ミュンヘン、オスロ/ガーデモエン、リガ、プラハ、サンクトペテルブルク、ストックホルム/アーランダ、ストックホルム/ブロンマタリン、ヴィリニュス、ワルシャワ、チューリッヒ

デンマークの旗 ジェット・タイム英語版 アンタルヤ英語版
ノルウェーの旗 ノルウェー・エアシャトル アリカンテ、アテネ、バルセロナ、コペンハーゲン、ダブリン、ロンドン/ガトウィック、マドリード[2014年6月4日就航]、マラガ、オスロ/ガーデモエン、オウル、パリ/オルリー、ローマ/フィウミチーノ、ロヴァニエミ、ストックホルム/アーランダ

[季節運航] : ブルガスハニアコルフ、ドゥブロヴニク、グラン・カナリア、イヴァロ、キッテラ、ニース、パルマ・デ・マヨルカ、プラハ、ロードスザルツブルク、スプリト、テネリフェ・スール、ヴェネツィア

イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ ロンドン/LHT
アイルランドの旗 エアリンガス [季節運航] : ダブリン
オランダの旗 KLMオランダ航空 アムステルダム
ドイツの旗 TUIfly [季節運航] : ハノーファー
スペインの旗 ブエリング航空 [季節運航] : バルセロナ
ロシアの旗 アエロフロート・ロシア航空 モスクワ/シェレメーチエヴォ
ロシアの旗 アエロフロート・ロシア航空
運航は ロシアの旗 ロシア航空
サンクトペテルブルク
ロシアの旗 S7航空 モスクワ/ドモジェドヴォ
ロシアの旗 セヴェルスタリ航空英語版 チェレポベツ英語版
ベラルーシの旗 ベラヴィア ミンスク
ウクライナの旗 ウクライナ国際航空 キエフ
チェコの旗 チェコ航空 プラハ
ポーランドの旗 LOTポーランド航空 ワルシャワ
日本の旗 日本航空 東京/羽田
中華人民共和国の旗 チベット航空 済南
中華人民共和国の旗 吉祥航空 上海
トルコの旗 ターキッシュ エアラインズ イスタンブール
イスラエルの旗 アルキア・イスラエルエアラインズ [季節運航] : テルアビブ/ベン・グリオン
アメリカ合衆国の旗 アメリカン航空 [季節運航] : シカゴ/オヘア

貨物便[編集]

航空会社 目的地
フィンランドの旗 フィンエアーカーゴ
運航は、フィンランドの旗 ノルディック・グローバル航空
ブリュッセル、香港、シカゴ/オヘア、ニューヨーク/JFK、ソウル/仁川、上海/浦東
スウェーデンの旗 アマポーラフリーグ英語版 マーストリヒト
エストニアの旗 Avies英語版 タリン
ドイツの旗 DHLアビエーション ライプツィヒ・ハレ
ドイツの旗 DHLアビエーション
運航は、ポーランドの旗 Exin英語版
タリン
アメリカ合衆国の旗 フェデックス・エクスプレス コペンハーゲン
ベルギーの旗 ASL航空ベルギー リエージュ
トルコの旗 ターキッシュ エアラインズカーゴ イスタンブール、ストックホルム/アーランダ
アメリカ合衆国の旗 ユナイテッド・パーセル・サービス ケルン・ボンマルメ、ストックホルム/アーランダ
スウェーデンの旗 ウエスト・エア・スウェーデン コペンハーゲン


過去に就航していた航空会社[編集]

過去の就航地[編集]

アクセス[編集]

  • タンペレ、トゥルクとヘルシンキ空港間のバス路線(いずれも約2時間)[5]
  • 路線バス(ヘルシンキ中央駅から約35分)
  • 鉄道(ヘルシンキ空港駅, HSL I系統 - 同駅から約27分・同駅まで約33分、P系統 - 同駅から約32分・同駅まで約28分)ホームからエスカレータで空港ターミナルに直結している
  • タクシー

脚注[編集]

  1. ^ a b Annual statistics”. Finavia. 2009年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年3月29日閲覧。
  2. ^ EFHK Helsinki-Vantaa” (PDF). AIP Suomi / Finland. Finavia. pp. EFHK AD 2.1, pp. 1–7 (2009年12月17日). 2016年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月19日閲覧。
  3. ^ JALグループ、2013年度の国際線路線便数計画(2013年6月1日以降)について
  4. ^ https://www.traicy.com/posts/20211109224178/
  5. ^ フライトとバスの乗り継ぎ | フィンエアー”. フィンエアー. 2024年2月27日閲覧。

外部リンク[編集]