フェラーリ・550マラネロ

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フェラーリ・550マラネロ
概要
製造国 イタリアの旗 イタリア
販売期間 1996年 - 2001年
デザイン ピニンファリーナ
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア クーペ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 5.5L V12 DOHC 48Valve
最高出力 485PS/7,000rpm
最大トルク 57.0kgf·m/5,000rpm
変速機 6速MT
前/後:ダブルウィッシュボーン
前/後:ダブルウィッシュボーン
車両寸法
ホイールベース 2,500mm
全長 4,500mm
全幅 1,935mm
全高 1,275mm
車両重量 1,690kg
系譜
先代 365GTB/4F512M
後継 575Mマラネロ
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550マラネロ550 maranello )は、イタリアの自動車メーカーのフェラーリが製造したV12エンジンFR二人乗りクーペタイプのグランツーリスモである。

概要[編集]

F512Mの後継となるフラグシップモデルとして、1996年ニュルブルクリンクで発表。365GT4BBから23年間続いてきたリアミッドシップレイアウトを捨て、365GTB/4以来のFRレイアウトに回帰した。

メカニズム面では鋼管スペースフレームにアルミボディを採用し、456GTにも搭載された5.5Lエンジンをチューニングした65°V型12気筒DOHC48バルブを搭載。エンジンはドライサンプ化し2段階可変バリアブルジオメトリー・インテークと可変制圧エキゾーストなど新しい技術やアルミ構造ピストンとチタンコンロッドはF1マシンやF50などから譲り受けた。コンピューター系だけではなくパワーも上回り、F40を超える320km/hのスピード、またフィオラノサーキットでは、F512Mを上回るタイムを記録した。デザインはピニンファリーナによるもので、275GTBを髣髴とさせるデザインである。2000年には限定オープンモデルのバルケッタが追加された。

2002年3月にビッグマイナーチェンジ版の575Mマラネロが発表され、後継車種となった。

モータースポーツへの参戦[編集]

JLMC仕様車
Prodrive製競技車

2001年からはプロドライブがチューニングを手がけたマシンがFIA GT選手権へ参戦を開始。2003年2004年にはプロドライブ製のマシンを走らせるスクーデリア・イタリアがFIA GT選手権のシリーズチャンピオンを獲得。ル・マン・シリーズでも2004年2005年にGTS(GT1)クラスを制している。さらに2003年のル・マン24時間レースではプロドライブ自身が走らせたマシンがLM-GTSクラスのクラス優勝を飾った。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]