プロレスリング華☆激
プロレスリング華☆激(プロレスリングかげき)は、博多と名古屋を中心に活動するプロレス団体。
概要
1997年6月に福岡県山川町にて長崎市出身、福岡在住のプロレスラーアステカと小川聡志により、九州限定の地域おこし、プロレスリング華☆激を設立。団体名の示す通り、「華やか」で「激しい」戦いをコンセプトとした「ストロング・ルチャ」を標榜としている。現在は博多と名古屋を中心に活動を展開している。主にアステカを中心とする福岡在住勢とコスモ☆ソルジャーを中心とする名古屋在住勢で構成。同じくプロレス団体のプロレスリング求道軍、プロレスリングFTO、レッスルゲート、タフスと業務提携し、相互にレギュラー参戦している。
歴史
- アステカが福岡県筑後地方の商工会青年部から、プロレス開催を呼びかけられたのがきっかけとなり、初代代表の小川聡志と2人で旗揚げした。フリー、他団体のプロレスラーを呼び、6月8日に約800人の観客(超満員)を集めた。当時、全国でも珍しい地域おこしとプロレスを合体させたケースとして注目される。
- 旗揚げ第2戦(佐賀県大町町大会)にはメキシコから4選手を招聘し開催。約600人の観客を集める。11月に初の自主興行であるベイサイドホール大会(福岡市博多区)を開催し、超満員の観客を集める。
- 福田豊(現:ユタカ)、"ナスティ"ブラック・パンサー(現:GENTARO)、KAZEがデビューした。小川聡志が仕事上の都合で代表辞任して退団する(後に練習生として復帰し、2006年にデビューする)。アステカが代表に就任する。
- 事実上親会社的存在だった、レッスル夢ファクトリーから独立する。
- コスモ☆ソルジャーが移籍してくる。
- ゲレーロ・ディアブロがリングネームをディアブロに改名し、正式所属になる。
- ルチャリブレ日本がメキシコから完全帰国し、団体と合流する。華☆激vsルチャルブレ日本の対抗戦が始まり、興行が盛上がるようになる。
- 初の短期ツアー「MASKED-1」開催。ドス・カラス親子が参戦した。
- 博多ライトヘビー級王座を新設した。4月21日福岡スカラエスパシオ大会にて王座決定1DAYトーナメントを開催。アステカがSAITOを破り、初代王者になる。
- 前年に引き続き短期ツアー「MASKED-1」開催。この年もドス・カラス親子が参戦した。
- アステカ、ディアブロ、福田がメキシコ遠征に出る。
- 人数が増え、若手が成長して団体らしくなり、盛り上がりが最盛を極めた。川内大裕、福田豊、SHIIBA(現:筑前りょう太)、飛影(現:ビリーケン・キッド)は人気があり、将来を有望される若手成長株だった。ファンは団体の成長を喜んでいた。しかし、この年の末、ルチャリブレ日本が離脱、川内、福田が退団、勇誠会パワービートジム(プロレスリング華☆激の総合格闘技部門)が解散するなど団体の縮小再生産を余儀なくされる。
- 新日本プロレスと対抗戦をした。これについて週刊プロレスの評価は「華☆激は善戦の部類。空中戦で見劣りしなかったのは評価できる」だった。週刊ゴングの評価は「3人(アステカ、コスモ、ディアブロ)の気迫は確実に伝わった」としていた。また「トータルで振り返れば、可もなく不可もなくといったところ」とも評された。
- 新泉浩司がデビューした。
- 日高洋輔が退団した。
- レッスルゲート、プロレスリング求道軍、プロレスリングFTO、プロレスリングタフスと業務提携して活発化させる。
- アステカが、スカルリーパー・エイジが持つ、九州無差別級王座を奪取した。
- 小川聡志の提案で九州北部豪雨で甚大な被害の出た八女市にて(小川自身が八女市生まれ)、チャリティー大会を開催。超満員の観客を集め、その模様は八女市の広報誌にて大きく取り上げられる(12月15日発行号)。
- アステカ、KING、新泉浩司、小川聡志が、福岡市内を中心に飲食店を多数展開するアトモスダイニングのCMキャラクターに起用される。このCMはキャナルシティや天神TOHOなどのシネマコンプレックスでオンエアされる。
スタイル
覆面レスラーが多いことからルチャリブレ系の団体と思われがちではあるが派手な飛び技や大技の連発に傾倒せず、基本を重視したレスリングを展開するのが団体の方針である。過剰なマイクアピールや派手な演出を好まない、良く言えば「真面目」、悪く言えば「固い」スタイルである。華☆激のタッグマッチはメキシコ式のノータッチルール(パートナーが場外に出た場合タッチしなくても交代できる)で行われる。ただし博多タッグ選手権はタッチルールで行われている。
主な興行
現在開催している興行
さざんぴあ博多で開催の定期戦。東京で開催時は「博多☆スタイル」という大会名になる。エストレージャは「スター」という意味。
名古屋で年に1回開催の大会。
九州勢の若手が中心となって開催される大会。定期戦では組めない若手主体のカードを中心に組み、底上げや新人発掘を図る。福岡在住の選手が主な出場者。小規模の地方会場で行われることが多い。反則、凶器攻撃、場外乱闘一切禁止。無意味な場外乱闘をなくし、リング上の戦いだけを重視したスポーツ性の高いものを目指している。
名古屋勢が中心となって開催される小規模の大会。
過去に開催された興行
夏の短期ツアー。出場選手のほとんどがマスクマンで構成された大会。
年末特別大会。
クラブで行われた大会。
タイトル
タイトル | 保持者 | 歴代 | 防衛回数 | 次期挑戦者 |
---|---|---|---|---|
博多ライトヘビー級王座 | MIKAMI | 第18代 | ||
博多タッグ王座 | アステカ&KING | 第9代 |
所属選手
博多軍
名古屋軍
スタッフ
レフェリー
リングアナウンサー
過去の所属選手
- 川内大裕(現:玄海)
- 福田豊(現:ユタカ)
- "ナスティ"ブラック・パンサー(現:GENTARO)
- ハンサム・リー
- 泉幸典
- 日高洋輔(現:中洲ヨースケ)
- ディアブロ
- 黒影
- 相島勇人
- 久保希望
- 林田伸一
- KAZE
- 谷口勇武
- 皇牙
- エスコラール・レアル・ルチャリブレ(現:磁雷矢)
- SHIIBA(現:筑前りょう太)
- 飛影(現:ビリーケン・キッド)
- MASAMUNE(現:政宗)
プロレスリング華☆激の総合格闘技部門。
過去の企業スポンサー
- 試合に「大塚製薬SOYJOY杯」と銘打ったり、リングの後ろに巨大なカロリーメイトのレプリカが置いてあった。試合終了後に選手が観客にSOYJOYを配ったり、SOYJOYマンとSOYJOYマン・プラスなる選手がリングに上がったこともある。
- 同社のチョコレート菓子「ゴールデンチョップ」などが試合終了後に配られていた。KINGがイメージキャラクターを務め、腕を後ろから大きく振りかざして叩きつけるチョップを「ゴールデンチョップ」として得意技にしていた。
その他
- 福岡市の福祉団体を試合に招待し、地域交流をはかっている。
- 新日本プロレスから譲ってもらったブルーのリングシートを使っている。
- 2007年、福岡ソフトバンクホークス選手が出演する開幕プロモーションCM「ベースボール・スパーリング編」に出てくるリングを提供した。キャッチコピーは「男、投げ。男、打ち。」で松中信彦、斉藤和巳らがリング上で投げまくり、打ちまくると言う内容。アステカがリングの設営を仕切り、リングインの動作の演技指導も行った。
- ケーブルテレビ局「JCOM福岡」で「博多発めんたいルチャテレビ」という番組が定期的に放送されていた(2008年3月で放送終了)。
- 2011年4月から8月まで動画サイト「USTREAM」の番組「カゲキックスTV」が放送された。
- 地域おこし団体事務局とタイアップし、動画サイト「USTREMAM」の番組「ゴツメン'75」が放送された(現在は放送終了)。
- 2013年1月より洋楽マニアで知られる小川聡志が、福岡市に開局したFMラジオ局にて音楽番組のパーソナリティーに起用される。
外部リンク
- プロレスリング華☆激公式ブログ
- プロレスリング華☆激 (kagekipro) - Facebook