キバハリアリ属
ブルドッグアリ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ブルドッグアリの一種
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Myrmecia Fabricius, 1804 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ブルドッグアリ キバハリアリ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Bulldog Ant Bull Ant | ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
本文参照 | ||||||||||||||||||||||||||||||
2015年5月現在「Atlas of Living Australia」にて報告されているブルドッグアリの生息地域
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ブルドッグアリ(キバハリアリ)属(Myrmecia)は節足動物門昆虫網ハチ目アリ科キバハリアリ亜科のアリの総称。
生息地
オーストラリア北部一帯の乾燥地帯を中心に生息している。
特徴
和名でキバハリアリとも呼ばれるように、頭部と同じか、それよりも長く伸びた大顎と、腹部末端にある毒針が特徴となっている大型のアリで、働きアリの大きさでも2.5cm近くにもなる。長大な顎には鋸状の内歯が生えてくる種もいる。
相手を刺すハチの頃からの名残の針を残している原始的なアリのグループだが、他のアリと同じく地下を住処とし、そこに巣を構えて社会生活を営む。脚も非常に長く、歩行スピードも速いが、これは乾燥地帯に住み、獲物となる動物が少ないことから、確実に相手を追い詰めるように発達適応したといわれる。獲物を見つけるためか、複眼も他のアリに比べ大きめになっている。
生態
非常に好戦的で獰猛な性質のアリとして知られ、巣に近付くものは自分より遙かに巨大な生き物であろうと遠慮なしに襲いかかる。
長い大顎の威力もさるものながら、最も恐ろしい武器は腹部の針から注入する猛毒で、これで獲物を参らせ、動かなくなると、大顎の威力にものをいわせ、次々と獲物の肉を刈り取っていく。エサは主に昆虫類だが、両生類や爬虫類などに対しても、果敢に攻撃する。
集団で襲いかかって注入する猛毒に刺されると「人間でも30箇所以上刺されると死ぬ」とまで云われ、現地でも”殺人アリ”と呼ばれて恐れられている。多くの箇所を刺されなくても、アナフィラキシーショックの危険もあるので油断出来ない。
同種間、異種間同士でも激しく争いあい、Myrmecia pilosulaという種は、体長の数倍以上の高さを跳ね上がって攻撃してくるので「Jumping Ant」とも呼ばれる。普通のアリ同様に繁殖期には結婚飛行の行動に移る。
またユーカリなどの木の近くにも巣を構えているが、そこではユーカリの出す甘い蜜や汁を目当てにしており、ユーカリはアリにそれを提供する代わりに、自身を食べようとする生き物を撃退させる番犬の役割を担わせている。その為ユーカリを食べようとする生き物が来れば、アリはその生き物を一斉に攻撃する。
種類と系統
ブルドッグアリの種類はどの種も、長い大顎と脚、そして猛毒を持つ針を備えている。
Species groups of the genus Myrmecia |
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