ファイナルラップ
ファイナルラップ(final Lap)
- レースでの最終周回。
- ナムコのレースゲーム。本項で解説。
ジャンル | レースゲーム |
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対応機種 | アーケード |
開発元 | ナムコ |
発売元 |
ナムコ アタリ |
音楽 | 細江慎治 |
シリーズ | ファイナルラップシリーズ |
人数 | 1 - 8人(対戦プレイ) |
メディア | 業務用基板(3.66メガバイト) |
稼働時期 | |
デバイス |
ステアリング シフトレバー アクセルペダル ブレーキペダル |
筐体 | コックピット型専用筐体 |
システム基板 | SYSTEM II |
CPU |
MC68000 (@ 12.288 Mhz) ×2 MC6809 (@ 3.072 Mhz) HD63705 (@ 2.048 Mhz) |
サウンド |
C140 (@ 21.39 Khz) YM2151 (@ 3.57958 Mhz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 288×224ピクセル 60.61Hz パレット8192色 |
『ファイナルラップ』 (Final Lap) は、1987年にナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)が開発した『ポールポジション』の流れを汲むレースゲーム。
概要
初めて筐体間のデータリンクを導入し、最大8人までの同時プレイを実現した一方、「乱入」を抑止するシステムを持たなかったため、対戦型格闘ゲームでよく見られる「面識の無いプレイヤー同士による、互いのプレイスタイルに起因するトラブル」も引き起こすことになった。
1作目のコースは鈴鹿サーキットのみだが、続編の『ファイナルラップ2』では、ゲーム開始前に4つのコースから1つをプレイヤーの多数決で選択することができるようになった。なお、トップが同数の場合はランダムで決定される。
このゲームの特色である「トップのプレイヤーがスタートラインを通過すると同時にプレイ中の全員にタイム追加され、スタートもゲーム終了も全員同時となる」「トップを走るプレイヤーよりも下位のプレイヤーの方がタイヤの限界や最高速度、加速度が高くなる(車同士がまるで「ゴムひも」で繋がれているような様子から、開発サイドの通称は「ラバーバンド」[1])」といった初心者に優しい弱者救済的システムは、プレイヤーの裾野を広げ、現在に至るまで一部を除いて対戦型レースゲームの基本形となっている。
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
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1 | ファイナルラップ | ファミリーコンピュータ | ナムコ | ナムコ | 2メガビットロムカセット[2] | - | - | |
2 | ファイナルラップツイン | PCエンジン | ナムコ | ナムコ | 3メガビットHuCARD[3] | NC89003 | - | |
- ファミリーコンピュータ版
- マシンのチューニングをすることができる。
- PCエンジン版「ファイナルラップツイン」
- 通常の1Pモード、2P対戦モードがある。2Pモードは画面上下二分割の1つの画面で対戦できる、当時としては画期的なシステムで話題となった。ただし、のちに同じくPCエンジンで『F1トリプルバトル』(ヒューマン)という作品で3人同時プレイを実現され、同時プレイ人数で抜かれている。
- 通常のレースモードに加えRPG風の味付けを施したクエストモードが搭載されている。ミニ四駆をモチーフにしたチビ四駆の駆け出し選手として修行の旅に出かけ、全国の強豪と対戦しチャンピオンになるのが目的。一般のRPGでの戦闘に相当するフィールドマップ上でのレースで賞金を稼ぎ、それを元手に新しいパーツを購入して自らのマシンを強化していく。バックストーリーは漫画『巨人の星』をパロディ化している。
評価
アーケード版 | ||||||||
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ファミリーコンピュータ版 | ||||||||
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PCエンジン版 | ||||||||||||
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- アーケード版
- ゲーム誌「ゲーメスト」の企画「第2回ゲーメスト大賞」(1987年)で、読者投票により大賞10位を受賞[4]、その他に年間ヒットゲームで5位を獲得している[4]。
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では合計26点(満40点)[5]、「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.58点(満30点)となっている[2]。
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合 得点 3.16 3.25 3.31 3.42 3.15 3.29 19.58
- PCエンジン版 「ファイナルラップツイン」
- ゲーム誌「ファミコン通信」の「クロスレビュー」では、8・7・8・7の合計30点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[6]、「月刊PCエンジン」では90・90・90・85・90の平均89点、「マル勝PCエンジン」では8・7・8・8の合計31点(満40点)、「PC Engine FAN」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.04点(満30点)となっている[3]。 また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で89位(485本中、1993年時点)となっている[3]。
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合 得点 3.81 3.75 3.87 4.04 3.82 3.75 23.04
シリーズ作品
- ファイナルラップ2 - 1990年リリース。本作よりゲーム開始前に4つのコースから選択可能。
- コース:鈴鹿サーキット、インディアナポリス[要出典]、モンテカルロ市街地コース、モンツァ・サーキット
- マシン:1987年のF1マシン マクラーレン・MP4/3 TAGポルシェ/アラン・プロスト、ロータス・99T ホンダ/中嶋悟、ウィリアムズ・FW11B ホンダ/ネルソン・ピケ、レイトンハウス・87P ジャッド/イヴァン・カペリ
- ファイナルラップ3 - 1992年リリース。プレイヤーの投票によって選ばれた4コースが採用。
- コース:シルバーストーン・サーキット(作品の時代が1990年のため、インフィールドセクションがまだ無い旧コースを収録)、ポール・リカール・サーキット、カタロニア・サーキット(実際の1990年は建設途中)、アウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ
- マシン:1990年のF1マシン マクラーレン・MP4/5B ホンダ/アイルトン・セナ、ウィリアムズ・FW13B ジャッド/リカルド・パトレーゼ、フェラーリ・641/アラン・プロスト、ティレル・019 コスワース/中嶋悟
- ファイナルラップR - シリーズ最終作。1994年リリース。FIA及びFOCAからのライセンシーと、日本国内放映権を持つフジテレビとのタイアップにより、公式にマシン・コースを再現。オープニングデモには各チームのロゴマークも表示され、ドライバーヘルメットもくっきりと描かれた。
脚注
- ^ しかし近年のナムコブランドのゲームでも「馬力アシスト」を正式名としていたり、プレイヤーは別ゲームでの「ブースト」という呼称を流用していたりで、定着した一般名は無いのが現状である。
- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、274頁。
- ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、112頁。
- ^ a b c d 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、22 - 23頁、ISBN 9784881994290。
- ^ a b “ファイナルラップ [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月16日閲覧。
- ^ a b “ファイナルラップツイン [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年5月16日閲覧。
外部リンク
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