フランシス・ガルニエ (砲艦)

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艦歴
発注 CNT社カーン造船所
起工 1926年
進水 1927年12月
就役 1931年
退役
その後 1945年3月9日に自沈処分。
除籍
前級 アルギュス級
次級 ミトー
性能諸元(竣工時)
排水量 常備:639トン
全長 62.5m
全幅 10.3m
吃水 2.2m
機関 ド・テンム式重油専焼水管缶2基
+型式不明3段膨張式レシプロ機関2基2軸推進
最大出力 3,200hp
最大速力 15.0ノット
航続距離 -ノット/-海里(重油:100トン)
乗員 103名
兵装 カネー Model 1917 10cm(45口径)単装速射砲2基
カネー Model 1924 7.5cm(50口径)単装高角砲1基
オチキス 3.7cm(50口径)単装機関砲2基
8mm(80口径)単装機銃4丁

フランシス・ガルニエフランス語: Francis Garnier)は、フランス海軍第一次世界大戦後に建造した砲艦で同型艦はない。

概要

本艦はフランスが世界中に持っていた植民地フランス植民地帝国)や保護国を警備するために建造された艦級である。砲艦基準では大型艦で、外洋航行能力を持っていたためフランスのカーンから揚子江まで回航され、現地で警備任務に就いた。

艦形について

本級の船体は平甲板型船体であった。艦首が切り立った艦首甲板上に「Model 1917 10cm(35口径)速射砲」を防盾の付いた単装砲架で1基を配置した。その背後から上部構造物が始まり、側面にプロムナード・デッキを設け、その上に7.5cm(50口径)単装高角砲1基が配置された。

簡素な単脚式の前部マストが立ち、その背後に箱型の艦橋が設けられ、その両側には船橋(ブリッジ)が設けられた。船体中央部に2本煙突が立ち、両側から挟みこむように通風筒が片舷1本ずつ計2本立ち、その周囲は艦載艇置き場となっており、船体舷側の2本1組のボート・ダビッドが片舷1基ずつ計2基により運用された。後部居住区を基部として後部マストが立ち、上部構造物上に2番10cm速射砲1基が後ろ向きに配置された。

艦歴

1945年3月9日にメコン川クラチエ近辺で日本軍の攻撃を受けた折に自沈した。

参考図書

  • 「Conway All The World's Fightingships 1922-1946」(Conway)
  • 世界の艦船 増刊第17集 第2次大戦のフランス軍艦」(海人社

関連項目